オーストラリアン・ラブラドゥードルはトリミングに時間もお金もかかる贅沢犬?
トリミング犬種(トリミングが必要な種類の犬)と言われるオーストラリアン・ラブラドゥードル。トリミングとは通常無縁なレト飼いさんにとって、オーストラリアン・ラブラドゥードルに興味を持ったとしても踏み切れない理由のひとつがこの問題だと思います。Repettoを迎えてオーストラリアン・ラブラドゥードルのトリミングはトイプードルのRoccaとは比較にならないほど手間とお金がかかることに驚きました。オーストラリアン・ラブラドゥードルはレト飼いさんにもおすすめの犬種だと考えているものの、お迎えしてから「こんなに大変だったなんて」と思って欲しくありません。そこでオーストラリアン・ラブラドゥードルのトリミングにかかるお金のこと、お手入れに費やさなければならない時間やスケジュール、考え方などを赤裸々に書いてみました。
目次
レトに抜け毛は当たり前!気にしてなんかないもんね。でも…
レトリーバーと暮らしていると「抜け毛」は当たり前のことなので、気にしていたらキリがないですよね。
掃除しても掃除してもすぐにハラリと落ち、服にもファブリックにも付きまくる。
そのためお出かけのぎりぎりまで着替えはしない、黒い服は出来るだけ着ないという対策も必要。
でもそんな苦労はレトの可愛さ、愛しさに比べたらちっぽけなこと。
換毛期(春と秋)の抜け毛祭りも「こんなに抜けた!」と笑って乗り切れば怖くない。(ですよね?)

このゴージャスな被毛がたまらない。でも抜け方も半端じゃない
今も基本的にはその気持ちに変化はありません。
ただ、トイプードルのRoccaと暮らしてみて「毛が抜けない(抜けづらい)ことのラクチンさとはこういうことだったのか!」と思ったのも事実なのです。
オーストラリアン・ラブラドゥードルのRepettoも同じ毛のタイプ。
Roccaは小さいので比較してもなぁと思うことがありましたが、Repettoは中型犬でとても毛量のある子。
それでもやはり家に毛が舞うことも服に付くこともないのです。

わたし、こんなにもふもふだけど毛が抜けないの!
このような犬種と暮らす前には「毛が抜けないってそんなに良いこと?」と思っていた私ですが、今では「抜けないって素晴らしい!」とその良さを素直に認めるようになりました。
「毛が抜けない」のは良いことだけではなかった
抜け毛がないことのありがたさに目覚めた私ですが、長所と短所は紙一重と申しましょうか、レトリーバーの抜け毛とは別の大変さがあることも同時に思い知らされることになります。

Repetto5カ月、お迎えの時。まだ小さく毛も短かったのでトリミングの大変さには気付かなかった
この先はオーストラリアン・ラブラドゥードルのRepettoだけに絞って書きますが、トリミング犬種であるということは「お手入れに手をかけることが必須」ということです。
それはおしゃれをさせることが必要ということではなく、適切なお手入れをしないと犬の健康を害することにも繋がるということ。
そうなるとこれはもう飼い主の義務といってもいいかもしれません。
トリミング犬種でもお手入れの大変さには違いがありますが、Repettoはかなりお手入れに手間がかかる犬の部類に入ると思います。
そしてこのお手入れが想像以上に大変だったのです。

最大級にもふもふの2頭。私はこういうボリュームがあるのが好き!
でもこのスタイルを維持するにはかなりの努力が必要かも
<参考>ALの身体のサイズや毛質など
我が家のRepettoは以下のタイプです
・ミディアムサイズ
・毛のタイプはウール
(ウールはフリースより更に抜け毛の量が少ないと言われています)
・毛量はかなり多いタイプ
・割としっかりした毛質
(参考:日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会公式サイトより)
オーストラリアン・ラブラドードルに必要な被毛のお手入れとは
1. ブラッシング
ブラッシングは毎日の日課にするのが理想的。
でも毎日全身をくまなくというのは私には難しいので1回10分など無理なく出来る範囲で行っています。
このブラッシングを怠ると「絡む、もつれる、毛玉になる」ということになります。
あまりひどい場合はバリカンで丸刈りにしなければならないほどのフェルト状になってしまうという悲劇が起こるそうです。(さすがにこれは未経験)

