知っておきたい、良心的なレトリーバーブリーダーの見分け方
レトリーバーを迎える際には、良心的なブリーダーを探してじょうずに付き合う方法を知っておきたいものです。ブリーダーは育犬の相談に乗ってもらえる心強い存在。もしかすると“オフ会”などで兄弟姉妹犬などとの交流が続くかもしれません。
まずはレトリーバーのブリーダーさんを探すには

Fernando Castelani/shutterstock
ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、フラットコーテッド・レトリーバー、カーリーコーテッド・レトリーバー、ノヴァスコシア・ダック・トーリング・レトリーバーなど、家族に迎えたいレトリーバーが決まったら、ブリーダーを探すことになるでしょう。
多くのブリーダーはインターネットのホームページ、ブリーダー紹介サイト、愛犬専門誌などに繁殖している犬種の情報を掲示しています。
それらに紹介されている情報の中には、ドッグショーに出陳してタイトルを獲得している犬が登場することも多々。
必ずしもすべてには当てはまりませんが、チャンピオン犬を多く輩出しているブリーダーは、それだけ繁殖に自信があり、心身ともに健全な犬を所有しているという目安になります。
なぜならば、ドッグショーでは健康上の問題があったり、臆病なところや神経質な性質であったり、犬種のスタンダードにのっとっていない犬は評価を得られないからです。
レトリーバーであれば、訓練競技会の出陳成績が紹介されている例もあるでしょう。
ホームページなどでは、その時代の流行犬種ばかりを追いかけて繁殖を行っていないかも確認してください。
犬種タイプもバラバラに、1犬種のブリーディングが長年にわたっていないようであれば、流行の犬種を販売することで利益を得ようとする“繁殖屋”や“パピーミル”と呼ばれる営利目的だけの繁殖者である可能性があります。
ホームページなどに、動物取扱業の登録番号が記載されているかを確認するのも必須です。
それらを参考にしながら、子犬を迎えたいと思ったブリーダーがいたら、まずは連絡をしてみましょう。
ブリーダーへのコンタクト方法

Fernando Castelani/shutterstock
ブリーダーに連絡をする方法は、メールやSNSのコンタクトツールを通じてなど、さまざまな方法があります。
初めて送るメールに、あれこれと質問事項を書き連ねるのは控えたいもの。
メールには、こちらの連絡先だけでなく、家族構成や家庭環境などは記しておけばブリーダーも安心できます。
子犬を迎えてくれる家庭が、作業意欲が高くて豊富な運動量も必要とするレトリーバーという犬種のことを理解して、しあわせにしてくれそうかどうかを、良心的なブリーダーほど気にしています。
留守番が多くてひとりの時間が長かったり、散歩時間があまり取れそうでない人には譲りたくないと思うブリーダーも少なくありません。
日本ではあまり聞きませんが、ヨーロッパでは留守番時間や部屋の広さなどを聞かれたうえで、ブリーダーに「うちの犬はそちらには譲れません」と断られるケースもあるとか。
レトリーバーの性質から手入れ法まで、ブリーダーはなにからなにまでを知り尽くしています。“犬種の番人”とも言われるブリーダーには、敬意を持って接しましょう。
電話をするのであれば、ホームページなどに記載されている犬舎の営業時間内に。
国内のドッグショーに参加をしていたり、海外にたびたび出張するブリーダーもいるため、必ずしも希望する日時にメールや電話でコンタクトが取れるとは限りません。
また、もしホームページで目当ての子犬が見つかった場合も、すでに予約が入っていたり、連絡をした際には子犬が1頭もいなくて出産待ちになることもあります。
犬舎を訪れた際にチェックするポイント

Fernando Castelani/shutterstock
犬舎を見学してみたいときは、必ず事前に予約をしましょう。
ホームページなどに住所が記載されているからと言って突然訪問するのは、前述のような理由で担当者が不在であったり、すでに来客中であったり、犬のケアをしていたりして迷惑になってしまいます。
犬舎を訪れたら、まずは犬の吠え声がうるさくないかをチェックを。
いつまでも鳴きやまず、少しの物音で激しく犬たちが吠えるような環境で育った子犬は、まわりの成犬からの影響を受けて吠えやすくなる傾向が見られるからです。
