2020年4月24日3,919 ビュー View

『約束というもの』ーマンボウやしろ#12[ゴルの魅力VSラブの引力!]

大のラブラドールレトリーバー好きとして知られる、マンボウやしろさん。そんなマンボウやしろさんに、ラブラドールの魅力と思い出を存分につづっていただく連載。

#12は、ラブラドールがくれた「2つの約束」について。

 

「僕も大人ですから約束は約束として、叶うものもあれば実現しないものもあると知っています。今回のコロナ騒動で感じたことは【約束というもの】があるだけで楽しいし頑張れるということ」

【約束1】家族というもの。

レトリーバー,マンボウやしろ

tatiana80/shutterstock

 

飲み仲間の「後輩A」が結婚

「酒の誘いは断りません!」そんな言葉が口癖の後輩Aがいて、朝までよく一緒に飲んだものだ。

 

後輩Aは当たり前のように、結婚した途端に酒の付き合いが悪くなった。

 

「今日は早く帰らないとスネるんですよ」「結婚生活、お金かかるんですよ」「えっと、その日は遠くにデートなんです」

 

もちろん悪いことなんて微塵もなく、当然おめでたい事だと思う。

 

しかし、僕からしてみれば大きな変化だ。

 

僕はなんとなくこの状況に付いて行けず、なんだか勝手に置いていかれた気がして寂しさを感じていた。

レトリーバー,マンボウやしろ

Sineenart Lerkmongkol/shutterstock

 

同じ発言

そして、その夫婦に子供が生まれた。心からおめでとう!

 

そして子供ができた後輩Aは、よくこんな言葉を並べていた。とても幸せそうに。

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「いや〜マジで大変ですよ! でも可愛いんですよ」「子供産まれるとお金かかるんですよ」「都心から少し離れたところに引っ越そうと思います」「え? 結婚してから車の免許とったの言わなかったでしたっけ?」「すみません帰ります! なんか熱出してるみたいで」「とにかく可愛いんですよ! 画像みてくださいよ!」

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レトリーバー,マンボウやしろ

juninatt/shutterstock

 

子供という新たな家族が加わったことへの発言。

 

実はこれ、“子供以外でも”耳にしたことがあるのだ。

 

仕事仲間の知り合い「B氏」が、1年前にラブラドールレトリーバーを迎えたと聞き興味津々で話を聞いた。

 

B氏は、色々と僕に教えてくれたのだ。

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「早く帰るようになったので生活リズムが変わった」「お金を使うところが犬になった」「犬と遠くへ行くために、車の免許をとった」「散歩のことを考えて、自然のあるところへの引っ越しを計画している」「急に具合が悪くなるとあせる」「どこに行っても犬に買うお土産を探してしまう」「体調が良くなった」「可愛いんで画像みてください!」

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レトリーバー,マンボウやしろ

Jaromir Chalabala/shutterstock

 

一緒! 結婚をして子供が生まれた「後輩A」と同じことを言っている。

 

やっぱり犬は、もうペットなんかではない。確実に家族なのだ。

 

僕だって念願のラブラドールレトリーバーを迎えたら、何もかも変わるような気がしている。

 

 

パーフェクト家族

僕が学生時代、実家でいっしょに暮らしたラブラドールレトリーバーのロン。

 

当時は両親もいる環境で過ごしていたので、わからない部分も多かった。

 

けれど、後輩Aが結婚していた時に言っていた事も、子供が生まれた時に言っていた事も、B氏は両方言っている。

 

ということは、家にやってきて犬は自分の伴侶(パートナー)であり子供ということか?

 

両方の要素があるってことなのか?

レトリーバー,マンボウやしろ

New Africa/shutterstock

 

それはもう、ある意味では家族を超えた家族。

 

パーフェクト家族なんじゃないだろうか?

