2019年9月26日5,594 ビュー View

【健康のために実践していることBEST10】 飼い主がすすめるライフステージ別健康ケア ー特集「レトを迎えたら」

レトの飼い主が実践している健康法とは?

特に、子犬期やシニア期と違って困ることの少ない成犬期には健康を意識することは少ないかもしれないですが、そんな時期だからこそやっておくべきこともあるはずです。

単調になりすぎないよう意識的に刺激を!

レトリーバー,子犬

Avphoto.av/shutterstock

「愛犬の健康のためにしていることがあれば、教えてください」という質問に対する、飼い主の回答をまとめたのが、このベスト10だ。

 

ゼロからしつけが必要な子犬期や、病気の増えるシニア期に比べて、2〜6歳の成犬期は、生活していて“困ること”が少ない。

 

そのため、「特に何もしていない」という人も多かったが、この時期に気をつけるべきこととは何だろうか。

 

成犬期には、散歩や食事、排泄など毎日が同じことの繰り返しなので、つい単調になりがちです。例えば散歩の途中に遊びを取り入れたり、いつもと違うコースに行くなど、ちょっとした刺激を取り入れるようにしましょう。また、いろんなことができて当たり前になるので、ほめることを忘れがちです。愛犬が望ましい行動をしたら、必ず笑顔でほめることを続けてください

 

また、病気の少ない時期だけに、つい油断して体調変化を見逃しがちだ。

 

毎日全身を触ったり、よく観察したりして、普段と違うところがないか注意してみるとともに、動物病院で定期的に健康診断を受けるといいだろう。

 

Best1 ○○○を食べさせる

eva_blanco/shutterstock

◎クランベリーなどを入れたヨーグルトをあげること(M・T さん)

◎ グレインフリーの食事(N・E さん)

◎ なるべく新鮮なドッグフード(T・Y さん)

◎ 食事にりんご、バナナ、魚の粉末を加える(Y・S さん)

◎ 季節の野菜や果物を生で食べさせる(S・K さん)

★Advice!

皆さんが愛犬のためを思って、さまざまな工夫をされていることがよくわかりました。栄養バランスがあまり偏るのもよくないので、ドライフードを中心にバランスよく与えるように心がけましょう。

 

Best2 週末にしっかり運動させる

レトリーバー,トレーニング

Ken Griffiths/shutterstock

 ◎ 毎週土曜は足腰を鍛えるため2時間の山歩き。2年以上前から毎週日曜は仲間達と150分ドッグランで遊んでいます(Y・Tさん)

◎ 散歩とは違うアクティビティ(泳ぐ、ドッグラン、雪遊び)でストレス発散(S・Cさん)

★Advice!

時間のある週末に、いつもと少し違うことに挑戦するのは、よい刺激になると思います。夏の間は、外出先や移動の車中での暑さに十分注意して、こまめな水分補給も忘れずに行いましょう。

 

Best3 毎日の散歩を工夫する

レトリーバー,老犬

KenSoftTH/shutterstock

◎ 日々のしっかりした散歩。幸い近所が坂道の多いところなので、坂道でカラダを鍛えてもらっている(K・T さん)

◎ 散歩の中に遊びも取り入れて、走る要素を入れる(J・O さん)

★Advice!

シニア期に備えて、若いうちに筋力をつけておくことはとても大切です。毎日の散歩はついルーティンになって単調になりがちなので、途中で遊びを取り入れるなど、刺激を与える工夫をしましょう

 

Best4 コミュニケーションをとる

レトリーバー,名前

ntm/shutterstock

 ◎ (人間の子どもと同じように)言葉をかけてちゃんと顔色を見ること(Y・Kさん)

◎ 家族の笑顔と、お友達とのふれ合い(R・O さん)

★Advice!

当たり前と思いがちですが、これはとても大切なことです。成犬期になると、いろいろなことができて当たり前になり、ついほめるのを忘れがち。愛犬が望ましい行動をしたら、笑顔でほめることを忘れずに。

 

Best5 太らせすぎない

Happy monkey/shutterstock

 ◎ オヤツを与えない。犬の体調を見ながら給餌量をコントロールして、太らせたり痩せたりしないように気をつける(K・I さん)

◎ ボディコンディションスコアを気にして体形を維持する(D・Kさん)

★Advice!

