英国ゴールデンに魅せられた私の、独断的“英ゴル分析”ーRoco#2[ゴルの魅力VSラブの引力!]
目次
イギリス系とアメリカ系、同じ「ゴールデン」じゃないの?という不思議
私が「英国ゴールデンレトリーバー」を知ったのは1994年のことでした。
ゴールデンレトリーバーのパピーを探してブリーダー巡りをしていた中で出会った白い毛色のゴールデン。
「ゴールデン」レトリーバーなのに金色じゃないということに軽い衝撃を受けつつ、その美しさと気品に魅せられました。
歴史や血統などに関しては専門家ではありませんし誤解があっても良くないので書きませんが、とにかく「同じゴールデンでもイギリス系とアメリカ系というのがある」と言うことを知ったのがこの時です。
特に英国ゴールデンのブリーダーさんは「英国系であること」を明らかに区別しており、確かに犬の見た目から違いました。
同じゴールデンで、血統書も「ゴールデンレトリーバー(犬種記号RG)」で一緒なのに少し不思議ですよね。
けれどこれはゴールデンに限ったことではなく、その後ラブラドールレトリーバーやフラットコーテッドレトリバーにも「イギリス系、アメリカ系」が存在することを知りました。
ただ、一番「英国」を前面に出しているのはゴールデンだと思います。
その理由は明らかではありませんが、個人的に思うのはラブやフラットよりゴールデンは「イギリス系・アメリカ系」の違いが見た目の点ではっきりしているからなのではないかということです。
そして私はその「英国ゴールデン」にはまったのでした。
テンションの低さは魅力のひとつです
はまったと言いつついきなり「テンション低!」というのもおかしな話かもしれませんが、事実なので仕方ありません(笑)。
もちろんパピーの頃はそれなりに走り回ったり興奮したりすることもありますが手に余るというほどではなく、どちらかと言うとテンションを上げさせるのが大変。
人間で例えると「きゃぴきゃぴ」したところやハイパーさが全くないのです。
嬉しくて人に飛びついたり、吠えたり、グルグル回ったり、そういうこともあまりないように思います。
人が嫌いなわけではなくニコニコして尻尾を振っていたりするのですけれどね。
やはりテンションの低さでしか説明がつかない気がします。
更に人にすり寄っていくようなところがなく、言い方が適切かどうかわかりませんが「媚びることをしない」という性格でもあります。
撫でてもらうことは好き。
でも「撫でてください」ではなく「撫でてもいいよ」的なオーラを出していて、長くそうしていることはあまり好みません。
ベタベタするのもあまり好きではなく、パーソナルスペースを広く必要とするタイプです。
何だかつまらない犬のように思ってしまったでしょうか?
でもこんなところが魅力なのです。テンションが低く興奮しないことは静かに生活をする上でとても助かります。
飛び付きや無茶をしないのでどこに連れて行っても安心ですし、かといって人嫌いというわけではないので必要最低限の愛想は持ち合わせています。
そしてある程度の距離感を保ちつつも信頼関係はしっかり結べるので、大人の付き合いが出来るのです。
このテンションの低さとパーソナルスペースの広さで思い出すエピソードがあります。
ある理由で里親さんを探すことになったシニアの英ゴルが、ゴル飼いかつゴールデンの一時預かりをしている方のところでしばらく暮らしていました。
私はその子の里親さん探しの一環で写真を撮ることになったのですが、撮影をしながら一緒にお散歩したり話しかけたりしていても特に変わったところは感じることがなく「あぁ、英ゴルだなぁ」と思っていたのでした。
しかし、預かりをしていた方は「なかなか心を開いてくれない。やはり心に傷があるのかも。」と悩んでいたのです。
そこで私が「え。これ普通ですよ、英ゴル的に」と言うと本当に驚いて、「寂しいのかと思ってベタベタ可愛がっていたけど反応がないから心配していた」と言うのです。
「それ逆効果です…」
「!!!(驚愕)」
と、このように、慣れていないと少し戸惑うことがあるのが英ゴルかもしれません。
みなさま、もし英ゴルの反応が思うようなものではなかったとしても暖かい目で見てあげてくださいね。
声をかけてもらうことは嬉しいのに急激に気持ちが上がらない、もしくは素直に表現できないタイプなのです。
頑固で真面目なのは思慮深さに繋がっている
テンションの低さと同様に特徴的なのが「真面目さ」と「頑固さ」。
羽目は外さないけれど自分が嫌だと思うことに対してはNOを貫こうとするという性格は飼い主の頭を悩ませることもあります。
けれどそれはただやみくもにはしゃぐのでも飼い主の言うことに従うのでもなく、自分の頭で考えてその結果を私たちに伝えようとしているという思慮深さと賢さの表れだと思うのです。
