オーストラリアン・ラブラドゥードルって実際どうなの?その疑問にお答えします
ヒトとイヌをテーマに、フォトグラファーとライターをしているRocoです。
オーストラリアン・ラブラドゥードルがまだ世間にあまり知られていなかった頃、ひょんなことからオーストラリアン・ラブラドゥードルのパピーを迎えることになった我が家。一緒に暮らし始めてから7年が経過した今では街やランで同犬種を見かけることも多くなり、興味を持っている方が増えていることも実感しています。とはいえ新しい犬種だけに「実際どうなの?」という声も良く耳にします。レトリーバーとの共通点や相違点など、我が家のケースを例に個人的な感想を加えながら解説していきます。
目次
オーストラリアン・ラブラドゥードルと一緒に暮らして驚いたこと

お迎えに行った日のRepetto。かわいいというより面白いという印象しかありませんでした
オーストラリアン・ラブラドゥードルについての深い知識もなく、周囲に同犬種も見当たらない中でRepettoと暮らし始めた私。
「オーストラリアン・ラブラドゥードルってみんなこうなの?」と、驚いたことはいくつかありましたが、のTOP3は何か考えてみました。
1. 食べむら
レト飼いなら「ご飯を残す犬がいるなんて!」と驚くことでしょうが、そんな犬がいるのです。食事に口をつけないことすらありました。今では完食するようになりましたが、食べるスピードは遅いままです。
2. 超おっとり
Repettoはおっとりに超が付くタイプで激しく動くということは滅多にありません。お散歩でも私が引っ張られることはなく、歩くのが遅くて急ぐということを知らないRepettoを私が引っ張る感じです。
3. 毛の手入れ
トイプードルのRoccaがいるのでブラッシングやトリミングは習慣となっていましたが、オーストラリアン・ラブラドゥードルの毛の手入れはそのはるか上、かかる時間も金額も想像以上でした。

1歳でずいぶん色が変わりました。(これも特徴のひとつ)
この長さの時は3週間ごとにトリミングサロンに通い、ハーブパックなども施すという贅沢犬。(涙)
食欲に関しては食べることに興味がないタイプと盗み食いするほど食欲旺盛なタイプが半々くらいの印象です。動きに関しては元気に動き回っているタイプの方が多いのでRepettoは少数派。
一律で苦労するのは被毛のお手入れで、自宅トリミングや短めにカットするなど工夫は出来るものの簡単だとは口が裂けても言えません。
それでも独特の触り心地と見た目のかわいさに加え、毛が抜けない・匂いがない(多少の違いはあるようです)という特徴はかなりのプラス要因だと思っています。
ラブラドールレトリーバーとプードルのどちらに似ているのかという疑問

毛で大きく見えてもミディアムサイズのRepetto体重は16キロしかありません
小柄なラブラドールレトリーバーと比較しても10キロ近く小さく、扱いやすいサイズです
「ラブラドールレトリーバーとプードルのどちらに近いの?」
良く聞かれることですが、オーストラリアン・ラブラドゥードルはラブラドール×プードルのF1ミックスではないので「どちらに」というのはそもそもおかしいのかもしれません。
けれどやはりまだ歴史が浅くケンネルクラブの非公認犬ですのでこういう疑問が湧くのは当然です。
では実際どうなのかというと、ズバリこうです。
「その子による」
身もふたもない答えで申し訳ありませんが、ラブラドールレトリーバー、プードル、そしてコッカースパニエルの特徴が混在しているだけに特定の犬種に当てはめようとすると「ここはこうだけどこっちはこう」となってしまうのです。
見た目で言うとRepettoの場合は何世代か前にイングリッシュコッカースパニエルが入っているせいか垂れた耳の厚みと長さはコッカースパニエルに似ています。目の色と鼻の色はチョコラブっぽい気もしますし、スクエアな身体と毛質はプードルから来ているように思います。

パピーの頃瓜二つだった同胎の姉妹の今。(左:シフォンちゃん)
カットの仕方で全然違う犬に見えますが、Repettoの中身はシフォンちゃんと同じはず!
大きさが3種類、毛質が2種類、色となるとかなりの種類があるオーストラリアン・ラブラドゥードル。この組み合わせは相当数に上ります。
ひとくくりにできない容姿ゆえ「まだ安定していない」と言われることが多いのですが、私はこのヴァリエーションの豊かさもオーストラリアン・ラブラドゥードルの魅力のひとつと捉えています。
ふわふわのぬいぐるみのようなオーストラリアン・ラブラドゥードルの運動神経と運動量はどうでしょう。
全体的に元気いっぱいで走り回るのが大好き、ワンプロも大好き!という子が多く、ランではかなり激しく追いかけっこをしながら走る姿を良く見かけます。
泳ぐのも大好きなので寒くてもプールがあれば飛び込み飼い主さんを泣かせていることも。
ジャンプ力もかなりあり、大きくても縦飛びするので最初は面食らいました。
いつまでも遊び続けられる体力、そしてジャンプ力。
ラブラドールレトリーバー、プードル、コッカースパニエルのどれもが鳥猟犬であり、運動神経も体力もあることを考えると納得です。

