2019年1月16日3,258 ビュー View

ハイシニアレトの快眠生活の秘訣〜10歳を超えて〜

シニアになると筋肉が落ちるので体の弾力がなくなったり、体温の調節機能が衰えてくるもの。そのため、とくにハイシニアのレトには、寝ている間の管理も大切です。床づれ予防や昼夜逆転の予防対策も欠かせません。そこで今回は、10歳以上のレトのための快眠術を紹介します!

ハイシニアになると寝ている時間が増えるから

シニアレトリーバー,睡眠

Amelia Martin/shutterstock

レトリーバーでいえば10歳以上のハイシニア期になると、寝ている時間がぐっと増えてきます。体力が衰えてきて活動意欲が減少してくるので、それは仕方がないこと。

 

1日の大半を寝て過ごすシニアレトのために、成犬の快眠生活の実施を続けるのはもちろん、さらに寝心地抜群の環境を提供してあげたいもの。

 

市販のグッズなども活用しながら、次に挙げる快眠術をぜひ実践してみてください。

 

午前中は日光浴をして昼夜逆転を予防

シニアレトリーバー,睡眠

BIGANDT.COM/shutterstock

日光浴を午前中にすると、眠りを誘うメラトニンというホルモンが夜になるとしっかり分泌されるので、夜間はぐっすり眠れるようになることが知られています。

 

日中も寝てばかりになりがちなハイシニア犬は、昼夜逆転に陥ってしまうケースが少なくありません。そうなると、愛レトはトイレに行きたくなったり、飼い主さんにかまってほしくて夜鳴きをしたりすることも。

 

飼い主さんも夜間は愛レトと快眠できてストレスをためないためにも、愛レトには夜間に質のよい睡眠を確保してもらうためにも、なるべく午前中に愛レトに紫外線を浴びさせてあげましょう。

 

動けない場合は、カートに載せるなどして外出するのがおすすめです。肌で風を感じたり、室内とは違うにおいを嗅いだり、様々な音に耳を傾けたりすると、脳への刺激になります。適度な刺激を感じて充足感を得られることもまた、心地よい夜間の眠りにつながるでしょう。

 

高反発ベッドが最適

シニアレトリーバー,睡眠

Anna Hoychuk/shutterstoc

快眠と聞けば、低反発グッズを連想する飼い主さんが多いかもしれません。もちろん、低反発がマッチするシニアレトもいますが、低反発のベッドは筋肉が衰えたハイシニア犬には寝返りが打ちにくいのが難点のひとつ。また、体に密着するので蒸れやすいのも低反発ベッドのデメリットです。

 

その点、バネの力で体圧を分散してくれる高反発ベッドは、寝返りも打ちやすく、寝ている時間が多いハイシニアレトに最適だと言えるでしょう。

 

大型犬でも底付きがしないと評判で、上面は柔らかくて下面が硬い2層構造になっている犬用高反発ベッド「ロイヤルベッド(ANBERSO©)」をはじめ、「犬 高反発マット」などと検索するといくつもの市販品が見つけられます。

 

ただし、優良な高反発ベッドに頼らず、もし愛レトが寝返りをしていないようであれば、2~3時間置きには体勢を変えてあげて、床ずれを予防してあげるのを忘れずに。

 

寒い夜間は洋服を着せたり毛布をかけてあげる

シニアレトリーバー,睡眠

Haley Ridgeway/shutterstock

老犬は体温調節の機能が低下しています。そのため、飼い主さんが夜間に暖房を切ってしまう場合、布団をかけないシニアレトたちは寝ている間に体が冷えてしまいがちに。

 

成犬ではほとんどのケースで不要ですが、ハイシニア犬には夜間に限り、ブランケットなどを寝ている愛レトにかけてあげたり、室内でも保温性の高い洋服を着せてあげるのがよいでしょう。ただし、人間のパジャマ同様、寝ている間はリラックスできて寝返りが打ちにくくならないようなサイズと素材のものを選んであげてください。

 

また、飼い主さんたちは高床のベッドで寝ているので気にならないかもしれませんが、室内であってもドアの下の隙間から冷たい空気が入っていることがあります。床の上にダイレクトに置いた愛レトのベッドが冷気を浴びていないかどうか、今一度チェックを。もし寒そうな環境にあれば、ベッドを高床にしたり、ドアの下に隙間風が入らないような工夫をしてあげたいものです。

 

床ずれ予防のサポーターやクッションを活用

シニアレトリーバー,睡眠

Wisut/shutterstock

床ずれを予防するためのグッズも数多く市販されています。褥瘡(じょくそう)とも呼ばれる床ずれは、一度なってしまうとなかなか治しにくいため、予防が肝心。

 

床ずれができやすいのは、四肢、肩、腰。四肢に関しては、床ずれ予防サポーターなどの市販品を活用したり、人間用のレッグウォーマーなどを愛レトの四肢に装着するという方法が予防に役立ちます。肩や腰には、犬用の床ずれ予防用クッションを利用する方法があります。

 

ちなみに床ずれ予防のために欠かせないのは、定期的に寝返りを打たせることなのですが、方法を間違うと愛レトの内臓に負担がかかるのでご注意を。仰向けにしてひっくり返すのはNG。レトが立ったり伏せたりしているような、腹部が地面に向かう状態を作って寝返りをさせてください。

 

清潔なベッドで肌を衛生的に保つのも大切

レトリーバー住まい

Prystai/shutterstock

とにかく寝ている時間が長くなるハイシニア期。うっかりすると、愛レトの汗や皮脂などでベッドがすぐに蒸れてしまいます。シニアレトのベッドは、洗濯機洗いや手洗いができるタイプをチョイスするのがベストです。

 

さらに、タオルやブランケットを併用する場合も、なるべくこまめに洗濯を。

 

シニア期には免疫力が低下するため、皮膚トラブルが起こりやすくなります。不衛生なベッドが原因で細菌が繁殖しないように心がけてあげましょう。

 

愛するハイシニアレトが、快適な睡眠環境を得て健康でいられますように!

 

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