天真爛漫と言うよりは謹厳実直という言葉の方が合っている英ゴル。
とんでもないことをしでかすことはまずありません。いたずらも盗み食いもほとんどすることがない子が多いです。
レトらしく普段は呆れるほど食欲旺盛なだけにどうしてそうなのかは不思議なのですが、その時の感情や本能に任せて行動するという性質ではないのでしょう。
優しさと慎み深さも持ち合わせています。
キラキラ輝く太陽のような明るさはありませんが、ふわりと全てを包み込むような優しいオーラを発しています。
頑固さが強く出ている子には頼りがいを感じるかもしれません。
このように人によっては「つまらない」と思うことがあるかもしれない英ゴルの性格ですが、人の話を良く聞いて気持ちを察してくれる能力がとても高いため、遊び相手というより話し相手として一緒に暮らすとより素晴らしい関係を築けるように思います。
惚れ惚れする美しい容姿と香り立つ気品
性格的な面ではかなり地味目な英ゴルですが、見た目の美しさは際立つものがあると思っています。
派手さはないものの、白く輝く被毛は惚れ惚れするほど美しく、黒々とはっきりした目鼻立ちで整った顔をしています。
Rubyにひとめ惚れしたのはそのような容姿の美しさでした。そしてその姿に引き込まれた後、目力の強さと意志の強さにとてつもない魅力を感じたのです。
パピーの頃からふにゃっとしたところがあまりないのも特徴のように思います。
そして成長するにつれ独特の気品とオーラをまとうようになるのです。
それを「凛としている」と表現してくれる人がいることを嬉しく思っています。
私がRubyのことを思い出す時に背筋が伸びる気がするのは、彼女の気高さと意志の強さ、そして凛とした佇まいが脳裏に焼き付いているからに他なりません。
英ゴルオーナーに聞いた「英ゴルの良いところ」
私だけの意見ではなく現在英国ゴールデンと暮らしているオーナーの方々にもその魅力を聞いてみました。
これを読んでまた「英ゴル最高!」と思った私。
きっとみなさんも愛レトに対して感じている魅力がたくさんあることと思います。
ぜひ他の誰か(犬種)と比較することなくどこが好きなのか書き出してみてください。
ますます愛レトが愛おしくなると思いますよ!
以下、アンケート掲載させていただきます。(原文ママ)
【K.Sさん】
・家族以外の人にやたら媚を売らない
・上と関連して いつも割と冷静
・諦めが早い(我儘を言わない?)
・家族の言う事を良く聞く(家族は絶対)
・食欲が有っても 許可のない盗み食いとかは絶対しない
【S.Nさん】
・英ゴルの半端なくユルいとこが好き
・闘争心がなくて、欲がなくて、いつでもボワっ~としてる
・見かけは毛並みサラサラで麗し系なのに、中身は相当ダサくてイケてない
・あの輝く毛、どう見たって笑ってるような顔、キビキビとしてないあの緩慢な動き
・私には、どれもが幸せの象徴。笑顔を運んでくれる犬
・男子と女子の差があるかもだけど、甘ったれで自立してないとこ
・ついつい手を差し伸べてしまう
・よって子離れできない飼い主ができあがる
・飼い主を分離不安にしてしまう犬かも
・悪知恵が働かないところ、小狡くないとこも好き
【K.Nさん】
・大きいところ
・大きいけれど威圧感ない
・山、水場、街どんな場所もお似合い
・言葉を理解している
・目で語る
・こちらの気持ちを察する
【I.Kさん】
・マイペース過ぎるところがたまらなくかわいい・テンションが低いがそこがたまらなくかわいい
・のんびりまったり癒し系
・目で語る、伝えてくれてる
・家具やおもちゃを壊す事が少ない
・しつけも少し教えればすぐ理解してくれる
・車の中も汚さず乗ってくれる
・超優しい
・家族がケンカしてると止めてくれる
・空気読んでくれる
・頑固な時は超頑固で譲らない、とこが人間ぽくてかわいい
・人間ぽく感じる時があって面白い
・超おとなしい
・白くて綺麗
・お出かけすると珍しいから街で話しかけてもらえて楽しい
・我慢強い
・良く笑う
・食いしん坊
・散歩で一緒に歩んでくれる
・るんるんしてる
・我が道を行くタイプ
・ちょっとクールなところがある、、がそこがすき
・お天気が良い日は毛がキラキラしてて綺麗
・我先に、ではなく、一歩後でいいタイプなとこがかわいい
【M.Kさん】
・パピーの時のいたずらひとつをとっても、一度注意されれば同じ悪さをしない事
・怒った記憶がほぼないですし、本当に似聞き分けがいいです
・この聞き分けの良さが最大の魅力
おすすめ記事
-
【掃除機革命!】ゴミ捨て不要・抜け毛がからまない・ナノイーX搭載のパナソニック『セパレート コードレス掃除機』に驚愕
レトリーバーにどっぷりハマって見えた、新たな事実…。それは彼らの換毛期はバラバラで、一年中抜け毛が激しいということ。しかも在宅時間が増えたから、今まで以上に抜け毛が気になって仕方がない…!