共通しているのはいつでもニコニコとご機嫌なこと!
性格に関しては「セラピー犬に向いている」という資質をほとんどの子が受け継いでいると感じています。
穏やかで遊び好き、人が好きで触られるのも大好き!そしてちょっとお間抜けなところがご愛敬。その点ではラブに近いような気がします。
ただ、Repettoの場合は少し繊細で神経質なところがあるのでその点はプードルっぽいなと思ったりしています。
コッカースパニエルとは暮らしたことがないので性格を当てはめるのが難しいのですが、この「どの犬種に似ているか」は結局自分の引き出しの中から当てはめているに過ぎないのかもしれません。
ゴールデンレトリーバー、プードルと暮らした私が思う3犬種の違い

ゴールデンレトリーバーとトイプードルの性格の違いは明確でした
でもRoccaはRubyを見て育ったのでゴールデンっぽいところも。(環境って大きいです)
私が今まで育ててきたのはゴールデンレトリーバー、トイプードル、オーストラリアン・ラブラドゥードル。
オーストラリアン・ラブラドゥードルに興味を持っている方の中にはゴールデンレトリーバーと暮らしている方もいるかもしれませんので、ここではこの3犬種と暮らして気付いた頭の使い方の違いについて書いてみようと思います。
そのことを意識するようになったのはゴールデンレトリーバーRubyの妹としてトイプードルRoccaを迎えてから。
どちらも「頭が良い」と言われる犬種ですが、その頭の使い方に大きな違いがありました。
ゴールデンは「この人は私に何をして欲しいと思っているのだろう」ということを常に考えそれを元に行動しようとします。
けれどプードルは「この人に〇〇(自分がして欲しいこと)をさせるにはどうしたら良いだろう」ということを考えるのです。
これには本当にびっくりしました。
ちなみにラブもゴールデンと同じ頭の使い方ではないでしょうか。「人のため」が何より楽しくて嬉しいのがレトリーバーですから。

部屋の中では大抵おもちゃを集めて静かに遊んでいますが私のことを良く見ています
そしてオーストラリアン・ラブラドゥードルのRepettoというと、表現が少し難しいです。
彼女は「この人がやることを観察して覚えておこう」という感じなのです。
自分より相手という点ではゴールデンと少し似ているものの、その先の行動が違うのです。
「指示を待って指示が出たら速やかに行動する」のがRubyだとしたら、「見ている中で学んで自分の中に取り込んでおく」のがRepettoです。
取り込んだものをどこで使うかは彼女次第というところがあるので若干つかみどころがない感じがします。

キャンプの撤収作業を見つめるRepetto。何を考えているのか?不思議ちゃんです
3頭にそれぞれの個性がありその都度驚いたり面白がったりしているのですが、しつけと言う点で一番手がかからなかったのはRepettoです。
目で見て、雰囲気を感じて自分で覚えていくので躾という躾をしなくてもいつの間にか「座れ」「待て」が出来てしまい、お散歩でも引っ張ることもなく、トイレも最初から出来てしまいました。
あまりに手がかからないので友人たちにも驚かれたものです。
(ただしこれは先住犬がいたからという点も大きいでしょう)
3頭を3姉妹として考えると、しっかりもので気遣い上手な長女がゴールデンのRuby、おしゃまでちょっとわがままな末っ子がトイプードルのRocca、間を上手く取り持つバランス派の中間子がオーストラリアン・ラブラドゥードルのRepettoとなる気がします。
やはりオーストラリアン・ラブラドゥードルは「何かと何かの中間」なのかもしれません。
実際どうなの?についてお答えします

オーストラリアン・ラブラドゥードルはとても魅力的な犬!
Roccaの妹としてRepettoを迎えて本当に良かったと思っています
突如オーストラリアン・ラブラドゥードルと暮らし始めた元レト飼いの私ですが、今ではこの犬種の魅力にはまっているといって間違いありません。
では大好きなレトリーバーたちと似ているのか?というと「そうでもないように思う」というのが正直なところです。
それは、一緒に暮らしてみて「オーストラリアン・ラブラドゥードルはオーストラリアン・ラブラドゥードルであり、他の何とも違う」そう思うようになったからです。
ラブラドール・ゴールデン・フラットが同じレトリーバー種でもそれぞれ別であるということと同じです。
全く違う犬種。でも一緒に生活する上での暮らしやすさ、楽しさと言う点ではレトリーバーにかなり近いと言えるのがオーストラリアン・ラブラドゥードルです。

それぞれの犬種の良さを引き出してあげられたらお互い幸せ。
※もっと専門的なことが知りたいという興味が湧いた場合には、日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会のサイトをご覧いただくことをおすすめします。
<日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会 http://alaj.jp/>
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