2018年12月18日2,269 ビュー View

ラブとゴルだけじゃない!世界のレトリーバーたち

ハンターが撃ち落した鳥などの獲物を回収する仕事を負う、レトリーバー。世界的に人気の高いラブラドールとゴールデンのほかにも、まだレトリーバーと呼ばれる犬種はいます。今回は、それらのレトリーバーを紹介します。

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フラットコーテッド・レトリーバー

フラットコーテッド・レトリーバー

KimKuehke/shutterstock

日本ではゴールデンとラブラドールに次いで見られるレトリーバーです。

 

被毛は長毛で毛色はブラックかレバーなので、ゴールデンやラブラドールと間違うことはないでしょう。

 

理想体高がオス59~61.5cm、メス56.5~59cmと、ラブラドールやゴールデンよりも大きめなのが特徴。ですが、レトリーバーの中では顔が一番ほっそりしていて、サラサラヘアと長めの四肢も手伝って優美さを感じさせます。これは、改良の過程でセターの血が導入されたから。セターの得意とする、浮遊臭を嗅ぎ取る能力も備えているので、災害救助犬としても活躍しています。

 

もとはラブラドールとカーリーコーテッド・レトリーバーを交配した犬が祖先になっているとも、チェサピーク・ベイ・レトリーバーが祖先だとも言われ、起源に関しては明らかになっていません。原産国のイギリスで、1860年にはドッグショーに出陳されていて、1864年から他のレトリーバーと区別されるようになりました。

 

性格はとにかく元気溌剌で朗らか。個体差はありますが、レトリーバーの中ではもっともはしゃぎやすく常に仕事を求めて動いていたいタイプ。落ち着くことを教えるトレーニングは必須です。持ち前の協調性の高さから、誰とでもすぐに仲良くなれる犬種だと評判で、多頭飼育も問題ありません。

 

カーリーコーテッド・レトリーバー

カーリーコーテッド・レトリーバー

otsphoto/shutterstock

くりくりとしたカーリーコートをまとうレトリーバー。ラブラドールの基礎犬とも伝わるセント・ジョンズ・ニューファンドランドに、イギリスの古いウィーター・ドッグを交配した犬に、さらにプードルの血を導入して作出された犬種だと言われています。

 

プードルと違うのは、顔のコートはカールしておらず、ツルっとしていること。また、巻き毛の質もプードルほど柔らかくなく異なっています。プードルのようにコートがどんどん伸びず、トリミングもほとんど必要ありません。

 

実は、レトリーバーの中ではもっとも早くイギリスのケネルクラブに公認された犬種で、

19世紀には庶民のためのカモ狩りの用の名手として名を馳せました。

カーリーコーテッド・レトリーバー

otsphoto/shutterstock

ところが、次第にラブラドールやゴールデンに人気の座を奪われていきました。その結果、家庭犬としての改良がそれほど進まなかったため、レトリーバーとしては原始的な気質を残していて、万人にフレンドリーではなく主人のみに忠実に仕えるタイプと言われています。

 

世界的な人気犬種にはならなかったものの、現在は北欧やオーストラリアやニュージーランドやアメリカなどに愛好家がいるようです。

 

体高はオスが約67cm、メスが約62cmと、レトリーバーの中では大きめです。

 

チェサピーク・ベイ・レトリーバー

チェサピーク・ベイ・レトリーバー

Radomir Rezny/shutterstock

アメリカを原産とする猟犬2種のうちの1種が、チェサピーク・ベイ・レトリーバーです。

この犬種が発達した初期をメリーランド州のチェサピーク湾(ベイ)近辺で過ごしたことから、名付けられました。

 

チェイサビーク・ベイの猟期の海水は冷たく、そのような過酷な状況下でも水中で回収作業をこなせる犬が求められ、作出されたのがチェサピーク・ベイ・レトリーバーです。

 

難破船の生き残りだったニューファンドランドをもとに、ポインター、セター、ハウンド、アイリッシュ・ウォーター・スパニエルなどとの選択繁殖の末に誕生したという説が有力です。犬種の固定にはカーリーコーテッドやフラットコーテッドのレトリーバーも使われ、1878年にAKC(アメリカンケネルクラブ)に登録されました。

 

ラブラドールと同じように短毛ですが、その毛質はかなり異なります。チェサピークのトップコートは粗くてウェービー。アンダーコートは、冷たい水を弾き寒さから身を守るために、羊毛状でオイリーです。

 

単色の毛色も作業環境に見合うことが求められ、ブラウン、セッジ(草の一種)、デッドグラス(枯草色)などの色が認められています。

 

レトリーバー種にしては防衛本能が強いので、番犬としても徴用されたとか。理解力があって穏やかで、家族に対して愛情深いという、レトリーバーそのものの性格ももちろん備えています。

 

ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバー

ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバー

malamooshi/shutterstock

カナダのノヴァ・スコシア半島で改良された歴史を持つ、カナダ原産のレトリーバー。トラーという愛称でも親しまれています。

 

トーリングとは、イギリスやヨーロッパ諸国で古い歴史を持つ伝統猟法で、仕掛け網の入口付近で犬が飛び回ることでカモ(ダック)を網までおびき寄せるというもの。時代の流れとともに、網ではなくハンターが銃でカモを撃ち落とすようになりました。

 

日本でも「カモの寄せ撃ち」という猟法があったようで、好奇心の強いカモは、トラーが川沿いを走ったり跳ね回ったり時折姿を消したりする様子を見ると寄ってくるのだそうです。ハンターの射程圏内に入り撃ち落されたカモの回収役も、もちろんトラーが担います。

 

軽快で敏捷な動きが必要とされるため、トラーはレトリーバーの中で最小。理想体高はオス48~51cm、メス45~48cmです。

 

毛色はレッドあるいはオレンジ系の様々な色調で、カモの興味を引きやすいように尾の先端、足先などに通常はホワイトのマーキングが入ります。同様の理由で尾がふさふさとしていていて、よく動くのも特徴。いつも元気で明るく、遊び心が満点です。

 

 

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