悪臭がせず、清潔に保たれているかも重要なチェックポイント。不衛生な環境では寄生虫も繁殖してしまい、子犬が健康に育てない可能性があります。
いざブリーダーと話をするときには、質問事項のひとつとして「この犬種特有の遺伝病はありますか?」と尋ねてみてください。
遺伝病についての説明をしてくれつつ、遺伝病の子犬が出ないようにどのような努力をしているかを語ってくれれば、かなり信頼のおけるブリーダーと言えます。
子犬の引き渡しは、生後8週齢以降になるかどうかも確認を。
子犬は生後2カ月になるまで、母犬や兄弟姉妹犬と適切な社会化ができたかどうかがとても重要です。どのように子犬を社会化しているか聞いてみるのをおすすめします。
自分の犬舎の犬に自信があれば、親犬も快く見せてくれるはずです。
会話をつうじて、ブリーダーの人間性に信頼が持てたら、あとは子犬を迎える準備を進めていきましょう。
臼井京音 プロフィール
ドッグライター・写真家として約20年間、世界の犬事情を取材。30歳を過ぎてオーストラリアで犬の問題行動カウンセリングを学んだのち、家庭犬のしつけインストラクターや犬の幼稚園UrbanPaws(2017年閉園)の園長としても活動。犬専門誌をはじめ新聞連載や週刊誌などでの執筆多数。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
【年末大掃除の救世主!】レトオーナーはパナソニックの『からまないブラシ』で時短掃除を実現しよう!
今年も残すところ1ヶ月になりました。我々レトオーナーが思わずため息をつきたくなるのが、年末の大掃除。だって“抜け毛”があるぶん、犬と暮らしていない人に比べて何倍も時間と手間がかかるわけですから!
そんな方々にオススメしたいのが、パナソニックのコードレススティック掃除機「パワーコードレス」。ペットの毛がほとんどからまない『からまないブラシ』が新搭載されたのです!
以前、Retriever Lifeでもご紹介して大反響。年末こそ『からまないブラシ』を使ってほしい理由を編集部が力説します!
(sponsored by パナソニック株式会社)
PR -
【取材・看板犬】大型犬の聖地!湘南のドッグカフェ&ラン〜看板犬はゴールデンのマーリー〜
レトをはじめとした大型犬オーナーが頭を悩ませるのは、彼らが存分に楽しめるドッグラン探し。広いのはもちろんのこと、そこに集まる犬種だって私たちには重要!
今回取材をしたのは、大型犬が多く集まるドッグカフェ&ラン「Ven! (ベン)kitchen&dog garden」。ここの看板犬はゴールデンレトリーバーのマーリー。だからなのか、集まるワンコたちも大型犬が多数!
取材 -
【レト飼いさんへ】小型犬の飼い主として知っておいてほしいことーby Rocoー
ゴールデンのRubyと暮らし始めた頃、自分が小型犬を迎える日が来るとは夢にも思っていませんでした。けれどひょんなことからトイプードルのRoccaが家族になって、それから私の思考は随分と変わりました。トイプードルの中でも小さい体重1.6キロのRocca。そのような小さな犬との暮らしは大型犬との暮らしにはない良さとリスクがあります。正直、それまでは小型犬や小型犬の飼い主さんに対してちょっとした不満や疑問がありました。その気持ちが良くわかるからこそ今回は小型犬を飼っている側の人間として話をしてみたいと思います。
-
『愛しのゴールデンをイラストで振り返る』ー絵本作家・ももろ[ゴルの魅力VSラブの引力!]
絵本作家のももろさんは、以前ゴールデンレトリーバーのももちゃんと暮らしていました。ももちゃんは10年前に召されましたが、当時のことをふと思い出して、Twitterで「ゴールデンレトリーバーのたまらなく可愛かったポイント落書き」を発表したところ話題に。たくさんの飼い主さんやレトファンとの楽しいやりとりが生まれました。
今回は、ももろさんにゴールデンレトリーバーの魅力、そしてももちゃんとの暮らしを語っていただきます。もちろん最高に可愛い、描き下ろしイラストとともに。
特集 -
【取材】憧れの、湘南レトリーバーライフ〜愛レト思いの素敵な一軒家〜
大型犬のレトリーバーと暮らすには、できれば広いお家がいい。さらに、海が近くて自然に囲まれた環境だったら…。
今回取材をしたのは、誰もが憧れる“レトリーバーライフ”をおくる、磯さんファミリー。湘南の素敵な一軒家でラブラドールの「はなぞう」と、のんびり暮らしています。
レトリーバーが好きすぎて、レト専門の洋服ブランドまで立ち上げたとか!
