2019年8月18日10,285 ビュー View

レトリーバーは留守番が苦手な犬種。ハッピーな留守番タイムを提供するためにしたいコト

いつも誰かと一緒にいたいタイプのレトリーバーたちですが、愛レトはストレスなく留守番していますか? 工夫次第で、留守番タイムがそれほどさびしく感じなくなります。また、快適に過ごせるような環境整備も大切。ぜひ次回の留守番から、愛レトがストレスなく留守番できるように実践を。

レトリーバーは留守番が苦手

レトリーバー,留守番

Shelly Bychowski Shot/shutterstock

レトリーバーは一般的には留守番が苦手なタイプです。

 

それは、作出された経緯を考えれば明らかなように、テリアや日本犬はもともと独立心旺盛で自己完結型なのに対して、レトリーバーはいつも人と一緒に行動して、人の指示を待って仕事をするから。

 

そんなレトたちにはほかの犬種以上に心を配り、なるべく留守番時間が負担にならないようにしてあげたいものです。

 

留守番前にしておきたい4つのこと

レトリーバー,留守番

Jaromir Chalabala/shutterstock

いくら愛レトが留守番をさせるとさびしがるからと、留守番をまったくさせずにおくのはむずかしいと思います。

 

そんなときは、留守番前に以下の4つを行っておきましょう。

 

 

1)留守番させる前に散歩をする

留守番前には、可能な限り散歩をして、愛レトの心身を心地よい疲労に導いてあげておいてください。その状態で留守番に入ると、きっと留守番中はぐっすり眠ってくれるはず。

 

 

2)留守番前に飼い主さんとたっぷり触れ合う

とにかくレトリーバーたちは飼い主さんとのスキンシップや触れ合いが大好き。留守番前に、レトならではの“交流欲求”を満たしてあげましょう。そうすれば、愛レトは触れ合いの余韻をかみしめつつ、飼い主さんのぬくもりを抱きながら過ごせるので、欲求不満でイライラした気持ちを留守番中に持ち続けないですみます。

 

 

3)留守番中に楽しめるおもちゃを用意する

散歩や触れ合いをしてからの短時間の留守番ならば、愛レトはきっと飼い主さんがいなくなってほどなくしてから眠りにつくことでしょう。

けれども、留守番が長時間になってくると、愛レトが途中で目覚めるケースが少なくありません。愛レトが起きているときのために、自宅には、おやつを仕込んだ知育玩具などを置いておくのがおすすめです。退屈しのぎに家具をかじるなどのイタズラをされることなく、知育玩具に夢中になってもらえば、愛レトも楽しい時間を過ごせます。

 

 

4)飼い主さんのにおいのついたものを残す

愛レトがさびしい気持ちを紛らわすのに絶好のアイテムが、飼い主さんのにおいがついたアイテム。たとえば洗濯前の洋服などを、愛レトが留守番中に過ごす部屋に残しておいてください。愛レトはその上に載って眠ったりしながら、飼い主さんが近くで守っていてくれるような安心感を得られるでしょう。

 

留守番中の安心安全な環境を整えて

レトリーバー,留守番

Gorawyn/shutterstock

留守番中には飼い主さんが愛レトをコントロールできません。留守番中にトラブルが発生しないように、留守番環境をしっかり整えてあげることも重要です。

 

火事にならないようにガードする

留守番中のレトリーバーが原因の火事も実際に発生しています。手で押すと点火するタイプのガスコンロのそばに、留守番中の愛レトがアクセスできないように対策を講じておきましょう。

 

 

熱中症に要注意

愛レトがパピーであったり、イタズラ好きであったりという理由で、サークルやクレートに愛レトを入れて留守番をさせているかもしれません。その場合、時間帯によっては日光がサークル内に入ったりして温度が上昇するので注意が必要です。直射日光が射さない場所に、サークルやクレートを置きましょう。

逆に、冷房の直風がサークルやクレートを直撃すると、冷気が集まる床付近で過ごす愛レトの体が冷えてしまうことも。愛レトが快適に過ごせる場所を選んであげてください。

 

 

家具の転倒防止を

レトに限らず、留守番をさせているときに大地震が発生し、家具の下敷きになってしまうペットが少なくありません。

留守番中に大きな揺れがあっても家具が倒れないように固定しておくのと同時に、愛レトが留守中に過ごす場所は高い家具から離れたところにしておけば安心です。

 

 

水分を多めに用意しておく

思わぬ電車事故や交通渋滞などのトラブルが発生してなかなか帰れず、いざ帰宅したときには水飲み用ボウルが空になっていたという話も聞きます。また、愛レトがうっかり水飲みボウルをひっくり返してしまうかもしれません。

万が一のことも考えて、愛レトの水飲みボウルは離れた位置に2つか3つ用意するなどして、留守中に脱水症状にならないようにしておきましょう。

 

 

音楽を流しておく

外の物音に敏感で怖がりであったり、警戒吠えをしやすいレトは、飼い主さんがいないと守ってもらえないと感じて、ひとりでの留守番中はさらに不安が増します。

そんなレトには、物音が気にならなくなるように、留守中にラジオやYouTubeの音楽などを流しておくのがおすすめです。

 

おわりに

レトリーバー,老犬

KenSoftTH/shutterstock

留守番をしている愛レトが安全で心身ともに落ち着いていられると思えば、飼い主さんも安心して外出できます。

 

家族みんながストレスなくハッピーな“愛レト留守番タイム”を過ごせるように、準備を整えてあげてくださいね。

 

 

執筆者:臼井京音

ドッグライター・写真家として約20年間、世界の犬事情を取材。30歳を過ぎてオーストラリアで犬の問題行動カウンセリングを学んだのち、家庭犬のしつけインストラクターや犬の幼稚園UrbanPaws(2017年閉園)の園長としても活動。犬専門誌をはじめ新聞連載や週刊誌などでの執筆多数。

 

 

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