2018年12月17日3,242 ビュー View

レトが原因で火事に!気を付けたい生活環境

実は最近、犬や猫などのペットが原因で火事になるケースが増えています。実際に、留守中にレトリーバーが火を出してしまったというケースも……。どんなに賢いレトでも、飼い主さんの不在中はコントロールできない可能性があります。レトが原因の火事の理由を探り、予防策を考えてみたいと思います。

愛レトの留守番中に火事が!

レトリーバー火事

claire norman/shutterstock

ある冬の寒い日に起きた火事について紹介します。

 

Aさんは外出中、携帯の画面に見慣れない電話番号からの着信が何度もあり……。夜間だったため、なんとなく警戒して出なかったそうですが、数分置きに着信があるので何か重大なことでも起きたのかと胸騒ぎを覚えて電話を受けると、「お宅が火事になっています!

 

近所の方からの通報があり、今、消防車が到着して消火活動を行っています」と告げられたのです。

 

驚いたAさんが仕事を放り投げて急いで帰宅すると、まず目に入ってきたのはマンションの駐車場につながれていた愛犬のラブラドール・レトリーバーでした。

 

「あぁ、愛犬は無事だった」と胸をなで下ろしたのも束の間、見上げると、マンションの自室の窓からは炎と黒煙が……。結局、自宅の半分ほどの燃えてしまったそうです。

 

火事の原因は愛レトのある行動

レトリーバー火事

Jaromir Chalabala/shutterstock

現場検証によると、火元はキッチンのガスコンロだったとか。

 

それを聞いたAさんは思い当たることがありました。

 

「実は出かける直前、宅配便で食料品の小さな箱を受け取ったんです。でも急いでいたので、ガスコンロの上にそれをひょいっと置いて家を出ました。その箱から漏れ出る食べ物のにおいに愛犬が気付き、ガス台からそれを取ろうとして前足を点火スイッチにかけたに違いありません」。

 

パチパチと音を立てたのち、ダンボール箱のすぐ下で出火してしまい、箱が燃え始めたのでしょう。

 

レトにはもちろん消火活動もできなければ、119番通報もできません。

 

もしかすると隣室や上下階の住民が犬の激しい吠え声を聞き、火事に気づいたのかもしれません。

 

ちょうど寒い冬のことだったので、窓を開けている住民はほとんどいなかったかと思います。それで、火事そのものの発見が遅れ、自宅を半分焼失する結果を招いたとも考えられます。

 

中型~大型犬がいる家庭での火事対策

レトリーバー火事

dezy/shutterstock

実際にAさん宅以外でも、ペットが原因の火事が増えているそうです。

 

その理由は、プッシュ式の発火スイッチのガスコンロが最近は主流になっているから。

 

まず、プッシュ式の発火スイッチの出火予防策として一番簡単なのは、愛レトをキッチンに入れないようにすることかもしれません。「ペットゲート」や「ベビーゲート」をキッチンスペースに設置するのが一案です。

 

実はAさんもベビーゲートをキッチン前に設置していました。

 

「家族がいる時は、ゲートを乗り越えようとしたことなんてなかったのに。たぶん、飼い主の目があるから自制心も働いていたのかな。でも、晩ごはんの時間が近づいてお腹も空いていたこともあって、食べ物のにおいを放つ箱をゲットしようと、ゲートを強行突破したのでは……。レトリーバーには、それくらいの力はありますからね」とのこと。

 

けれども、リビングの壁際にコンロが設置されていて、ペットが入れないようにうまく区切れないとしたら?

 

ガスコンロの元栓を閉めればOKです。これならば、万が一レトがプッシュ式スイッチに触れても点火しません。

 

Aさんのように食べ物の箱をコンロ上に置いていなくても、ガスコンロ周辺は食べ物のにおいがついているもの。レトが興味を示して近寄る可能性は十分にあるので注意が必要です。

 

留守をする前には、元栓を閉めるのを習慣にしておけば安心ですね。 

 

もしそれも忘れそうだと心配ならば、ひねる点火スイッチタイプのガスコンロに取り替えるという方法も。少々お金はかかってしまいますが、検討の価値はありそうです。

 

残念ながら、人が見ていない時のイタズラはよくあるケース。どんなに一緒にいるときは利口な愛レトでも油断せず、密閉袋に入った食べ物でも、戸棚か冷蔵庫の中にしまっておくようにしましょう。火事だけでなく、誤飲の予防にもなります。

 

ガスコンロに限らず、出火しそうな家電などは、飼い主さんの目が届かなくなる時間は愛レトから遠ざけてください。

 

レトだけでなく猫にも注意

レトリーバー火事

Jaromir Chalabala/shutterstock

レトリーバーと一緒に、猫を飼っている家庭も少なくないでしょう。

 

実は、猫が原因の火事もめずらしくないとか。最大の要因は、やはりガスコンロのスイッチを押してしまうことだそうです。

 

ほかに、生乾きだった洗濯物を入れていた「こたつ」に愛猫が入り、洗濯物にもぐってしまったことで、洗濯物とヒーター部分が長時間接触して出火した例もあるようです。

 

ペットが原因の火事が心配であれば、留守中の自宅の様子をライブで見られる小型カメラを設置するのも、早期発見には有効でしょう。

 

もしかすると、イタズラをしているところを目撃した飼い主さんがカメラの機能を使って声をかければ、レトもびっくりしてイタズラをやめるかもしれませんね。

 

ペットカメラではなく、パソコンを経由してスカイプなどのソフトウェアを使って自宅の様子を見ている飼い主さんも少なくないようです。

 

秋から春にかけては火事の多い季節。空気が乾燥して、風の強い日が多いからだとか。

ペットが原因の火事には気をつけて、万全な予防策を講じましょう。

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

災害時に備えてマイクロチップを入れておくべき?〜レトリーバーのために〜

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