取材 -
【インタビュー】マンボウやしろ〜究極のラブラドール愛と、女性に“飼われてみた”日々〜
元お笑い芸人の「マンボウやしろ」さんは、大のラブラドール好きとして知られています。ラブラドールが大きく描かれたTシャツを5着も所有し、将来の夢を聞かれたら「ラブラドールで軍隊をつくること」と答えるほど。
今は環境柄ラブラドールと暮らせないとのことで、今回はたっぷり触れ合っていただき、ラブラドール愛を語っていただきました。
取材 -
【3分間癒されっぱなし】ラブラドールと猫のじゃれあいが、笑えて癒されて幸せな気持ちになる【動画】
犬と猫は仲良く暮らせるのか? 一概に「イエス」とも言えない状況ではありますが、少なくとも心優しいレトリーバーたちは、猫と“うまくやっている”子が多い印象。
今回ご紹介するラブラドールと猫のじゃれあい動画が、それを証明してくれています。
およそ3分間、終始癒され、時にクスッと笑い…あなたに幸せをもたらすことでしょう!
-
「ハウスは嫌だ」ラブラドール・ゴンくんの凄まじい抵抗
ラブラドールレトリーバーのゴンくんは、普段はとってもおりこうなわんちゃんです。だけど、ママさんが仕事であまり遊べなかった日の「ハウス」はこうなります。「だって!全然遊び足りないんだもん!」と大きな身体で抵抗しまくり。その抵抗の仕方もさることながら、ゴンちゃんをなんとかしようとがんばるオーナーさんも(失礼ながら)とても面白いので、ぜひご覧くださいね。こんな楽しいやりとりがあるおうちは楽しそう…だけど、いや、大変そう、かな…。
-
『5頭のラブラドールと暮らす私が、オリジンフードを選んだ理由』【インタビュー】
以前Retriever Lifeでは、「レトも15歳・20歳を目指すポテンシャルがある」というお話をしました。その理由は、レトリーバーとDNAが97%も一致するハイイロオオカミの平均年齢が15歳だから。中には20年以上生きたケースもあるといいます。
そして、長生きの秘訣は彼らの食生活にあると私たちは考えています。先祖犬であるハイイロオオカミが食べていた食事と、それを元に作られたドッグフード「オリジン」について。
また、5頭のラブラドールレトリーバーと暮らすご家族が「オリジン」を選んだ理由とは?
(sponsored by 株式会社Orijen JAPAN)
PR
特集
-
ゴールデン・レトリーバー とは
ゴールデンのからだの特徴や性格、歴史など基本情報をご紹介!
-
ラブラドール・レトリーバー とは
ラブのからだの特徴や性格、歴史など基本情報をご紹介!
-
レトリーバー 病気辞典
獣医師監修のRetriever Lifeオリジナル病気辞典。あなたの愛するレトを守るための情報満載
-
【特集】15歳を目指す健康術
レトが長生きする秘訣は、まだまだ世界中にあふれているはずだ。
-
【特集】ゴルの魅力 vs ラブの引力
それぞれをこよなく愛する人たちが、その思いを存分に語ります!
-
【特集】レト愛が止まらない!
隠れた著名人のレトファンをインタビュー!
-
【特集】湘南レトラブストーリー
湘南で暮らすレトファミリーのリアルなライフスタイル。
-
【特集】レトを迎えたら。
レトを迎えたらしたいこと。アドバイスも!
-
【特集】この夏、レトとこう遊べ!
レトと夏を楽しむ方法を伝授!
-
「kitchen Dog!」南村友紀のハッピークッキング
「Kitchen Dog !」の南村友紀さんがつくる手作り食は、ナチュラルでとっても美味しそうなものばかり。
-
レトリーバー里親/保護犬情報
Retriever Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
迷子犬情報
Retriever Lifeは、迷子犬を家族の元へかえすための活動をしています
-
RETRIEVER LIFEとは
レトリーバーが、好きだから。国内最大級のレトメディア