服を着せるとすれて毛玉予備軍が大量に発生。その後のブラッシングには気合が必要
2. シャンプー
3~4週間に1度のペースで洗う(汚れたら適宜洗う)というのはレトリーバーと同じです。
実は乾かすことだけなら密集しているアンダーコートがない分レトより楽だと私は感じています。
ただしその時にきちんとブラッシングしないと毛玉の元となってシャンプーする前より酷い状態になることがあり、ちょっとの怠け心が大きな後悔を生むことになります。
ささっと拭いて乾かして、というスタイルは残念ながら通用しません。
3. トリミング(シャンプー&カット)
トリミングサロンでのカットは月に1度のペースという人が多いようです。
現在はRepettoもそのペースですが、1歳までは今よりロングヘアにしていたので3週間に1度行っていました。
そうしないと毛玉が出来てしまい、かえって大変なことになるからです。

水遊びをしたら放置は絶対に禁止!
あるサロンからは「2週間ごとが理想的」と言われたことがありますが、それは時間的にも金銭的にも難しいことでした。
ここが一番気になる?トリミングにかかるお金
少なくとも1か月に1度はトリミングサロンに行くとすると実際にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
まずはどこのサロンでも価格表に名前があるトイプードルを例にとってみましょう。
東京23区内の場合だと6,000円~13,000円程度が一般的な価格帯だと思われます。
お店によって価格に差があるのは人間の美容室と同じですね。
オーストラリアン・ラブラドゥードルのサイズは3つ。
まだ一般的な犬種ではないのでサロンの価格表に入っていないことも多いですが、一番小さいミニチュアでもトイプードルの価格以下にはなりません。

5か月に入ったところで10キロ程度。ミニチュアサイズだともう少し小さい子が多い
ミディアムサイズ(16キロ前後)のRepettが現在かかっている金額はというと、シャンプーのみ約15,000円、シャンプー&カット約23,000円です。(多少の前後はあります)
おおよその判断材料としてシャンプーはゴールデンの価格と同じくらいと思っていると良い気がします。
データを取っていないので正確なことはわかりませんが、Repettoのトリミング代は平均より少し高めかもしれません。
バリカンで短くするということをせず長さを残しつつ通気性を良くするために梳いてもらっているため、シザー(ハサミ)カットでお願いしていることも理由のひとつです。

同胎の姉妹。ショートスタイルを選べば大変さは激減。というよりかなりラクチン
こだわりのスタイルや人気店でのトリミングを希望する場合は更に金額がアップしますし、毛玉があると毛玉代として500円~多いと数千円が発生することもあります。
Repettoの過去最高はパックなどのオプションを入れて32,000円です。
毎度のことですが、サロンでお支払いをするたびに「私の美容院は先に延ばそう…」と思います。
それでもこれはトリミング犬種を飼うことに決めたものの宿命のようなものなので、サロンに行くのをやめようとは思いません。
綺麗にしてもらうだけでなく、皮膚の状態のチェックもしてもらえますし、犬のプロであるトリマーさんとの会話の中で気付くことや教えてもらうことも多いからです。
それは無料で得られるオプションのようなものだと思っています。
増えるものもあるけど減るものもある。どう捉えるかは人それぞれ
お手入れにかかる時間もお金もレトリーバーより格段に増えますが、掃除の時間も格段に減ります。
出かけた先で抜け毛を気にすることもなくなるので精神的なストレスが減ります。
体重が少ないので医療費(薬代)が減ります。同様に食事代も減ります。

毛が抜けても抜けなくても愛すべき存在であることに変わりはない
そう考えると意外と大したことではないような気がしませんか?
いや、やっぱり大変?
今回はあえて大変な点を書いてみましたが、オーストラリアン・ラブラドゥードルはこの大変さを差し引いてもとても魅力的な犬ですよ!
※全く毛が抜けないわけではなく、抜け毛が「少ない」という意味で「抜けない」と表現しています
Roco
『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。
撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。
フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。
子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」
Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター
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