2019年11月1日1,975 ビュー View

【災害時のペット同行避難、同伴避難は難しい】私たちに出来ることを考える。

台風による被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

被害に遭われた方々へは、謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

 

異常気象が当たり前になってしまった今、これまでには考えられないような災害がこれからも起きることが考えられます。台風15号では長期間の停電、19号では多くの浸水被害が発生しました。今回初めて避難所へ行ったという話も多く耳にして災害があまりに身近になってしまったことも痛感しました。それと共にペットを連れての避難の難しさも露わになりました。私たちは自分と愛犬の身を守るために何をどうしたらよいのでしょうか。

同行避難は基本です。の意味

レトリーバー,同行避難

Jaromir Chalabala/shutterstock

 現在は「同行避難(ペットを連れて避難すること)」が基本とされています。

 

何年前だったか忘れてしまいましたがこの「同行避難が基本です」と聞いた時にはとてもうれしかったことを覚えています。

 

「災害の時も避難所で一緒にいられるんだ!」と。

 

環境省による「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」にも飼い主の役割として「同行避難が基本」としっかり書かれています。

 

 

でもそんなに単純なことではありませんでした。

 

あくまでもこれは「基本」であり、ケースバイケースということなのです。

同行避難とは、災害発生時に飼い主が飼育しているペットを同行し、避難所まで安全に避難することです。避難所において人とペットが同一の空間で居住できることを意味するものではありません。それぞれの避難所のルールに従ってください。

 

東京都福祉保健局 ペットの防災 より

つまり、一緒に避難場所までは連れて行くことが基本だけれど、その後ペットをどう生活させるかは「各避難所の裁量による」ということになります。

 

良く聞く「同行避難と同伴避難は違う」というのはこのことですね。

 

ルールはすぐに変えられないから今できることを考える

レトリーバー,同行避難

Darya Ponomaryova/shutterstock

どんなに環境省が「ガイドライン」を説いたところで、実際は各自治体、各避難所にゆだねられたペット同伴ですので、地域によってかなりの差が出てきています。

 

みなさんの地域はどうなっていますか?

 

ぜひ自治体のサイトなどで確認してみてください。

 

ちなみに私の住む地域はペット同伴で避難所には入れないとのこと。

 

とても残念です。引越ししたいくらいです。

 

と、冗談のように書きましたが、本当に引越しを考えるのもありかなと思っています。

 

なぜならお役所のルールはすぐに変えられないからです。

 

もちろん世の中は「同伴避難」に動いていると感じていますし、そうあって欲しいと願っています。

 

そのために「動物との共生」の理解を広められるようなこと、一番大切だと思う「飼い主のマナーとモラル」も訴えていきたいと思っています。

 

ですが、災害はいつやってくるかわかりませんから、「今出来ること(可能なこと)」も同時に考えていかなければなりません。

 

だって実際に15号でびっくりしていたらすぐに19号が来てしまったではないですか。

 

先のことも考えつつ、今自分にできることを考えましょう。

 

事前に地域の情報を集めておこう

レトリーバー,同行避難

Parilov/shutterstock

 災害の前に持っておくべきなのは情報と仲間です。

 

この2つがあることは大きな力と安心に繋がります。

 

 

自治体のサイトなどで確認しておきたい情報

・ペット同伴OKの避難所

・ハザートマップ

・避難ルート

 

避難ルートはお散歩ついでに愛レトと歩いて確認しておくことをお勧めします。

 

普段は簡単に歩ける場所も、災害時には物が倒れたり落ちて来たりして危険なことも多いです。

 

ここがダメだったらどうする? こっちのルートは? などと遊び感覚で(でも真剣に)歩いてみるとたくさんの気づきがあって楽しいですよ。

 

また、大切なのはレトの目線や気持ちになって考えること。

 

災害の種類によってもルートは変わるので色々なシミュレーションをしてみてくださいね。

 

ちなみに私は19号の前には浸水被害がどこにどのように及びそうか、高低差を意識しながら歩いて確認しました。

 

ハザードマップやネット検索、アプリで調べることもできるのでしょうけれど、実際に歩いてみたら「道路ってこんなに坂になっているのね!」と、驚きました。

 

このように普段から災害時のことを気にしているだけで自分の中に情報が蓄積されていき、いざという時に使えるようなっているはず、と信じています。

 

役に立つアプリやサイトはすぐにアクセスできるように準備しておく

レトリーバー,同行避難

Benjamin B/shutterstock

 みなさんは災害時に必要な情報を何で得ていますか?