レトは太りやすく、しかも関節疾患の多い犬種なので、太らせすぎはマイナスです。いろいろなものを食べさせるのもいいですが、太らせないことにも意識を。肥満を解消することは病気予防にもつながります。

 

Best6 マッサージをする

レトリーバー花粉症

Pirunpon/shutterstock

 ◎ ドッグマッサージに通っています。自分でも習ってきて、ときどきやってやります。悪いときは電気温灸(R・Mさん)

◎ 血行がよくなるようにマッサージしています(M・Kさん)

★Advice!

専門的なものでなくても、コミュニケーションを兼ねて全身を触ることは、異常の早期発見にもつながります。しこりや腫れ、痛みなどがないか注意しながら、全身に触ることを日課にするといいでしょう。

 

Best7 よく観察する

レト

New Africa/shutterstock

 ◎ ブラッシングのとき、カラダをチェック(耳の中や口の中、肉球の間など)(Y・Sさん)

◎ ウンチとオシッコの状態の観察(J・Sさん)

★Advice!

健康管理をするうえで、実はこれがいちばん大切なことです。愛犬のようすが普段と違うかどうかは、飼い主さんにしかわかりません。成犬期は病気も少ないですが、ささやかな変化にも注意をしましょう。

 

Best8 健康診断を受ける

レトリーバー,マダニ

135pixels/shutterstock

 ◎ 定期的に病院で診察を受ける(J・Sさん)

◎ 少しでも気になったら  早めに主治医に見せる(K・Kさん)

★Advice!

愛犬の健康状態は、外側から見ただけではわからないこともあります。病気の早期発見のためにも、ワクチン接種やフィラリア予防の時期に、定期的な健康診断を受けることをおすすめします。

 

Best9 口のケア

レトリーバー,シニア犬

Kzenon/shutterstock

◎ 手作りご飯は、ガン予防・デトックス・口腔環境によいもの、それらを意識して食材を取り入れています(Y・K さん)

◎ 歯磨きガムや耳掃除(T・K さん)

★Advice!

年を取れば取るほど、歯石が溜まったり、歯周病になったりしやすいですが、歯のケアはある日いきなりやろうとしてもできません。子犬の時期から徐々に慣らしながら、成犬期にしっかり習慣づけましょう。

 

Best10 ストレスを溜めさせない

レトリーバー

sk_koh/shutterstock

 ◎ 規則正しい食事・散歩・昼寝・遊び。ストレスを感じさせないように、心がけています(Y・S さん)

◎ 運動をすることと、ストレスを発散させること(H・O さん)

★Advice!

ストレスを溜めさせないためには、愛犬の本能的な欲求を満たしてあげることや、日常の中の苦手なものを減らしてあげることが大切です。ボディランゲージをよく観察して、ストレスサインを察知しましょう。

 

その他

レトリーバー,シニア犬

marcinm111/shutterstock

◎ ハーブとアロマ、クレイなどでケアアイテムを作成しています(マウスローション、耳の掃除用ローション、ブラッシング用ローション)(Y・K さん)

◎ 大好きな人に会わせてあげること、大好きな場所に連れて行ってあげること。心の喜びも大事だと思っています(Y・K さん)

◎ 室温は年中18 度に保つように心がけている(S・K さん)

 

 

 

監修=近藤悦子

こんどうえつこ。獣医行動診療科認定医。大学時代に獣医動物行動学を学び、動物病院での臨床獣医師を経て、往診専門クリニック『神戸いぬ・ねこ問題行動診療』を開業。

https://kobekoudou.jimdo.com/

 

文=山賀沙耶

 

※この記事は、雑誌『RETRIEVER vol.91(エイ出版)』からの転載です。一部加筆・修正をし、公開しています。

 

いいなと思ったらシェア

おすすめ記事

  • レトリーバー,Ta-Ta,タータ