2023年4月3日1,600 ビュー View

【取材】突然に家族入りしたゴルは変顔&変声名人!?-細野家「ゴルの魅力VSラブの引力」

夫がドッグトレーナー、妻がトリマーで、千葉県柏市で犬の複合施設を運営している細野家のニューフェイスは、生後8ヵ月のゴールデン。「今まで我が家にいたシェパードや2頭のダックスたち、要はマジメなドイツ勢と違ってゴールデンっておもしろい!」と語る細野さん夫妻に、ゴルならではの魅力をたっぷり教えてもらいます。

ゴールデンレトリーバー,取材

ご縁があって引き取ったゴールデン

「ゴールデンって、予想外におもしろい!」と、口をそろえる細野さん夫妻。

 

これまで、ドッグトレーナーの栄作さんの相棒であるジャーマン・シェパード・ドッグ、トリマーの明子さんが独り暮らし時代から一緒にいた2頭のミニチュア・ダックスフンドが細野家にいましたが、ここ数年で相次いで旅立ち、愛猫と2人の息子さんたちと2023年を迎えました。

 

「次はどんな犬が、我が家に来るかな?」と言っていた矢先、家庭の事情で譲渡先を探していたゴールデン・レトリーバーとの縁があり、細野家で迎えることに。

 

それが、おもしろキャラで細野家の笑いを誘っている、ボンくんです。

ゴールデンレトリーバー,取材

「え? おもしろキャラってど~ゆ~こと!?」

 

しぐさのおもしろさがハンパない!

「ゴールデンと同じ位の大きさで、ドイツでは家庭犬としても人気が高いシェパードは、ドイツ国民の気質をそのまま反映するかのようにマジメでしっかりしています。

 

でもね、ゴールデンは……」

 

と言いながら栄作さんが顔を横に向けると、ボンくんはクレートの扉の網目に鼻を突っ込み、ビーバーのようにイーッと前歯を見せています。

 

「これ、これ! 最近のボンの変顔。めちゃくちゃかわいいんです」と、明子さんは大笑い。

 

「かまってアピールで、わざと変顔をしているとしか思えないです」と、栄作さんも笑います。

ゴールデンレトリーバー,取材

レトリーバーだけに、水遊びでは毎回盛り上がる!

 

2023年の冬、明子さんの実家がある秋田に帰省した際にも、ボンくんは不思議なしぐさでみんなの笑いを誘ったとか。

 

「初めての雪だったから、戸惑ったみたいなんです。それで、奇妙なへっぴり腰で歩いていて(笑)。

 

でも、すぐに『ねぇ、雪って楽しいね!』と笑顔になってはしゃいでいましたが、いちいち、身振りがおもしろいんですよね」(明子さん)

ゴールデンレトリーバー,取材

水遊びのあとは、トリマーであるママがお手入れ。ボンくん心地よくてうっとり

 

やっぱり人が好き!?

ゴールデンとの暮らしで細野夫妻が感じるのは、「レトリーバーって、やっぱり人懐っこい」ことだそう。

 

「ドイツ勢だったシェパードやダックスは独立心があって、そこまでベタベタしてくる子たちじゃなかったけど、ゴールデンは甘え上手だとも思いますね」

 

このように語る栄作さんが、施設で預かっている犬たちと触れ合っていると、ボンくんは必ず間に割り込んできます。

 

そんなボンくんを筆者が撮ろうとすると、ボンくんはしっぽをブンブン振りながら筆者に向かって来て、カメラのレンズが鼻息で曇ります。

ゴールデンレトリーバー,取材

カメラに笑顔で近づいて来て…、このあとレンズに鼻息の霧がかかりました

 

「ちょっと、ボン!」と苦笑しながら、明子さんは次のように語ります。

 

「ボンは誰でも大好きで、近寄って行ってはスリスリしながら『撫でて~』とアピールしています。

 

シェパードはそんなに人に引っ付かないですし、ダックスチームに至っては人見知りする感じで、自分たちが好きな人以外のところには行かなかったですしね。

 

やっぱり、ゴールデンは人が好きなんだなと実感せずにはいられません」

ゴールデンレトリーバー,取材

甘え上手なところは、ゴールデンならでは!?

 

ボンくんがあっという間に、細野夫妻が運営するDog’s home SUNKSを“うちの子”と訪れる飼い主さんたちの人気者であり看板犬になったのも、納得です。

 

ボンくんはまた、預かり犬たちとも上手に遊びます。

 

SUNKSでは、犬たちからの信頼も得ているようです。

 

変顔だけじゃなく変声もチャームポイント

ボンくんの個性的なところは、うれしくなると「グーッ」と鼻を鳴らすような感じで思わず声を出すところだと、息子さんも含め細野家の意見は全員一致。

 

「そこが、最高にかわいくて大好き」と、みんなが目を細めます。

ゴールデンレトリーバー,取材

「ん? 楽しいトレーニングっすか?」→「ほら、どうよ! ボクできる子でしょ(ドヤ顔)」(ボンくん)

 

ボンくんはお茶目でおもしろいだけではありません。

 

「先日、犬雑誌のハズバンダリー・トレーニング特集の取材が入ったとき、ボンをモデルにしたんです。

 

そうしたら、初めて教えたのに、どんどん吸収して。

 

ボンって、人の気持ちへの理解度が高いし、知能が高い! と、感心しました。

 

あはは、親バカですかね?」と、栄作さん。

 

「こういう、人と一緒に何かしたいという欲求が高いのも、レトリーバーならではですよね」(明子さん)

ゴールデンレトリーバー,取材

「今日も一日楽しかったな~」

 

ペットホテルもしているため、なかなかまとまった時間が取れないという細野さん夫妻。

 

「ボンと息子たちと、自然のなかでたっぷり遊びたいですね。

 

フレンドリーな性格だから、旅行もなんにも心配いりません。

 

いやぁ、思いがけずにゴールデンの飼い主になりましたが、ゴールデンは本当に魅力的な犬種です。

 

喜ぶことを、なんでもしてあげたい」

 

この発言に目と耳を傾けていたボンくんも、満足そうな表情を浮かべています。

もうすぐ1歳を迎える、ボンくん。

 

「グーッ」と鼻声を挙げながら大自然の中を走り回れる日は、きっとすぐにやってくるに違いありません。

ゴールデンレトリーバー,取材

パパの膝枕、そしてママに撫でなれて大満足♪

 

執筆者:臼井京音

ドッグライター・写真家として約20年間、世界の犬事情を取材。30歳を過ぎてオーストラリアで犬の問題行動カウンセリングを学んだのち、家庭犬のしつけインストラクターや犬の幼稚園UrbanPaws(2017年閉園)の園長としても活動。犬専門誌をはじめ新聞連載や週刊誌などでの執筆多数。

 

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