レトリーバーとの暮らしをとことん楽しむ。『都会と田舎のデュアルライフ(二拠点生活)』で可能になることとは?
かつて「別荘」にはお金持ちしか持てないもの、お金持ちのシンボル、というイメージがありました。避暑地の林の中に建てられた瀟洒な別荘のソファではオーナーがガウンを着てブランデーグラスを…って、それいつの時代(笑)? そうです、今では「家」や「物」に対する価値観や考え方の変化に伴い、自宅と別に拠点を持つことが特別なことではなくなってきたのです。別荘という特別なものではなく生活の拠点を二か所(複数)持ち自由に行き来するデュアルライフでは何が可能になるのでしょうか。
目次
自然の中での暮らしを愛レトと楽しむことが日常になる

Allioss AJ/shutterstock
レトリーバーは自然の中でとても生き生きとする犬です。
人も犬も好きなのでカフェやドッグランでの社交にも向いていますが、やはり自然の中でのびのびとさせてあげたいという気持ちは湧き出てくるもの。
そこで通常は「旅行」という非日常を選択します。もちろんこの非日常は私たち人間にもとても大切。
自宅とは違う場所だからこそ仕事や家事の疲れを癒すことも可能でしょう。
豪華な食事、生活感のない部屋、インテリア、そして旅先で訪れる観光名所や美しい風景。
対してデュアルライフにあるのは「日常」です。
どの程度の自然の中の暮らしにするかはその人次第ですが、そこにあるのは自分の生活の一部なのです。
前日までどれだけ都会にいたとしても、目の前に広がる自然もそこで走り回る愛レトも全部日常。
かなり素敵だと思いませんか?
レトも自分も生活リズムが整い、健康的な暮らしができる

Allioss AJ/shutterstock
田舎の朝は早く、そして夜も早いです。
それは旅先でわくわくして早く起きてしまった、というのとはまた別物。デュアルライフでの田舎暮らしは日常なので興奮とは無縁です。
自然の中にいるとどんどん体内リズムが整っていくので目覚ましなんてかけなくても朝起きることができるようになりますし、その分夜は早く眠くなります。夜遊びする場所もないですしね。
犬は人間よりもっと自然と共にあるので、日の出の時間に敏感になります。
都会にいる時にはそんなものは関係ないとグーグー寝ている子も、自然の中では太陽のリズムに合わせているかのよう。
夏はかなりの早起きになるので人間は大変ですけれど、この自然のリズムは犬たちの心身の健康にとても重要なものなのではないでしょうか。
日の出の時間が早い夏には早朝から起きだすことになるのですが、パジャマのままレトと一緒に庭に出て、軽く伸びでもしたら(ついでにラジオ体操でもしたら)眠さより清々しさが勝つはずです。
もし昼間眠たくなったらロッキングチェアやハンモックで軽くお昼寝というのもありですね。
あぁ、考えただけで眠くなってきました(笑)。
自然の営みの中にいることで食べ物や身体というものに対しての意識が高まることもプラスの効果です。
デュアルライフの拠点=いつでも行けるレトと自分の秘密基地

Best dog photo/shutterstock
チェックイン・チェックアウトという時間的な制約がある旅行と異なり、自分の拠点にはいつでも出入り自由です。
当たり前ですけれどね、でもこの差ってすごく大きい。
例えば夏。
移動する時間帯によってはどんなにクーラーをかけても車内に入り込む日差しの暑さで人もレトもへろへろになる可能性が高いです。
トイレ休憩にSAに入っても歩くところが熱くなっていて危険を感じたという経験もあるのではないでしょうか。
例えば渋滞。
特に連休には観光地への道路はかなりの混雑となります。
もし車があまり好きでないレトの場合は車の中にいる時間が長いとかなりのストレスになりかねません。
空いている時間帯にとなると行きは早朝、帰りは深夜もしくはチェックアウト後早々と引き上げるということに。
でも拠点があれば仕事が終わってから夜に移動することも可能。
深夜に入っても誰にも迷惑がかかりません。
(田舎は真っ暗なのでかなりドキドキするかもしれませんが、秘密基地だからそれも◎)
帰りだって渋滞情報を見ながらゆっくり戻ることができます。
移動に関してはこれに勝るものは他にないのではないでしょうか。
とにかく自由って素敵!
一緒にいる時間が多くなり、気持ちにも余裕が出来ることでレトとの絆が更に深まる

Evgeny Bakharev/shutterstock
都会にいると何となく「何かしなきゃ」という気持ちになるものですが、自然の中にいるとそういうものはなくなっていきます。
もし何かするとしても庭仕事だったり、ゆっくりご飯をつくったり、そんな感じ。
外に出かけていくことが少なくなって家にいることが多くなると、レトと向き合う時間も増えていきます。
一緒に出かけることも時間を共有することに違いはありません。
でも家で一緒にいることってそれとはちょっと違うと思うのです。
出先では人は安全確認、犬たちも色々な刺激に対して常に意識を配っています。
そういう意味ではわずかながら緊張状態が続いているとも言えるでしょう。
(楽しい旅行から戻って「やっぱり家はほっとする~」って思ったことはありませんか?)
また、都会の家にいるとどうしても仕事のことや様々な問題が頭をかすめてしまうことがあります。
でも田舎の家ではただひたすらのんびりゆったり。
お互いのペースで過ごせることは気持ちの余裕に繋がり、もしかするといつもだったらつい叱ってしまうようなことも多めに見られるようになるかもしれません。
レトリーバーは人の気持ちをとても良く理解し、察することができる犬ですから、飼い主の気持ちの余裕をいち早く感じ取り、それを喜び、今まで以上の信頼と愛情を向けてくれるはずです。
そんなレトの気持ちに飼い主が応えることもまた絆を深めることに繋がっていきます。
レトと一緒のデュアルライフはたくさんの可能性を秘めている

Volodymyr Burdiak/shutterstock
現在の私はデュアルライフを中心に犬たちとの暮らしを楽しんでいます。
週末を含めた数日間を田舎の家で過ごすことが多く、そこで仕事をすることもあります。
仕事を持ち込むのはどうかな? と最初は思いましたが、慣れてしまえばそれもまた特別なことではなくなり、日常の一部になりました。
愛犬たちは田舎暮らしが大のお気に入りです。
先代のゴールデンの時には今のようなデュアルライフには至っていなかったので、この暮らしをさせてあげられなかったことは少し残念に思っています(後悔ではありません)。
拠点を複数持つということは経済的に大変ですが、他のことを我慢してでもこの暮らしを選んでよかったと心から思っています。
そしてデュアルライフにはリスクマネジメントという観点もあります。
災害時に移動できる場所の確保。
そんなことも視野にいれながらハッピーなレトとのデュアルライフを設計してみてはいかがでしょうか。
執筆者:Roco
『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。
撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。
フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。
子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」
Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター
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