2019年4月25日27,483 ビュー View

英国ゴールデンに魅せられた私の、独断的“英ゴル分析”ーRoco#2[ゴルの魅力VSラブの引力!]

ヒトとイヌをテーマに、フォトグラファーとライターをしているRocoです。 「とにかく犬が好き、レトリーバーが大好き!」の私ですが、その中でも特別な存在が英国ゴールデンレトリーバーです。こう言うとレトラバーとしてちょっと愛が不均等な感じがするでしょうか?でもきっと皆さまにもそれぞれ推しメンならぬ推しレトがいるはず。「私はフラットを愛してる!」「いやいや、何と言ってもラブでしょう!」「ゴルの可愛さにかなうものはない!」と、レトラバーであっても自分のナンバーワン犬種がいるのはおかしなことではありません。むしろ当たり前な感情だと思います。と言うことで、この記事は比較や優劣を付けるようなことではなく、15年2ヵ月という年月を英国ゴールデンのRuby(1994-2009)と共に過ごし、英ゴル飼いの友人もたくさんいるからこそ知っている彼らの魅力を綴る偏愛物語です。

イギリス系とアメリカ系、同じ「ゴールデン」じゃないの?という不思議

私が英ゴルにはまるきっかけになったRuby

 私が「英国ゴールデンレトリーバー」を知ったのは1994年のことでした。

 

ゴールデンレトリーバーのパピーを探してブリーダー巡りをしていた中で出会った白い毛色のゴールデン。

 

「ゴールデン」レトリーバーなのに金色じゃないということに軽い衝撃を受けつつ、その美しさと気品に魅せられました。

 

歴史や血統などに関しては専門家ではありませんし誤解があっても良くないので書きませんが、とにかく「同じゴールデンでもイギリス系とアメリカ系というのがある」と言うことを知ったのがこの時です。

 

特に英国ゴールデンのブリーダーさんは「英国系であること」を明らかに区別しており、確かに犬の見た目から違いました。

 

同じゴールデンで、血統書も「ゴールデンレトリーバー(犬種記号RG)」で一緒なのに少し不思議ですよね。

 

けれどこれはゴールデンに限ったことではなく、その後ラブラドールレトリーバーやフラットコーテッドレトリバーにも「イギリス系、アメリカ系」が存在することを知りました。

 

ただ、一番「英国」を前面に出しているのはゴールデンだと思います。

 

その理由は明らかではありませんが、個人的に思うのはラブやフラットよりゴールデンは「イギリス系・アメリカ系」の違いが見た目の点ではっきりしているからなのではないかということです。

 

そして私はその「英国ゴールデン」にはまったのでした。

 

テンションの低さは魅力のひとつです

「またこんなことして仕方がない人ね」と呆れています。こちらがいたずらのようなことを仕掛けた時の反応は大抵クール。

はまったと言いつついきなり「テンション低!」というのもおかしな話かもしれませんが、事実なので仕方ありません(笑)。

 

 もちろんパピーの頃はそれなりに走り回ったり興奮したりすることもありますが手に余るというほどではなく、どちらかと言うとテンションを上げさせるのが大変。

 

人間で例えると「きゃぴきゃぴ」したところやハイパーさが全くないのです。

 

嬉しくて人に飛びついたり、吠えたり、グルグル回ったり、そういうこともあまりないように思います。

 

人が嫌いなわけではなくニコニコして尻尾を振っていたりするのですけれどね。

 

やはりテンションの低さでしか説明がつかない気がします。

 

更に人にすり寄っていくようなところがなく、言い方が適切かどうかわかりませんが「媚びることをしない」という性格でもあります。

 

撫でてもらうことは好き。

 

でも「撫でてください」ではなく「撫でてもいいよ」的なオーラを出していて、長くそうしていることはあまり好みません。

 

ベタベタするのもあまり好きではなく、パーソナルスペースを広く必要とするタイプです。

旅先の旅館でくっついてみたのですが、思った通りかなり嫌そう。目が死んでいます…。

何だかつまらない犬のように思ってしまったでしょうか?

 

でもこんなところが魅力なのです。テンションが低く興奮しないことは静かに生活をする上でとても助かります。

 

飛び付きや無茶をしないのでどこに連れて行っても安心ですし、かといって人嫌いというわけではないので必要最低限の愛想は持ち合わせています。

 

そしてある程度の距離感を保ちつつも信頼関係はしっかり結べるので、大人の付き合いが出来るのです。

立ち居振る舞いの優雅さに惹かれます

このテンションの低さとパーソナルスペースの広さで思い出すエピソードがあります。

 

ある理由で里親さんを探すことになったシニアの英ゴルが、ゴル飼いかつゴールデンの一時預かりをしている方のところでしばらく暮らしていました。

 

私はその子の里親さん探しの一環で写真を撮ることになったのですが、撮影をしながら一緒にお散歩したり話しかけたりしていても特に変わったところは感じることがなく「あぁ、英ゴルだなぁ」と思っていたのでした。

 

しかし、預かりをしていた方は「なかなか心を開いてくれない。やはり心に傷があるのかも。」と悩んでいたのです。

 

そこで私が「え。これ普通ですよ、英ゴル的に」と言うと本当に驚いて、「寂しいのかと思ってベタベタ可愛がっていたけど反応がないから心配していた」と言うのです。

 

「それ逆効果です…」

「!!!(驚愕)」

なでてもらうのだって大好きなのです。あまり自分からはいかないけれど。

と、このように、慣れていないと少し戸惑うことがあるのが英ゴルかもしれません。

 

みなさま、もし英ゴルの反応が思うようなものではなかったとしても暖かい目で見てあげてくださいね。

 

声をかけてもらうことは嬉しいのに急激に気持ちが上がらない、もしくは素直に表現できないタイプなのです。

 