 

スマホニュース、アプリ、それ以外のサイトなど、大抵はネットから収集していると思います。

 

今回の台風、もしくは以前の災害時に自分がどのようなサイトを良く閲覧したか思い出してみましょう。

 

どうしてもその時が過ぎて日常に戻ると忘れてしまうのですが、すぐにアクセスできるようにしておけば必要な時に「検索する」という手間が省けて、時間とバッテリーの無駄がなくなります。

 

私はピンポイントで情報を知りたい時にはTwitterを利用することが多いです。

 

「今、この場所はこうなっている」ということを個人がどんどん発信するため細かくて新しい情報も得やすいので、今回の台風でも「この避難所はペットOK」「ここでペット受け入れしています」「ここはダメだった」などとたくさんの情報が寄せられており、それが他のSNSにも拡散されていました。

 

ただ、情報収集時に大切なのは「その情報は確かなのか?」と考える力を持つことです。

ただでさえたくさんの情報におぼれてしまいそうな現代なのに、非常時となったら判断力も鈍って当然。

 

でも非常時だからこそ情報リテラシーが求められるのです。

 

これも普段から鍛えておきましょう。

 

近所の犬仲間との情報交換、離れた場所の犬仲間との連携

レトリーバー,同行避難

Parilov/shutterstock

近所に犬仲間がいれば普段から「どこが安全か」「この地域はどうなっているか」など生の声を聞くことができます。

 

避難所だけでなくペットを受け入れてくれそうな動物病院や動物関係の施設についても詳しい人がいるかもしれません。

 

しっかり情報交換しておきましょう。

 

前出の「避難ルートを歩いてみる」も、お散歩仲間で一緒にやってみると自分だけでは気付けなかったことが色々と出てくるのではないでしょうか。

 

また、同じ地区にいても被害の大きさには差があるので、いざという場合には安全な場所にある、もしくは被害がなかったおうちに一時お世話になることもできるかもしれません。

 

これも普段からの近所付き合いがあればスムーズです。

 

台風のようにある程度予測ができる災害の場合は、離れた場所にいる家族や親戚、犬仲間のところに避難させてもらうのも良いでしょう。

 

場合によっては犬だけお願いして自分たちは避難所という方法もあります。

 

人間だけなら入れるところはたくさんあるはずですから。

 

大型犬の同伴避難を考える

レトリーバー,同行避難

Natalia Fedosova/shutterstock

 もしペット同伴可の避難所があったとしても大型犬となると難しい問題が出てきます。

 

スペースの問題もありますが、移動の際の荷物の多さもネックです。

 

防災グッズ、食糧や水だけでもかなりの量なのに、大型犬用のクレートを持って歩くというのは現実的でしょうか。

 

ましてや多頭飼いだったら?

 

そうなると「同伴避難可」となってもレト飼いにはあまり関係ない話になってしまう可能性があります。

 

もちろんそのようなことを前提に「家にいる」「車にいる」と考えている方は多いでしょう。

 

私も発電機やキャンプ用品を揃え、車で生活できるように準備している友人を何人も知っています。

 

それは大型犬と暮らしていく上での覚悟であり責任であるという気持ちの表れだと思います。

 

でも家にも車にもいられない状況になってしまったら…

 

だからこそ色々なパターンを考えて準備しておくことが大切なのです。

 

それに実際に同伴避難できる場所もあるのですから、諦める前にまずは調べてみてください。

 

意外と近くに避難場所が見つかるかもしれません。

 

さて、最後に同伴避難するとしたらという前提で話をしてみます。

 

とにかくおすすめなのは、避難所が開設されたらとにかく早く移動すること。

 

なぜなら「良い場所を選べる」から、そしてその頃ならまだ「足りないものを取りに帰るくらいの余裕もある」から。

 

クレートを運ぶなんて無理…という問題も、往復して荷物を運べるとなれば話は別です。

 

とにかく素早い決断と行動が我が身と愛レトを守ってくれるはずです。

 

同行避難、同伴避難、色々と難しい問題はありますし、自然災害は避けられません。

 

でも少しでもその時に慌てないで済むように、準備をしておきましょう。

 

 

執筆者:Roco

『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。

撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。

フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」

 

Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

【台風に備えて】愛犬のためにすべきこと〜準備編・行動編〜

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