2020年10月12日5,499 ビュー View

“レトリーバー”と一緒に暮らしたくなったら…『初めてのレト探し』はどうすれば良いの?【迎え方や考え方、覚悟まで】

レトリーバーは優しくて賢くてお茶目で人が大好き! 一緒に暮らせば最高の家族になってくれます。テレビのコマーシャルでも「幸せ家族」のイメージ映像によく使われていますが、まさにその通り。そんな幸せの使者であるレトリーバーを迎えるためには、どのような方法があるのでしょうか。

 

まずは『レトと暮らすための準備』ができているか、冷静に考えてみよう

Intarapong/shutterstock

 

レトリーバーがいる暮らし。それは幸せの象徴。

そんなイメージが確かにあると思います。

 

大型犬の中でも群を抜いて家庭犬に向いていると言われるレトリーバー。

 

実際私も最初に自分で育てた犬がゴールデンだったので「最初にゴールデンでラクしちゃったら他の犬種は何でも大変だよ」としつけのプロに言われたことがあります(それなりに苦労もしたはずなのですが、まだまだ甘いようです)。

 

そうは言っても大型犬のレトリーバーと暮らすには環境や覚悟というものも必要になってきます。

 

社会と共生するためのしつけはできるか、毎日適切な運動をさせることができるか、食事を含め健康管理はできるか、医療費は確保できるか、介護が必要となった時に対応できるか、等。

 

これらは全てどんな犬と暮らす場合でも必要なことですが、体力面・金銭面の負担は体重に比例して大きくなります。

 

実際私は、28キロあったゴールデンのRubyと1.6キロしかないトイプードルのRoccaでは全てにおいて大きな差があるということを実感しています。

 

憧れだけでなく覚悟が必要な犬。

 

でも言い方を変えればレトリーバーと暮らしている人はそれをクリアしているということ。

 

レトリーバーが「良い犬」として社会に認められているのは、オーナーさんたちの心構えがしっかりしているからと言えるのです。

 

レトを迎えるにあたってその全てを実践できるか良く考え、その上で「大丈夫!」と自信を持って言えたなら、ぜひレトリーバーを家族として迎えて欲しいと思います。

 

ブリーダー(犬舎)を巡ってみよう

DTeibe Photography/shutterstock

 

ブリーダーはその犬種における繁殖のプロです。

 

そのためレトリーバー種全体ではなく「ラブ」「ゴールデン」「フラット」などと、犬種ごとに分かれていると考えると良いでしょう。

 

(ちなみに多犬種を扱っているブリーダーも存在しますが、私の場合は「この犬種を愛している!」と言う気持ちでやっている方と考え方が合うと感じています)

 

規模は母犬1頭だけの小さなところから父犬・母犬・引退犬などたくさんの犬を抱えているような大きなところまで様々。

 

家庭犬として育てながらブリーディングもしている家庭的なブリーダーと、ショーに出陳してタイトルを取ることに力を入れているブリーダーでは考え方にも大きな違いがあります。

 

タイトルと聞くとその方が素晴らしいと思うかもしれませんが、これは優劣ではなく『どちらの考えが自分に合うか』で考えれば良いことですから、言葉に惑わされないでくださいね。

 

親犬や、育てられている環境を見ることも大切です。

 

様々な考え方、環境、それらを知ることは決して無駄にはなりませんので、初めてレトを迎えるのであればいくつかの犬舎をまわることをお勧めします。

 

ブリーダーは少し敷居が高いと感じる方もいるようですが決してそんなことはないので、わからないことはどんどん質問して不安を解消してください。

 

そうしていく中で楽しみは膨らみ、同時に覚悟もできていくはずです。

 

レトリーバーを心から愛し、犬種に対する知識が豊富なブリーダーから犬を迎えれば育てていく上での悩みも相談できると言う利点があります。

 

