【取材】琵琶湖畔でスローライフを満喫する16歳!大好きな水遊びと手作りご飯が丈夫な体を培って #12ラスラ
平均寿命が10〜12歳と言われる大型犬のレトリーバーたち。しかしそんな平均を物ともせず、年齢を重ねても元気なレトリーバーを憧れと敬意を込めて“レジェンドレトリーバー”と呼んでいるRetriever life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドレトリーバーの肖像』です。
今回ご紹介するのは16歳のラブラドール、ラスラくん。5歳下の弟分ゴル、エドワードくんと共に、ママさんこだわりの食やマッサージを堪能しながら琵琶湖畔でスローライフを送っています。
ラスラくんのプロフィール
年齢&性別
16歳の男の子(2006年4月8日生まれ)
体重
27kg(若い頃は29kg)
大好きなこと
美味しいものとお出かけ
既往歴
・13歳で腎不全ステージⅡと診断。同じ頃から歯周病が気になるように。
・2021年11月に非再生腎性貧血と診断され治療を開始。注射と鉄剤のサプリメントで治療を継続中。
目の前が琵琶湖!その恩恵を暮らしにフル活用。

16歳の今も琵琶湖畔の散歩を自分の足で楽しむラスラくん。
陽気で甘えん坊だというラスラくんの住まいは滋賀県。家の前の道を渡れば琵琶湖畔の砂浜という絶好のロケーションは、水遊びや水泳が何より好きなレトにとって最高の環境です。
この環境が13歳まで病気知らずだった丈夫な体を作ってくれたのだと、オーナーの田尻さんは考えています。

10歳。すでにシニアながら、水遊びのおかげで強靭な体力が。
「泳ぎたい時に泳げる、これは水が大好きなレトにとってはきっと魅力ですね。
16歳になった今は水中歩行を楽しむ程度ですが、13歳までは楽しそうに泳いでいました。
水泳は全身運動だからあらゆる筋肉が鍛えられたのでしょう。
お散歩も砂浜を歩くので舗装された道より筋肉が必要。1年のうち300日砂浜を歩いたとして、これを16年。今でも自分の足で動けるのはきっとこのおかげだと思います。
散歩させている私もいいトレーニングになるのでウィンウィンですね」(田尻さん=以下「」内同)。

12歳でも、おもちゃを追いかけて砂浜をダッシュ!
そう教えてくれた田尻さんは料理上手な上、勉強熱心な性格。必然的にラスラくんたちのご飯を手作りするように。
そして料理に関しても、自然に恵まれた今の環境が役立っているそう。
「道の駅が近いので地元の朝獲野菜が手に入るし、狩猟をする知人から鹿肉を、ヤギを飼っている知人からはヤギミルクを格安で分けてもらっています」。
手作り食をあげるようになったのは1歳から。きっかけはレト仲間が食べさせていたからだそう。

パピーの頃。ママさんの手作りごはんですくすく育ちました。
「獣医さんに “飼う”という字は“食”に“司る”と書くので、食に意識をはらい丈夫な体を作ってあげて、という言葉をかけられ、食事への関心が高まったこともあり、手作り食のことを勉強。
セミナーに通ったり、関連本を読み漁りました。そこで生食が良いと聞き、基本は生肉に内臓と骨をバランス良く加え、さらに野菜もプラス。
手作りにしてから体臭や皮膚のベタつき、フケがなくなり、毛艶も褒められるように。
弟分のエドワードは今11歳ですが、今も特に病気やトラブルがないのでやはり食は重要だと感じています」。
ではその食とは一体どんなものなのでしょう。
新鮮なお肉に旬の野菜を少し。腎不全になってからは鉄分を意識。
13歳で昨年腎不全が原因と思われる貧血を指摘されて以降、鉄分を増やすご飯を意識した田尻さん。
もともとラスラくんはあまり水を飲まない子だったので、腎臓に負担がかかったのは水分摂取が少なかったのが原因ではと考えていました。
「ヤギミルクで水分を補っていたつもりでしたが、それだけだと足りなかったのかもと思い、今はスープたっぷりのご飯に。
時間のある時は鶏の手羽中をビタミンやミネラルを壊さないよう低温で30時間煮混むボーンブロススープを作りますが、忙しい時は昆布出汁を薄めたり野菜の煮汁を活用します。
私たちのご飯にも使えるから、調理自体は手間ではないんですよ。
あとは栄養価が豊富な旬野菜を3種くらい。消化しやすいようブレンダーで細かくしたり擦り下ろしてトッピングしています。
また、腎臓と肝臓に良いとされるサーモンオイルやハーブも取り入れていますね」。

