2019年10月14日3,044 ビュー View

【レトのごはん】食欲をかきたてる!季節に合わせたトッピング食を覚えよう

昨今、手間がかからず、気軽に簡単にできる“トッピング食”を行う飼い主さんが増えているとか。愛レトの食欲をかき立てて、食べる喜びと健康を促進させるおすすめトッピング食材などを紹介します。 

愛レトの食事にひと手間を加えたいなら

ラブラドールレトリーバー

Jaromir Chalabala/shutterstock

愛レトに手作りごはんをあげたいけれど、様々な理由で断念している飼い主さんが少なくないでしょう。

 

手作り食のメリットは、加工していない新鮮な食材を与えられることや、愛レトが好む食材を選べること、逆に愛レトに避けておきたい食材を使わずにすむこと、愛レトの体調などを考慮して食材をチョイスできることが挙げられます。

 

なにより、飼い主さんが愛レトのために愛情を注いだごはんをあげられるので、おいしそうにごはんを食べている姿を眺めれば、飼い主さんの喜びもひとしおでしょう。

 

ただし、毎回の手作りごはんでは手間がかかるのも事実。でも、愛レトにドライフードだけをあげるのはなんだか味気なく感じる……。

 

そんなふうに思い悩んでいる飼い主さんにぴったりなのが、総合栄養食をメインに手作りトッピングをすること。

 

これならば、栄養学に関する知識がなくても大丈夫です。トッピングが少量であれば、栄養バランスを崩す心配もありません。

 

愛レトも、日によって違うトッピングが出てくるとワクワクしてよく食べてくれるでしょう。

 

安心なトッピング術とは

ラブラドールレトリーバー

Sanja22/shutterstock

ドッグフードのメリットは、なんといっても「総合栄養食」と呼ばれるとおり、栄養バランスにすぐれている点です。

 

けれども、飼い主さんとしてもただ計量してフードボウルに盛って与えるだけでは、味気なさを感じてしまうもの。

 

愛レトが飽きているのはないかと、心配になるという声も聞かれます。

 

そこで、ドッグフードのメリットを最大限に活かしたうえで、手作りトッピングをしてみましょう。

 

1日の愛レトのエネルギー要求量の8~9割をドッグフードで満たし、残りの1~2割をトッピングでまかなうようにすれば、1日に必要な栄養が不足する心配はないと考えられています。

 

肥満対策には野菜トッピングが有効

tラブラドールレトリーバー

osphoto/shutterstock

愛レトが肥満になりやすい体質であった場合や、すでに肥満気味である場合、カロリーが低い野菜のトッピングがおすすめです。

 

野菜と言っても、比較的糖分が多いニンジンやサツマイモなどよりも、糖分が少ないキャベツなどの葉ものがおすすめです。

 

糖尿病の心配がある犬も、糖分の少ない野菜をチョイスするようにしましょう。

 

ただし、尿路結石が心配な場合、ほうれん草は避けたほうがベター。

 

特に生の状態に含まれるシュウ酸が尿路結石を招く恐れがあります。十分にゆでれば、シュウ酸はなくなるので大丈夫です。

 

もともと肉食に近い雑食動物である犬は、人間や草食動物に比べて腸管が短いので、

生の野菜を与えても完全に消化しきれずにそのまま排出されることがあります。

 

生の野菜を与えても問題ありませんが、消化しにくい野菜はゆでてからあげるほうがよいでしょう。

 

愛レトのためのおすすめトッピング

ラブラドールレトリーバー

9gifts/shutterstock

レトリーバーたちが喜ぶに違いない、おすすめトッピングを紹介します。

 

 

1)ヨーグルト

発酵食品は数多くありますが、なかでもヨーグルトは乳酸菌の働きによって、腸内細菌のバランスが整えられる健康食品。

ドライフードだけでは水分が足りず、飲み込む際にのどに詰まらせてしまうレトもいるかもしれません。そんなときにも、ヨーグルトを加えてフードをよく混ぜれば、水分がフードに付着して飲み込みやすくなるというメリットもあります。

 

 

2)納豆

納豆の独特なにおいを好むレトは、決して少なくありません。最近は人間の間で“菌活”が注目されていますが、納豆は菌活で重宝される代表選手。

大豆を発酵させる納豆菌が作るナットウキナーゼという酵素には、いわゆる“血液サラサラ”効果があると言われています。さらに、抗酸化作用の高いビタミンEも豊富。ぜひ、愛レトと一緒に菌活を!

 

 

3)冬にはカブや大根などの冬野菜

飼い主さんが味噌汁を作るためにカブや大根を茹でるならば、味噌を入れる前に愛レト用にカブやだいこんを取り分けてあげて。カブや大根の葉にはβカロテンも豊富に含まれているので、できれば茹でた葉も一緒にあげられればベスト。

カリウムやビタミンが豊富なうえ、胃にやさしく消化を助けてくれるのも、冬の根菜のすぐれた点です。

 

 

4)春はキャベツ

キャベツにはビタミンKとビタミンCとカルシウムが多く含まれているので、骨をじょうぶにするのに役立つと言われています。キャベジンとも呼ばれるビタミンUには、胃酸の過剰な分泌を抑えて胃の粘膜を保護したり修復したりする働きがあるのも、よく知られているところ。

春キャベツ以外にもキャベツはあり、現代では一年中手に入れられる野菜ですが、生よりも茹でたりしてから愛レトにあげるほうが消化しやすいのでベターです。

 

 

5)夏は体を冷やすキュウリ

夏野菜は体を冷やしてくれます。暑い時期は、愛レトにもキュウリといった食材をトッピングしてあげるとよいでしょう。生のまま与えると、シャキシャキとした歯ごたえを楽しむレトも多いようです。

 

 

6)秋にはカボチャやサツマイモ

カボチャはビタミンやミネラルを多く含有する栄養満点の食材です。βカロテンは皮に多く含まれているので、ふかしたり茹でたりしたカボチャを、消化しやすいようにフードプロセッサにかけて愛レトに与えるのがおすすめ。

サツマイモは腸内の環境を整えてくれる食材なので、とくにシニアなど腸の働きが衰えてきたレトに最適です。

 

 

7)活動的なレトにはたんぱく源をプラス

トッピングは上記の野菜のほか、もちろん肉や魚を加えてあげてもOKです。

とくにドッグスポーツをしているレトリーバーなど、活動量が豊富な若齢のレトには、たんぱく源である肉類を加えてあげましょう。

ただし、生の肉や魚には寄生虫や病原菌がいる場合があるので要注意。加熱してあげたほうが安心です。

 

おいしくて健康によいトッピング食で、愛レトの食事タイムの満足度をぜひ高めてあげてくださいね。

 

 

執筆者:臼井京音

ドッグライター・写真家として約20年間、世界の犬事情を取材。30歳を過ぎてオーストラリアで犬の問題行動カウンセリングを学んだのち、家庭犬のしつけインストラクターや犬の幼稚園UrbanPaws(2017年閉園)の園長としても活動。犬専門誌をはじめ新聞連載や週刊誌などでの執筆多数。

 

 

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