 

そんな風に思って、B氏の話を途中から笑いながら、そして興奮しながら聞いてしまった。

 

僕はいつかB氏のラブラドールに会いに行く約束をした。

 

今から楽しみでしかない。

 

【約束2】共通というもの。

レトリーバー,マンボウやしろ

Rachelle Van De Kamp/shutterstock

 

出会い

昨年、知り合いの男性が結婚した。

 

僕はパーティーに出席して、主催側が用意した二次会にも参加。

 

会が終わっても飲み足りなかった僕は、来ていた仲の良い芸人なんかにも声をかけ、新婦の友人も含めて15人くらいで居酒屋でテンヤワンヤと騒いだ。

 

そこに来ていた独身女性と連絡先を交換。

 

僕は独身なんで許してください(笑)。

 

そのうち飲みに行きましょうね〜なんてやりとりをしながら数ヶ月。

 

世の中的にもまあ良くある話だと思います。

 

連絡をたまにとるけど、実際にはなかなか飲みにいけないアレ(笑)。

レトリーバー,マンボウやしろ

Worraket/shutterstock

 

ゆったりダラダラとお互いのスケジュールを合わせていたら、今回のコロナ騒動。

 

「世の中が落ち着いたらまた連絡取り合いましょうか?」なんてLINEをしていたら、向こうからラブラドールのスタンプが来た。

 

ん? んん!?

 

 

「共通」というものの凄さ

ラブラドールを好きか尋ねると「大好きです!」と返信が来た。

 

それまではただ、同じ結婚パーティーに居合わせた人だったのに、ラブラドールが大好きという共鳴のおかげで、僕の中で心の距離がグッと縮まった。

レトリーバー,マンボウやしろ

Maksym Azovtsev/shutterstock

 

好きとか嫌いとか、男とか女とかの概念じゃなくて、仲間意識みたいなものが一瞬で芽生えたことに、驚きもした。

 

共通というものの凄さを改めて感じて、そこからはただただラブラドールレトリーバーの話をLINEでやり取りしたのだった。

 

その方は、保護団体「HappyLabs(ハッピーラブズ)」に寄付をしたり、グッズを作って他の保護団体にも寄付をしているそうだ。

レトリーバー,マンボウやしろ

SasaStock/shutterstock

 

そういう一面だって、ラブラドールの話にならなければ僕は死ぬまで知ることはなかったかもしれない。

 

「いつか飲みに行きましょう」だった約束が、気づいたら「いつかラブラドールを触りに行きましょう!」になっていたのだ。

 

こういうの、最高に楽しい!

 

おわりに

レトリーバー,マンボウやしろ

mariait/shutterstock

 

今回はラブラドールの話ではないけど、ラブラドールにまつわる話を2つ書かせてもらいました。

 

僕も大人ですから約束は約束として、叶うものもあれば実現しないものもあると知っています。

 

それはもう、仕方ないことだと思っています。

 

もちろん、約束したからには口約束にはならないように努めたいですが、今回のコロナ騒動で感じたことは【約束というもの】があるだけで楽しいし頑張れるということ。

レトリーバー,マンボウやしろ

Konstantin Zibert/shutterstock

 

約束とか予定とかって素敵だなって!

 

今は無理でも心の自粛は要請されていません。

 

どんどん楽しみな予定入れたりワクワクする約束したりして、心には血をドンドン通わせて【いつか】を目指してニヤニヤ生きていきたいと考えています。

 

ラブラドールよ、僕に素晴らしい未来の約束を2つもくれてありがとう!!

 

マンボウやしろ

ラブラドールレトリーバー,マンボウやしろ

元お笑い芸人。1997年よりお笑いコンビ「カリカ」として活動し、2011年に解散。その後ピン芸人を経て2016年に芸人を引退。現在はラジオパーソナリティ、演出家、脚本家、MCなど多方面で活躍中。

Twitter:https://twitter.com/manbouyashiro

メルマガ:マンボウやしろの『死ぬまで生きます』

 

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