2019年1月7日14,168 ビュー View

レトリーバーの快適な睡眠をマジメに考えてみた!

私たちも寒い冬にはなかなか布団から出るのは億劫で、いつまでも寝ていたいと思うように、寒い冬には活動を休止して冬眠をする動物も多いもの。犬は冬眠をする動物ではありませんが、冬は日照時間も短くなるので寝ている時間が少しは増えるかもしれません。今回はレトにとっての快適な睡眠について、考えてみたいと思います。

犬の平均睡眠時間はどのくらいがベスト?

レトリーバー寝る

demanescale/shutterstock

犬は人間よりもよく寝る動物です。それは、野生時代の本能に組み込まれたとおり、狩りをするためのエネルギーをムダ使いせずに養うため。睡眠は、エネルギーチャージのために欠かせないのです。

 

成犬の1日の平均睡眠時間は、およそ12~15時間と言われています。たいがいのレトは、飼い主さんの生活サイクルに合わせて就寝時間が決まっているようです。猫と違って犬は夜行性ではありませんが、飼い主さんが日中不在の場合、留守番している間にずっと睡眠をとり、夜に活動的になるレトが少なくないかもしれません。

 

起きている時間は、レトたちは散歩や食事に費やす以外は、座ったり伏せたりして飼い主さんの動きを眺めたりして過ごしていることが多いでしょう。

 

人に関して、最近の研究ではほとんどの成人の睡眠時間は7時間がベストで、6時間以下の睡眠を数日間続けると脳のパフォーマンスが低下したり、食欲が増して太りやすくなったりすると言われています。

 

犬も同様に、睡眠不足も睡眠過多も健康に良いとは言えません。毎日12~15時間の快適な眠りを、愛レトに提供できるようにしてあげたいものです。

 

とくに成長期の子犬は1日15~18時間は睡眠を確保したいので、構いすぎて寝不足にさせないように要注意。

 

犬の眠りは浅い

レトリーバー寝る

charnsitr/shutterstock

犬の眠りは浅いことが知られています。それは、野生の環境では敵が迫ってきたときすぐに気づいて対処できるために、また起きてすぐ狩りができるように、うまくプログラムされているのです。

 

人間の眠りはノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルが90分置きに訪れるとされ、継続した6時間以上の眠りが理想的だと言われています。けれども犬の場合は、海外の研究結果では1サイクルが20分ほどと浅く、継続して眠る必要はなく、1日合計で12~15時間あれば良いとされています。また、犬の睡眠の8割は、すぐに目を覚ませるノンレム睡眠と考えられています。

 

つまり人間とは睡眠の質や仕組みが違うため、寝ている愛レトを起こさないようにそーっと歩く必要もなければ、継続して寝かせるように電気を暗くするなどして気遣う必要もありません。

 

ちなみに、夢を見て脚をバタバタさせたり、しっぽを振ったり、アフアフと寝言を言ったりといった愛レトの姿が見られるのは、レム睡眠の間です。

 

仰向け寝は安心している証拠

レトリーバー寝る

Africa Studio/shutterstock

愛レトが「へそ天」で寝ている姿を見ると、とてもかわいくて胸がキュンとなるのではないでしょうか。仰向けに寝られるのは、安心している証拠。緊張を強いられる環境では、決して急所であるお腹を見せて寝ることはありません。

 

実は野良犬や野良猫の寿命が短い原因のひとつに、安眠できないからだとも考えられているとか。

 

とはいえ、安心していても仰向け寝をしないレトもいるので、愛レトのへそ天姿が見られないからと言って心配は無用です。東洋医学の陰陽五行説では「火」のタイプなど、体に熱をためやすい体質の犬は仰向けになる傾向があると考えられています。

 

安心できる場所で寝かせてあげよう

レトリーバー寝る

LauraVl/shutterstock

安心して眠れない場所で寝不足になると、愛レトは体調を壊すことがあります。

 

自宅ではなるべく窓辺やテレビなどの近くを避けて、落ち着ける場所に快適なドッグベッドを設置してあげましょう。

 

ペットホテルに預ける場合は、どんなタイプのホテルが愛レトにマッチするかの検討を。たとえば、いつも誰かがそばにいたり多頭飼育の環境で過ごしているレトの場合は、個室で夜は無人になるホテルだと不安になるかもしれません。

 

逆に24時間電気がつきっぱなしで人の出入りがあるタイプのペットホテルは、完全フリーでほかの犬と触れ合えるので愛レトも楽しく過ごすことができ、24時間人がいるので安心できるのがメリットですが、繊細なレトの場合は、ほかの犬や人の動きが気になったりして熟睡できない可能性があります。

 

ペットホテルに預ける場合や、愛レトと一緒に旅行に行く場合は、寝るときに安心できるようにレト自身や飼い主さんのにおいのついたタオルなどを持参してあげてください。

 

安眠できず睡眠不足になると、下痢などをして体調を一時的に壊すこともあります。

 

不安そうな愛レトにはオキシトシン効果で快眠に導いて

レトリーバー寝る

AndrejLV/shutterstock

人と犬がスキンシップをとることで互いに「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌されるという研究結果が、筑波大学によって発表されました。オキシトシンはストレスを軽減させたり、安心感を得られる効果があるホルモンです。

 

暴風雨や花火におびえる愛レトや、病気などで痛みがあって眠りにくそうな愛レトを快眠に導くには、飼い主さんがそっと体を撫でてあげるなどスキンシップを取ると良いでしょう。

 

飼い主さんにもオキシトシンが分泌されて幸せな気持ちになれるというメリットも、見逃せません。

 

 

いかがでしたか? 質の良い睡眠はレトの健康維持に欠かせません。愛レトと一緒に、ぜひ今日から快眠生活を!

 

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