今回ご紹介するのは「スティック本体のゴミ捨て不要/抜け毛がからまない/ナノイーX搭載/超軽量」の革命的な掃除機。
編集部も驚愕した、今の時代にふさわしい掃除機の全貌をご覧あれ!(ハッキリいって、見なきゃソンです)
(sponsored by パナソニック株式会社)
PR -
【取材・看板犬】大型犬の聖地!湘南のドッグカフェ&ラン〜看板犬はゴールデンのマーリー〜
レトをはじめとした大型犬オーナーが頭を悩ませるのは、彼らが存分に楽しめるドッグラン探し。広いのはもちろんのこと、そこに集まる犬種だって私たちには重要!
今回取材をしたのは、大型犬が多く集まるドッグカフェ&ラン「Ven! (ベン)kitchen&dog garden」。ここの看板犬はゴールデンレトリーバーのマーリー。だからなのか、集まるワンコたちも大型犬が多数!
取材 -
【取材】「今日はノリが悪い」で炎症発見。12歳&14歳、2頭をレジェンドにしたのは小さな違和感も見逃さない観察力。 #2 大吉
平均寿命が10〜12歳と言われる大型犬のレトリーバーたち。そこで10歳を過ぎたレトリーバーを憧れと敬意を込めて“レジェンドレトリーバー”と呼んでいるRetriever life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドレトリーバーの肖像』です。今回は、つい最近まで14歳の黒ラブ・カノンちゃんと暮らしていた大吉くん12歳が登場します。2頭のレジェンドレトを育てあげたオーナーさんのお話には、きっと長生きのヒントが隠れているはず。
連載 -
やんちゃな子犬に優しく寄り添い、大きな心で受け入れてくれたゴールデン。【ほっこり動画】
今回ご紹介するのは、パピーに優しく接するゴルの動画。ウトウトしているところに突撃されても、文句も言わずに受け入れてくれるのです。さらには笑顔って…紳士すぎ!
-
「まだかな…」大好きなパパの帰宅を待つラブラドール。健気な後ろ姿が愛おしすぎた【動画】
今回は、どうしたって愛おしく感じてしまうラブのお出迎えシーンをご紹介。オーナーさんの帰宅を察して一目散に駆けてきたり、帰宅前からソワソワと待ち続けていたり。こんなお出迎えをしてもらえたら、一日の疲れなんて吹き飛ぶでしょうね!
-
【インタビュー】マンボウやしろ〜究極のラブラドール愛と、女性に“飼われてみた”日々〜
元お笑い芸人の「マンボウやしろ」さんは、大のラブラドール好きとして知られています。ラブラドールが大きく描かれたTシャツを5着も所有し、将来の夢を聞かれたら「ラブラドールで軍隊をつくること」と答えるほど。
今は環境柄ラブラドールと暮らせないとのことで、今回はたっぷり触れ合っていただき、ラブラドール愛を語っていただきました。
取材 -
(スイー…)泳ぎが苦手なゴールデンが浮き輪を使って上手に遊んでた。これは可愛すぎる【動画】
ゴルは水や泳ぐのが好きな犬種。水上に落ちたおもちゃを回収したり、水飛沫をあげて楽しむ姿を想像するのは難しくありません。しかし、人にも得意不得意があるように、中には泳ぎが苦手なゴルもいるようで…。
-
「イヤだなぁ…」カッパを着せられて雨散歩だと察したラブラドールから漂う哀愁がスゴい。【動画】
いつもは明るい性格のラブですが、たまにはテンションが低くなってしまうことがあるのです。それはお天気が雨の日。お散歩で濡れることがイヤだったり、お散歩に行けず拗ねた姿が子どものようでクスッとしちゃいます!
特集
-
ゴールデン・レトリーバー とは
ゴールデンのからだの特徴や性格、歴史など基本情報をご紹介!
-
ラブラドール・レトリーバー とは
ラブのからだの特徴や性格、歴史など基本情報をご紹介!
-
【特集】新・家術〜進化型家電と、新しい愛情物語
愛犬たちとのかけがえのない生活をもっと楽しく快適に暮らすために。
-
【特集】15歳を目指す健康術
レトが長生きする秘訣は、まだまだ世界中にあふれているはずだ。
-
【特集】レジェンドレトの肖像ー10歳を超えて
-
【マンガ連載】今日も父はレトバカです
-
【特集】ゴルの魅力 vs ラブの引力
それぞれをこよなく愛する人たちが、その思いを存分に語ります!
-
【特集】レト愛が止まらない!
隠れた著名人のレトファンをインタビュー!
-
【特集】レトを迎えたら。
レトを迎えたらしたいこと。アドバイスも!
-
レトリーバー 病気辞典
獣医師監修のRetriever Lifeオリジナル病気辞典。あなたの愛するレトを守るための情報満載
-
レトリーバー里親/保護犬情報
Retriever Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
RETRIEVER LIFEとは
レトリーバーが、好きだから。国内最大級のレトメディア