2018年12月1日2,546 ビュー View

【白内障】目が見えなくなる前の治療が大切!レトは3歳から発症が見られることも

人の白内障と犬の白内障では、異なる点が多数。進行がはやく、苦痛を伴うケースもあるほか、視覚を失う病気なので「なんだか目が白くなってきたけど、老化現象かな?」などと、あなどるのは危険です。

早期に発見する方法や治療法などを心得ておきましょう。

病気のサイン

レトリーバー病気

fotisto-wim/shutterstock

飼い主さんが気づくサインは、愛レトの黒目が白濁して見えることでしょう。けれども、飼い主さんが気づいたときには、実はすでに病状は進行しています。

 

白濁は水晶体の縁から始まったり、点状ではなく線状に出現したりするため、肉眼で初期に確認するのは容易ではありません。

 

症状

白内障と聞くとシニア特有の眼病という印象を持っているかもしれませんが、若齢からでも発症します。しかも、若齢で発症する白内障のほとんどは、病状の進行がはやいのが特徴。早期発見による早期治療が大変重要です。

 

急に進行したケースでは、白目が赤くなったり、涙が増えたり、まぶしそうに目を細める症状が見られることもあります。

 

白内障を罹患すると、最終段階では視覚を失います。合併症として、網膜剥離や緑内障を発症する例もめずらしくありません。目が見えなくなるだけでなく、合併症による痛みを伴う白内障は、愛レトの生活の質を大きく落としてしまう病気なのです。

 

原因

白内障には遺伝性が疑われる発症例が少なくありません。発症年齢は、若齢から老齢まですべてのライフステージが当てはまります。

 

糖尿病が原因になって発症する例もあります。

 

残念ながら予防ができない病気なので、早期発見に努めるのが重要です。

 

診断方法

早期に発見するには、定期的に、動物病院で眼病の有無を検査してもらいましょう。眼科専門医による診察をおすすめします。

 

獣医眼科の専門医の多くは、瞳を大きく目薬を投与して目の状態を詳しく調べる“散瞳検査”を行って、レトの白内障を診断します。

 

治療法

白内障は初期に発見をして、なるべく早期に治療を開始したい病気。視覚を失う前に、手術による治療が受けられれば理想的です。

 

白内障と診断されたら、点眼薬を使用しての治療が開始されるでしょう。

 

外科手術をすることになれば、眼科の専門医による治療が必要になります。最新の眼科医療機器を用いれば、眼球を数ミリしか切開せずに低侵襲な手術が行えます。

 

顕微鏡が接続されたPCモニタで眼の状態を見ながら、獣医師は白濁を取り除いて眼内レンズを挿入します。外科手術を行えば、高い確率で視覚が回復できます。

 

治療費

診察料(再診料):1,000~2,000円

点眼薬:1000円~2000円

外科手術:片目300,000円~

※症状や病院によって相場は異なります。あくまでも参考金額です。

 

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