娘さんの成人式にて。同じボーンブロススープで育ったふたり。
そして肝となるお肉にも並々ならぬこだわりが!
「肉類は鹿、猪、鯨など。鯨はけっこう驚かれますが低カロリーで高鉄分なんですよ。
肉は知人に分けてもらうほか、ペット用の生食できる冷凍肉をネット通販で注文しています。
いつも喜んできれいに食べてくれる姿を見ると作って良かったと思うんです」。

15歳お誕生会。手作りケーキでお祝い。
実は腎不全とわかった時、療法食を勧められたことも。
「すごく迷いましたが、ラスラは食べることが大好き。若い頃のいたずらの大半は盗み食いで、散歩中に拾った柿を私に悟られないよう口の中に隠して持ち帰ることもあるほど(笑)。
年齢を考えれば、もう好きなものを食べて楽しく生きて欲しいと思って、手作り食を続けているんです。
もちろん腎臓への負担は少ないよう気をつけながらですが、食べ物が体を作ることは間違いないんですよね」。
健康のためにマッサージやサプリメント、そして常に新たな刺激を!

くつろいだ様子でお灸を受ける。
タフな体を培ったのは食事だけではありません。
「ラスラが8歳の時にグループレッスンのトレーニングを受け、ノーズワークを覚えました。
すでにシニアに突入した時期に新しいトレーニングに挑戦したことが良い刺激になったのかも。
年齢を重ねると、いろんなことがルーティーン化してしまいますが、年齢に関わらず常に新しい楽しみや刺激を与えることが大事だと思っています」。

コロコロ鍼でケアしている様子。
また、マッサージとお灸も意識して取り入れています。
自宅に犬の鍼灸師さんを招き、友人レトのオーナーさん達と集まってレッスンを受けたことも。
「若い頃からたくさん運動した日はリンパマッサージをしてあげていたのですが、腎臓が悪くなったときに投薬以外でもできることはないかと探して鍼灸に出会いました。
コロコロ鍼と呼ばれるローラータイプのマッサージャーを使うほか、ラスラの体が冷えている時は棒灸で腰周辺を温めます。
面倒な時はレンジで小豆が入った袋をチンして代用したりと、ラクな方法も取り入れますよ。
自分が負担に感じるとせっかく良いモノやコトでも続きませんから」。
今年の4月にはラスラくんの誕生日を記念して泊まりがけで旅行するなど、お出かけが大好きな彼のために楽しみも絶やしません。

今年4月のお誕生日旅行。
「ラスラの親戚にあたる友人レトたちともよく出かけます。朝晩行く普段の散歩は気乗りしない日もあるけれど、友達犬たちと新しい場所や好きな砂浜へ行くとワクワクしているのが伝わってくるんですよ。
本来アクティブで運動が好きな子なので、今も庭で自由に歩いている時はそのまま好きなだけ歩かせています。
最近トイレの失敗は少し増えたものの、こうして自分で歩いてくれるのはありがたいことですね」。

親戚犬たちと一緒に。これだけレトが揃うと圧巻!
周囲のレト仲間には、一緒にお出かけするほか健康面でも支えられていると言います。
「きたるべき介護生活に備え、レトの介護経験がある友人が、介護グッズを貸してくれたり、いろいろな情報を教えてくれたり。周りにのレト仲間のサポートが本当にありがたいです」。
そう話してくれたママさんですが、滋賀で暮らし始めた時は知人もおらず寂しかったそう。
しかしラスラくんを迎えたことでレトオーナーさん達との繋がりができ、今では一緒に犬連れ旅をするまでに。
ラスラくんは日々の笑顔をくれるだけでなく、ママさんの人生をも豊かに彩ってくれる存在なのです。
取材・文/横田愛子
★「#レジェンドレト」で投稿お待ちしています!
レトリーバーライフでは、取材にご協力頂けるレジェンドレトを探しております!
12歳を超えたレトたちは、「#レジェンドレト」をつけてInstagramに投稿してみてくださいね。
編集部から取材のお声がけをさせて頂くかも!?
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