また、兄弟姉妹犬との繋がりを持てることが多いので合同お誕生会を開いたり、お里に集まって近況報告をしたりといったお楽しみもあるようです。

 

ペットショップでも、納得できるまで質問しよう

hedgehog94/shutterstock

 

レトリーバーのような大型犬はペットショップで展示販売されていることは少ないものの、ペットを購入する時に一番身近なのはペットショップかもしれません。

 

20年前くらいのレトリーバーブーム時には小さなケージの中に大きな子犬が押し込められているようなこともありましたが、今はほとんどそのようなことを聞くことがなくなりました(ゼロではないと思います)。

 

ペットショップにも色々あるので、気になるところがあるのならば一度行って話を聞いてみることです。

 

この時、とにかく気になることは何でも聞くこと。

 

良いことばかりではなく大変なことも教えてもらってください。

「飼いやすい」と言うならばその根拠を聞いてください。

 

その子犬がどこから来たのか、ブリーダーであれば両親犬の情報なども聞いてみましょう。

 

直接話をするだけでなく、お店の雰囲気、他のお客様との会話や対応なども観察するとお店の考え方が見えてきますし、フードの質問などをしてみると、知識の有無が測れます。

 

試すようで嫌かもしれませんが、大切な命のことは真剣勝負で!

 

愛情を持って動物を販売しているお店であれば、犬のことを真剣に考えているお客様に飼って欲しいと思うはず。

 

逆に何も知らなかったり対応が悪かったりした場合は、お付き合いしない方が賢明です。

 

動物愛護団体や里親募集にも出会いがある

Parilov/shutterstock

 

両親犬や血統が知りたい、パピーから育てたい。

 

そのような希望を叶えることは難しいですが、成犬を探すなら動物愛護団体などの里親募集をチェックするのはどうでしょう。

 

小型犬から大型犬まで全ての犬をレスキューしている団体もあれば、犬種を限って里親を募集している団体もあります。

 

計画繁殖ではないので、いつどのような子が里親募集になるかはわかりません。

 

でもゆっくり時間をかけて待つことが出来るならば、サイトに登録しておくなどして出会いを待ってみてください(本来はあまり募集がない方が良いことですよね)。

 

里親になるためには厳しい条件提示がある場合もありますが、その子の第2の人(犬)生を幸せなものにしたいという譲渡側の気持ちです。

 

条件が合わなかった場合は残念だけれど縁がなかったと諦めることも必要だと思います。

 

里親募集は団体が行うものだけでなく、個人からのものもあります。

 

何らかの原因によって飼えなくなったレトを譲渡したい、というのが個人からの募集の多くです。

 

個人同士のやり取りの場合は後にトラブルが起こらないようしっかり話を聞くだけでなく、書面を交わすなどしておくと安心です。

 

譲渡に至った経緯は様々なので一概には言えませんが、里親になる場合はそのレトがトラウマや病気など、心身に問題を抱えている場合があるということを十分理解することが重要です。

 

その子をそのまま受け入れるという大きな気持ちで臨んでください。

 

どんな形で出会っても「うちの子は世界一」

Didkovska /shutterstock

 

このように、レトを迎える方法は色々あります。

ブリーダーから、ペットショップから、保護団体から。

 

どこにしても内状には差があります。

 

ブリーダーだから絶対安心、ペットショップは酷いところばかり、ということもないですし、犬はお金を出して買うものではなく保護するもの、ということだけを押し出す必要もないと思います。

 

必要なのは自分の頭で考え、行動し、決めること。

 

どんなところから迎えてもレトに優劣はありません。

 

出身の問題ではなく、迎える側がどれだけ真剣にレトと向かい合えるか、それが一番大切で幸せへの近道のように思います。

 

そうして家族になったその日から、「うちの子は世界一」。

 

レトリーバーとの暮らしは幸せそのものです。

あなたにも運命のレトとの出会いがありますように!

 

執筆者:Roco

『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。

撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。

フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」

 

 Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター

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