2021年4月18日1,879 ビュー View

【愛レトの気持ちになってみて】うちの子こんな性格だった?『シニアイヤイヤ期』の理由、接し方について考える

パピーでも成犬でも、どんな時期だって可愛くて愛おしいレトリーバーたち。共に暮らしていくうちに以心伝心、困らせるようなこともしなくなって穏やかな日々が続いていたはずだったのに、なぜかシニアになったらちょっとだけ困ったちゃん? もしかしたらそれ「シニアイヤイヤ期」かも。

シニアっていくつから? うちの子もシニアなの?

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marcinm111/shutterstock

 

皆さんの愛レトさんは今何歳ですか? もし今10歳を超えているようでしたらきっと「うちの子はシニア」という感覚をお持ちかと思います。

 

ただ、7~8歳、つまり一般的に大型犬のシニア期の始まりと言われているくらいの年齢だと「シニア」という言い方にちょっと抵抗がある方もいるのではないでしょうか。

 

・うちの子はまだ若々しくて元気だからシニアとは違う気がする

・今は長生きだからこのくらいの年齢ではシニアとは言えないのではないか

 

こんな話もよく耳にします。実は私もそうでした。

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RelentlessImages/shutterstock

 

どうしても「シニア」という言葉の響きが好きになれなくてでもマイナスに捉えず当たり前のこと、そして長生きしてくれているというプラスの面にフォーカスしたらすんなり受け入れられるようになりました。

 

もしかしたら自分自身がシニアの仲間入りをして、その言葉に抵抗がなくなったからかもしれませんが(笑)。

 

オーナーだからわかる小さな変化

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invisible invisible/shutterstock

 

さてそのシニア期ですが、愛犬の身体の変化と心の変化についてよーく考えてみてください。

 

例えば「◯◯に飛び乗れなくなった(飛び乗りづらくなった)」というタイプのことにはすぐ気が付きますよね。

 

ソファー、ベッド、車。かつてはいとも簡単にヒョイっと飛び乗れたものに足を引っ掛けるようになる、そして飛び乗れなくなる。

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Phil's Mommy/shutterstock

 

このような体力や身体能力の低下に加えて、見た目にも変化が現れてはいませんか?

 

「ちょっと毛艶が悪くなってきたみたい」

「身体のラインが変わってきたように思う」

「少し耳が遠くなってきたのかも」

 

そんなところから「やっぱりシニアなのかな」と感じることはとても多いです。

 

また、身体の変化以外にも今までと違ってきたことはありませんか?

 

「うちの子こんな性格だったかしら」

 

もしかしたらそれはシニアゆえの変化、「シニアイヤイヤ期」の始まりかもしれません。

 

シニアイヤイヤ期って何だろう

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Jaruwath Kasetsin/shutterstock

 

実はこの「シニアイヤイヤ期」というのは私が勝手に言っている言葉で、正式なものではありませんし、シニアの変化全般に対してでもありません。

 

でも何となくわかりやすいかなと思って色々なところで使っているのでそれを前提にお読みいただければと思います。

 

シニアレトと暮らしていてこんなふうに思ったことはありませんか?

 

・頑固になって自分を通そうとし始めた

・我慢ができなくなってきた

・怒りっぽくなった

 

これは「何となくそうかも」というレベルでも構いません。

 

というより、そんなに急激に変化するものではないからこそオーナーにしかわからないのです。

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Oskari Porkka/shutterstock

 

さてそもそもの「イヤイヤ期」というのは2歳くらいの人間の子どもにやってくるもので、それまでのニコニコとかわいらしく従順だった赤ちゃんから急に「あれもこれもイヤ!」と泣いたり怒ったりして、自己主張を始める時期のこと。

 

でもそれは「やりたいのにできない」のイライラであり、子供が成長をしている証拠でもあるそうです。

 

あれ? 成長の証拠となると、シニアさんには該当しないのでは? と思った方もいることでしょう。

 

ですが「やりたいのにできない」というイライラは身体に変化が訪れたシニアレトにとって同じなのではないかと思うのです。

 

成長という言葉が何かができるようになるということではなく、出来なくなるという方向への変化と考えるとわかりやすいですよね。

 

変化に対してオーナーができること、できないこと

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RelentlessImages/shutterstock

 

今までとっても良い子で従順だった愛レトが、年齢を重ねることでわがままになっていくということに最初は戸惑いもあるでしょう。

 

我慢ができなくなっていくとそれまでずっと出来ていた「待て」も出来なくなったり、吠えるということも出てきたりして、正直ちょっとイラッとしてしまったり。

 

シニアイヤイヤ期に直面すると「今まではそうじゃなかったのにどうして」という気持ちが湧いてきます。つい叱ってしまうこともあるかもしれません。

 

特に大きな病気をしているわけでもなく元気にしていてくれる子に対しては、そういう傾向があるように感じています。

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Kopong Moungthai/shutterstock

 

残念ながらオーナーには老化を止めることはできません。

 

だからと言って諦める必要はありません。できることだってあるのです。

 

それにはまず愛レトの気持ちになって「今の状態」を想像してみてください。

 

座って待てができなくなったのは足が弱ってその姿勢が辛いからかもしれません。

 

吠えるのはしたいことがすんなり出来なくなってイライラしているからかもしれません。

 

頑固になったのは余計な体力や気を使いたくないからかもしれません。

 

そのように考えてみるとそれだけでずいぶん気持ちが変わりませんか? そしてそこからオーナーだからこそできることが見えてきます。

 

認めることから始めよう

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Felipe Cespedes G/shutterstock

 

前述で子供のイヤイヤ期について触れましたが、シニア犬のイヤイヤがそれとは大きく違うのは「今までできたことができなくなった」という点です。

 

それが本人(犬)とオーナーを戸惑わせる原因でしょう。

 

若い頃はできないことをできるようにする、ということが可能でした。

 

それはトレーニングだったり遊びだったりして、とても楽しいものでした。でもシニアになったら違います。

 

「できなくなった」ことをまず認めてあげて欲しいと思うのです。

 

そしてその後に、身体的に無理がないことであれば、一からやり直す気持ちでまた始めれば良いのです。

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JPRFPhotos/shutterstock

 

パピーの頃やしつけを始めた頃のことをまずは私たちオーナーが思い出すこと。そしてもう一度少しずつやり直すのはどうでしょう。

 

10分待てた子が今は1分も待てなくなってしまったとしても、だったら10秒からやり直して、できたら褒める! 徹底的に褒める!

 

そうやってまた愛レトに自信を持たせることはとても重要なことです。

 

シニアになった愛レトに完璧を求めないこと。それよりシニアであることを認め、出来なくなったことも認め、気持ちをおおらかに持つことでイヤイヤ期も楽しめるようになると思います。

(ちなみにハイシニアになると自然とイヤイヤが少なくなる印象を持っています)

 

どうしたって愛おしいのがシニアです

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Matthew Williams-Ellis/shutterstock

 

今回はちょっと困った「シニアイヤイヤ期」について書いてみましたが、どの子もシニアになったらこうなるというわけではありませんし、程度にも差があることでしょう。

 

でももしちょっと今困っている、という方やこれからシニア期に入るというレトオーナーさんに届いたら嬉しいです。

 

シニアの愛おしさは、言葉に出来ないほど。

 

愛レトの身体の変化とともに心の変化にもしっかりと向き合い、どんな時もお互いが幸せにいられたら最高ですよね!

 

Roco

『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。

撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。

フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」

 

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