【取材】 セラピー犬として活躍するレトたちと触れ合える施設で、究極の癒しタイム
「あぁ、心やさしきレトリーバーと触れ合いたい」、「たくさんのレトリーバーに囲まれたい」。そのような人々の願いを叶えてくれる場所が、神奈川県にあります。実際に訪れてみると、そこは……。
セラピードッグと触れ合える場所
医療や福祉や教育の現場でセラピー犬として活躍する犬たちと、実際に触れ合える施設が神奈川県大和市にあります。
その、NPO法人日本アニマルセラピー協会監修の「人と犬との憩いの場所」には、小型犬から大型犬まで常時10頭以上のセラピー犬がいて、訪れる人々を出迎えてくれます。
ゴールデン・レトリーバーがもっとも多く、ラブラドール・レトリーバーや、ゴールデンとバーニーズ・マウンテンドッグのミックス犬もいます。

人と犬の憩いの場所で筆者を迎えてくれたセラピードッグたち
「ゴールデンはとても愛情深くて、人が大好き。セラピードッグに向いていますね」と、セラピー犬トレーナーの郡山美樹さんは語ります。
ソファが設えられたアットホームな空間で筆者を迎えてくれたのは、ファンクラブもあるというゴールデンのヨハンくんと、ヨハンくんの娘犬のルーチェちゃん。
さらに、ヨハンくんとバーニーズとの間に生まれた、1歳のオリバーくんとエレナちゃんもあいさつしにきてくれました。

ソファでくつろぐルーチェちゃんを眺めているだけでも心がゆったりしてきます
これほどまでにヨハンくんの血統が多いのは、トルコで保護されたヨハンくんは、セラピードッグとしてのたぐいまれなる資質を備えているから。
「ヨハンは私がトルコ在住であった2015年に、トルコで保護した元野良犬なんですよ。トルコでは富裕層が純血の大型犬を好んで飼うのですが、残念ながら捨てられてしまう犬もいて、ヨハンもその1頭でした。そんな悲しい過去を持つのに、あるいは自分がそのようなつらい経験をしたからか、とにかくヨハンは人にやさしくあたたかく寄り添ってくれるんです」と、日本アニマルセラピー協会の理事長の風間詠子さんは語ります。

ヨハンくん(左)とルーチェちゃん
ヨハンくんは、教えたわけでもないのに座っている人の太ももや膝にそっと片手をのせるのだそうです。そのさりげない仕草が、ヨハンくんと人の心を自然とつなげるのではないでしょうか。
ヨハンくんのおかげで救われた人は多数
風間さんによると、ヨハンくんに励まされ癒されたという人はとても多いそうです。
重度のうつ病を患い引きこもりがちになっていた女性がヨハンくんのもとへ通うようになってから回復し、社会復帰を果たした例もあるとか。
「人間のカウンセラーにはない力を、セラピー犬たちは持っている」と語る方や、まったく笑うことがなくなっていたけれどもセラピー犬と触れ合ううちに笑顔を取り戻した方もいたと言います。
不登校だった児童が学校へ通えるようになるきっかけを、ヨハンくんたちが作ったケースもあるとのこと。

ここのセラピードッグたちは子供が大好き
「先日は、ゴールデンをなくしてペットロスに苦しむ方が来られました。ゴールデン特有のサラサラとした被毛を触って撫でているうちに、心が癒されていくのを感じたそうです」と、トレーナーの郡山さんは教えてくれました。
犬と触れ合うと、しあわせホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されることが知られています。
ヨハンくんをはじめセラピードッグたちも、自分たちをかわいがってやさしく撫でてくれる人と触れ合いながら、人も犬もお互いがしあわせなひとときを「人と犬との憩いの場所」で過ごしているのでしょう。

「ねぇねぇ、撫でて~」と犬たちからのアピールに思わず筆者も笑みがこぼれます
子供好きなエレナちゃんとオリバーくん
ヨハンくんの“足のせ技”は、娘犬エレナちゃんや息子犬オリバーくんにも受け継がれているようです。
子供が大好きだというエレナちゃんは、子供が訪れると真っ先にそばに駆け寄って足をちょこんと差し出します。「ねぇねぇ、遊ぼう」と言っているかのように。
この必殺技を繰り出されては、笑顔にならない来訪者はいないでしょう!
大きくでもやさしいヨハンくんファミリーのおかげで、犬嫌いを克服して犬好きになった子供たちが多いというのもうなずけます。

ヨハン父さんの必殺技をしっかり受け継いでいます
ラブラドールの1歳半のエバちゃんは、元気印。
ほかの犬を遊びに誘ってゴロンと寝転がったり、セラピー犬たちと取っ組み合いをしたり噛んで遊んだり……。
そんな自由な姿を見ているだけでも、こちらまで元気になれそうです。

エバちゃんはみんなを明るい気持ちにさせるムードメーカー
施設に到着してから30~40分ほどが過ぎた頃です。みんなひとしきり遊んで満足したのか、セラピー犬たちはソファや床の上で、電池が切れたかのように一斉に眠り始めました。

あっ! 振り返れば、みんな寝ている……
「毎回、セラピードッグを抱き枕のようにして眠ってしまう方もいます。大きな犬に寄り添ってもらうと安心できて自然と眠くなるそうですよ」と、郡山さん。

大きくあたたかいセラピー犬と一緒に眠ることは最大の癒しに
ラブやゴルと一緒に暮らせなくても、レトたちと触れ合いたくなったら「人と犬との憩いの場所」を訪れてみるとよいかもしれません。
ただし、必ずレトリーバーがいるとは限らないので事前に確認や指名をしてから訪れるのがベストです。
詳細はホームページでご確認ください。
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