2019年1月11日4,394 ビュー View

シクラメンやアイビーも!レトに危険な植物を知っておこう

遊びが大好きで食いしん坊な、我らがレトリーバー! だからこそ、犬が中毒を起こす植物を思わず誤飲してしまい、動物病院に運ばれるという例が後を絶たないのだとか。四季折々に私たち飼い主の目を楽しませてくれる観葉植物には、犬の健康に有害なものが実は数多くあります。それらを知ったうえで飼い主さんが適切な管理をしておけば、愛レトを中毒から未然に救えるのは言うまでもありません。

室内で、つい口にしないように要注意!

レトリーバー危険植物

puzzle/shutterstock

犬が口にすると中毒症状を起こす植物は、数百種類とも言われています。

 

レトリーバーは好奇心が旺盛で活動的です。そんな性格が災いすると、室内の観葉植物やベランダの花木などをおもちゃのように口にしてしまいがち。

 

「もぅ、うちのレトはイタズラ好きなんだから~。せっかく咲き揃った花がなくなっちゃったじゃないの」だなんて呑気に笑ってはいられません。それがシクラメンであったら……、もしかすると中毒症状を起こすかもしれないのですから。

 

小型犬ならば、室内のなるべく手(口)の届かないところに観葉植物を置けばよいのですが、大型犬のレトにはそれもなかなかむずかしいもの。小型犬よりも、容易に植物を手(口)にすることができるので、細心の注意を払って、なるべく以下の危険な植物から愛レトを遠ざけるようにしましょう。

 

高いところから鉢などを吊るすのは、おすすめの装飾法です。

 

ポピュラーな観葉植物の中から犬に危険なものには、シクラメンのほかにはポインセチアやポトスが挙げられます。個性的な形の葉が印象的で人気が高いモンステラやアイビー(別名:ヘデラ)も、中毒症状を招く恐れがあります。

 

中毒症状は進行が早く、最悪の場合は愛レトの命を奪う危険性があるので決して軽視はできません。

 

そのほか、レトに危険な植物リストは、本記事の最後にまとめましたのでご参照ください。

 

ベランダ菜園や庭の野菜にも注意して

レトリーバー危険植物

Eve Photography/shutterstock

ベランダや庭で家庭菜園をしている家庭も少なくないでしょう。人も食べる野菜であれば犬でも問題ないかと思っているかもしれませんが、なかには注意が必要な品種があります。

 

たとえば、トマト。熟したトマトの実は犬が食べても問題ありませんが、トマトの葉・茎・ヘタなどには犬が中毒症状を起こすアルカロイドが含まれています。

 

ナス科の植物も、葉や芽を口にした犬が嘔吐、下痢、呼吸困難に陥る危険性があります。

家庭菜園をしている場合、レトがアプローチできないように柵をするなどの対策を!

 

もし危険植物を口に含んでしまったら

愛レトが食べてはいけないものを口に含んでしまった場合、飼い主さんは焦って愛レトの口に手を入れて取り出そうとするかもしれません。けれども、取られそうになった犬は、渡すのが惜しくなって飲み込んでしまうのがよくあるパターン。

 

愛レトの口に入ったものを渡してもらうには、飼い主さんはまずは冷静になって。とびきりおいしいおやつをすぐに用意して愛レトの鼻先でちらつかせ、くわえているものと交換してもらいましょう。

 

最良なのは、「放せ」や「オフ」といった合図でくわえたものを放すトレーニングをしておくことです。(その方法は、別の記事で紹介します。)

 

散歩中に食べようとする草にも注意を

レトリーバー,マイクロチップ

Eve Photography/shutterstock

散歩中に草をむしゃむしゃと食む犬は少なくありません。犬のこの習性については原因が明らかではないようですが、たとえ犬に有害な植物でなくても、殺虫剤や除草剤が草についている可能性があります。

 

また、感染症にかかった犬のウイルスや寄生虫は尿や便に交じって排出される例が多くあります。草の上で排泄をしたいというのもまた犬の習性なので、ほかの犬の排泄物を口にしないためにも、なるべく草は食べさせないようにすると安心です。

 

草を食べるのを予防するにも、日ごろのトレーニングが役立ちます。草を食む前に、愛レトを呼び戻すのです。毎日の散歩には、ぜひおやつを持参してあげてください。

 

接触性の皮膚炎が起こることも 

claire norman/shutterstock

植物による中毒症状で、接触性の皮膚炎を起こすことがあります。植物に口が触れてから、口まわりが腫れる、よだれが多く出るといった症状が現れたら、早急に水で口腔内を洗い流してください。

 

そのほか、危険な植物に接触したり口に含んだりして、呼吸器症状、神経症状、消化器症状などが出たら、早めに動物病院へ向かい、獣医師による適切な処置を受けてください。

 

危険な植物リスト

身近にありそうな主な植物を五十音順にまとめました。頭に入れて、ぜひ危機管理を!

 

・アイビー/セイヨウキヅタ/ヘデラ(葉、果実)

・アサガオ(種)

・アジサイ(葉、蕾)

・アゼリア/シャクナゲ(葉、根皮、蜜)

・アセビ(全部)

・アヤメ(根茎)

・オシロイバナ(種、茎、根)

・キョウチクトウ(葉、枝、樹皮、根)

・クリスマスローズ(全部、特に根)

・サトイモ科の植物[カラー、ポトス、アンスリウムなど](草液)

・シクラメン(全部、特に根)

・スイセン(球根)

・ツツジ(葉、蜜)

・ナス科の植物[トマト、ナス](葉、芽)

・パンジー(全部)

・ヒガンバナ(全部、特に球根)

・フジ(全部)

・ポインセチア(葉、樹液)

・モクレン(樹皮)

・モンステラ(葉)

・ユリ科の植物[ユリ、スズラン、ヒヤシンス、チューリップ]

・ランタナ(葉、未熟種)

・ワラビ(根茎、地上部)

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

犬に与えてはいけない食べ物を再確認〜愛レトを守るために〜

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