2020年10月9日1,404 ビュー View

【夏を振り返って】楽しむこと、気をつけること。季節の変わり目こそ、レトリーバーの健康を考える。

今年の夏は今までとは全く違う夏になってしまいましたね。「新型コロナウィルス感染症拡大防止」という文字は私たちの頭の中に常にあり、気軽に遊びに行くことも友達と会うことも思うようにできないという閉塞感の中での暮らし。そして異常なまでの暑さ、でした。そのような状況ですが、気をつけることはいつもと同じです。冷静な目と心で愛レトの健康を保ちましょう。

「軽い」熱中症、という考え方は絶対NG

dekazigzag/shutterstock

 

熱中症の怖さは十分知っているつもりで注意もしていたはずなのですが、この夏我が家のRepettoが「軽い」熱中症にかかったようでした(診断を受けていないのでこのような言い方になります)。

 

夏の夕方はまだ暑いのでいつもなら散歩はしません。

 

ですがその日は少し涼しかったことと、日が落ちていたことからRepettoの運動不足解消という気持ちでゆっくり30分ほど歩きました。

 

家に戻ると息遣いが荒いのが気になったものの、しばらくするといつもの呼吸に戻り、夜ご飯も完食したのでほっとしたのです。

 

でもその夜、少し吐いてしまいました。

 

吐いたのは一度だけ。

ぐったりすることもなく後はいつも通りでした。

 

このことを「たったそれだけ」のことと考えるか、「重大な失敗」だったと考えるか。

 

私はこのことを非常に重くとらえました。

結果的に大したことはなかったからよかったと、そうは思えないのです。

 

心から「これくらいの気温なら大丈夫だろう」と思ったことを悔やみました。

 

だってRepettoは苦しかったはずだから。

少しの時間であっても苦しい思いをさせてしまったことに変わりはないから。

 

先ほどあえて「軽い熱中症」と書きましたが、私は熱中症に軽いものなどないと思っています。

 

熱中症は熱中症であり、犬たちが苦しい思いをすることに違いはないのです。

 

犬たちは遊ぶのが楽しければ多少暑くても走り回ってしまうでしょうし、お散歩も行くと言われれば一緒に歩くでしょう。

 

私を信頼して付いてきてくれる犬たちの気持ちを裏切らないようにしたいと、改めて思った出来事でした。

 

楽しいからこそ注意したい水遊び

Denis Moskvinov/shutterstock

 

レトリーバーは水遊びが大好き!

 

この夏はプールや川に泳ぎに行った方も多いかと思います。

こんな時でも屋外ならソーシャルディスタンスが保ちやすいですしね。

 

けれどここでも注意しておきたいことがあります。

 

怪我・病気・事故。特によく聞くのが足裏の怪我です。

 

プールサイドを走りまわって擦れた、川岸の石で切った、ひっかけた。

 

肉球が濡れてふやけるため、ちょっとのことで切れたり破けたりする可能性があるので、足裏の状態は小まめにチェックしてあげてください。

 

泳いでいる時に大量の水を飲むことで起きる水中毒にも注意が必要です。

 

何かを咥えて泳ぐのが好きな子は開いた口から中に大量の水が流れ込むことがあるので、長時間はさせないように休憩を挟む、モノを咥えたまま泳がせない、など工夫しましょう。

 

川では急な流れの変化で流されることがあるかもしれないので、そのような場合はロングリードを付けてあげてください。

 

「きっと大丈夫」はとても危険な考え方です。

 

また、実は犬でも「足がつる」ということがあるのだそうです。そうなると泳ぎが得意な子でも溺れてしまう可能性がありますよね。

 

ライフジャケットを着ていればパニックになったとしてもすぐに沈むことはなく、救助もしやすくなります。

 

濡れた後のドライもしっかり行いましょう。冷えや皮膚疾患から守ってあげることが出来ます。

 

どれも小さな気遣いですが、とても大切なことだと思います。

 

夏の疲れが秋に出るのは犬も人も同じ

wavebreakmedia/shutterstock

 

アクティブに遊んでも遊ばなくても、夏の疲れは知らず知らずのうちに溜まっているもの。

 

「夏の疲れは秋に出る」「季節の変わり目は注意」という言葉があるように、涼しくなってきても気を緩めずにしっかりした体調管理をしたいものです。

 

家の中と外での気温差が激しい夏。屋外での水遊びなどでも同じようなことが言えると思います。

 

足腰や内臓に徐々に蓄積された夏の疲れが出るのが秋なので、しっかり養生させてあげましょう。

 

筋肉の疲れならマッサージ、内臓の疲れであれば食事を工夫するなど、それほど特別なことではなくてもできることがたくさんあると思います。

 

季節の変わり目は一緒にお昼寝をする時間をたくさん作る、というのも贅沢でいいですね。

 

去年と同じ身体ではない。シニアなら尚更です。

marcinm111/shutterstock

 

これも私自身の経験になりますが、熱中症の症状が出たRepettoに感じたことは「やはりもうシニアなんだな」というものです。

 

8歳半はまだ見た目も若々しく子供っぽいところもあるため、つい今までと同じように考えてしまっていたところがあったと思います

 

去年だったら同じ条件でお散歩しても何の変化もなかったかもしれません。

 

ですが去年と同じではないのですよね。

 

自分自身も人生の折り返しを過ぎて、悲しいかな年々体力の衰えを感じていることを考えたら犬だって同じ。

 

若い頃に出来ていたことが出来なくなるのも当たり前だし、疲れやすくなって無理が利かなくなるのも当たり前です。

 

そういうことを何かが起きてから気づくのではなく、その前に気づいてあげられたら一番いいのですが、歳をとっても未熟な私は犬たちから教えられてばかりです。

 

もちろん年齢だけでなくその子自身の力というものもあるので、一概に○○歳だからOK/NGということもありません。

 

大切なのは常にその子の「今までと今」をしっかり見極めることではないかと思います。

 

バランスをとってレトとたくさんの経験を!

Victoria Rak/shutterstock

 

身体のことは心配しすぎということはない、と思っている私ですが、リスクばかり考えていたら何も出来なくなってしまいます。

 

極端なことを言えば、「病気や怪我が怖いから一歩も外に出さない」なんてことになりかねませんよね。

 

でもそれではレトも自分も楽しくない! というか、現実的ではありません(笑)。

 

大事なのはバランスだと思うのです。

楽しむために知識をつける、楽しむために神経質になる。

 

全てが「レトとの暮らしを楽しむため」に繋がるのであれば、自然と自分たちなりの黄金比、バランスが見えてくるのではないでしょうか。

 

あれもしたい、これもしたい。それは全部やってみたらいいと思います。

 

レトとのかけがえのない日々をどんな風に過ごすかを考えることができるのは、本当に幸せなことなのですから。

 

執筆者:Roco

『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。

撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。

フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」

 

 Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター

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