頑固で真面目なのは思慮深さに繋がっている

静かな話し合いが通じる相手

 テンションの低さと同様に特徴的なのが「真面目さ」と「頑固さ」。

 

羽目は外さないけれど自分が嫌だと思うことに対してはNOを貫こうとするという性格は飼い主の頭を悩ませることもあります。

 

けれどそれはただやみくもにはしゃぐのでも飼い主の言うことに従うのでもなく、自分の頭で考えてその結果を私たちに伝えようとしているという思慮深さと賢さの表れだと思うのです。

 

天真爛漫と言うよりは謹厳実直という言葉の方が合っている英ゴル。

 

とんでもないことをしでかすことはまずありません。いたずらも盗み食いもほとんどすることがない子が多いです。

 

レトらしく普段は呆れるほど食欲旺盛なだけにどうしてそうなのかは不思議なのですが、その時の感情や本能に任せて行動するという性質ではないのでしょう。

子供の頃からどこか大人っぽさを感じさせるところがあります

優しさと慎み深さも持ち合わせています。

 

キラキラ輝く太陽のような明るさはありませんが、ふわりと全てを包み込むような優しいオーラを発しています。

 

頑固さが強く出ている子には頼りがいを感じるかもしれません。

 

このように人によっては「つまらない」と思うことがあるかもしれない英ゴルの性格ですが、人の話を良く聞いて気持ちを察してくれる能力がとても高いため、遊び相手というより話し相手として一緒に暮らすとより素晴らしい関係を築けるように思います。

 

惚れ惚れする美しい容姿と香り立つ気品

私の理想の暮らしはこんな感じ。静かに本を読むその傍らに犬。

性格的な面ではかなり地味目な英ゴルですが、見た目の美しさは際立つものがあると思っています。

 

派手さはないものの、白く輝く被毛は惚れ惚れするほど美しく、黒々とはっきりした目鼻立ちで整った顔をしています。

パピーのかわいさは罪ですね

Rubyにひとめ惚れしたのはそのような容姿の美しさでした。そしてその姿に引き込まれた後、目力の強さと意志の強さにとてつもない魅力を感じたのです。

 

パピーの頃からふにゃっとしたところがあまりないのも特徴のように思います。

 

そして成長するにつれ独特の気品とオーラをまとうようになるのです。

 

それを「凛としている」と表現してくれる人がいることを嬉しく思っています。

 

私がRubyのことを思い出す時に背筋が伸びる気がするのは、彼女の気高さと意志の強さ、そして凛とした佇まいが脳裏に焼き付いているからに他なりません。

 

英ゴルオーナーに聞いた「英ゴルの良いところ」

大型犬らしい遊びもします。でも羽目を外し過ぎることはありません。

私だけの意見ではなく現在英国ゴールデンと暮らしているオーナーの方々にもその魅力を聞いてみました。

 

これを読んでまた「英ゴル最高!」と思った私。

 

きっとみなさんも愛レトに対して感じている魅力がたくさんあることと思います。

 

ぜひ他の誰か(犬種)と比較することなくどこが好きなのか書き出してみてください。

 

ますます愛レトが愛おしくなると思いますよ!

この状態で席を外してもテーブルはそのまま

 

以下、アンケート掲載させていただきます。(原文ママ)

 

【K.Sさん】

・家族以外の人にやたら媚を売らない

・上と関連して いつも割と冷静

・諦めが早い(我儘を言わない?)

・家族の言う事を良く聞く(家族は絶対)

・食欲が有っても 許可のない盗み食いとかは絶対しない

 

【S.Nさん】

・英ゴルの半端なくユルいとこが好き

・闘争心がなくて、欲がなくて、いつでもボワっ~としてる

・見かけは毛並みサラサラで麗し系なのに、中身は相当ダサくてイケてない

・あの輝く毛、どう見たって笑ってるような顔、キビキビとしてないあの緩慢な動き

・私には、どれもが幸せの象徴。笑顔を運んでくれる犬

・男子と女子の差があるかもだけど、甘ったれで自立してないとこ

・ついつい手を差し伸べてしまう

・よって子離れできない飼い主ができあがる

・飼い主を分離不安にしてしまう犬かも

・悪知恵が働かないところ、小狡くないとこも好き

 

【K.Nさん】

・大きいところ

・大きいけれど威圧感ない

・山、水場、街どんな場所もお似合い

・言葉を理解している

・目で語る

・こちらの気持ちを察する

 

【I.Kさん】

・マイペース過ぎるところがたまらなくかわいい・テンションが低いがそこがたまらなくかわいい

・のんびりまったり癒し系

・目で語る、伝えてくれてる

・家具やおもちゃを壊す事が少ない

・しつけも少し教えればすぐ理解してくれる

・車の中も汚さず乗ってくれる

・超優しい

・家族がケンカしてると止めてくれる

・空気読んでくれる

・頑固な時は超頑固で譲らない、とこが人間ぽくてかわいい

・人間ぽく感じる時があって面白い

・超おとなしい

・白くて綺麗

・お出かけすると珍しいから街で話しかけてもらえて楽しい

・我慢強い

・良く笑う

・食いしん坊

・散歩で一緒に歩んでくれる

・るんるんしてる

・我が道を行くタイプ

・ちょっとクールなところがある、、がそこがすき

・お天気が良い日は毛がキラキラしてて綺麗

・我先に、ではなく、一歩後でいいタイプなとこがかわいい

 

【M.Kさん】

・パピーの時のいたずらひとつをとっても、一度注意されれば同じ悪さをしない事

・怒った記憶がほぼないですし、本当に似聞き分けがいいです

・この聞き分けの良さが最大の魅力

英ゴル大集合、抱きしめたい!(嫌がられるけど)

 

 

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