【インタビュー】マンボウやしろ〜究極のラブラドール愛と、女性に“飼われてみた”日々〜
元お笑い芸人の「マンボウやしろ」さんは、大のラブラドール好きとして知られています。ラブラドールが大きく描かれたTシャツを5着も所有し、将来の夢を聞かれたら「ラブラドールで軍隊をつくること」と答えるほど。
今は環境柄ラブラドールと暮らせないとのことで、今回はたっぷり触れ合っていただき、ラブラドール愛を語っていただきました。
目次
ラブラドールと過ごした青春時代。愛犬の名前はロン
「ぼくがラブラドールと出会ったのは、今から30年前くらいですかね。中1から高校を卒業するまでの6、7年くらい、実家でイエローのラブラドールを飼っていました。昔から犬とは縁があって、小さいころはよく雑種を飼っていたんですよ。でもある日事故で亡くなってしまって。悲しいからもう犬は飼わないって家族で決めていたんですけど、ある日お父さんが誰かにすすめられてラブラドールを飼おうって言いだして。うちは田舎だし寿司屋をやっていたので、なんで田舎の寿司屋でラブラドールを飼うんだって色んな方に言われました(笑)。
名前はロンちゃんていうんですけど、その名前もおやじが麻雀をしているときに決めたんですよ。麻雀の“ロン”て、人が捨てた牌(はい)で上がることなんですけど、なんでツモじゃないんだっていう(笑)。」
ロンは露骨に目も合わせてくれなかった
「ぼくはロンちゃんのことが大好きだったけど、完全に見下されていましたね。露骨に目も合わせてくれない。家族構成がお父さん・お母さん・お姉ちゃん・ぼくの順番で、ぼくが一番下だったせいか、全然言うことを聞いてくれませんでした。ロンちゃんはぼくと横並びの友達くらいに思ってたんじゃないですか(笑)。
でも、ぼくがラブラドールにハマったきっかけは間違いなくロンちゃんですからね。ラブラドールって犬の中で一番パワーがあって賢い犬だと思うんです。ほんとに魅力的ですよ。」
結婚をするか、田舎へ越したらラブラドールを迎えたい
「今は環境柄いっしょに暮らせないですけど、またいつか必ず迎えたいですよね。ロンちゃんがイエローラブだったので、飼うならイエローだと長らく思っていましたけど、SNSでラブラドールを追っかけてるうちに、黒ラブもカッコイイなって思うようになりました。でもチョコラブもかわいいですよねぇ。
いずれにしても、将来的には必ず迎えたいです。結婚するか、お散歩に適した場所に引っ越したら迎えようと思っていたんですけど、結婚は実現できそうにないんでね。ちゃんとお散歩ができる環境になったら迎えようと思います。お留守番が多い環境だと、犬もかわいそうですから。」
過去に寄付をしたラブラドールとの撮影
じつは、今回一緒に撮影をしたラブラドールレトリーバーの「ラム」ちゃんは、マンボウやしろさんと素敵な縁がある子。元々保護犬だったラムちゃんは、保護団体「DogShelter(ドッグシェルター)」さんの出身。ラムちゃんが新しい家族と出会う前に、マンボウやしろさんが寄付をした経緯があるのです。
「ぼくは6年前から月額500円のメルマガをやっているんですよ。たとえばビジネス向けなら読む人の役に立ちますけど、ぼくは好きなことを書いて、みなさんから500円をいただいてる。ここ最近は無料でいろんな記事が読めたり、月額数百円で映画やマンガが読み放題だったり、500円の価値が大きく変わったんですよね。
自分が好きな文章を書いて500円いただくのは高いと思って、毎月金額の8割は何かに使うと決めて、みなさんにご報告するようにしたんです。災害があった地域におくったりしていたんですけど、その流れを見た知り合いの方から『シェルターに手術が必要なラブラドールがいるけど、寄付をしませんか?』というお話をいただいて。
ラブラドールが大好きですし、その子が困っているし、もちろんですとお返事をして寄付をすることになりました。」
実際に会うのは初めて
「寄付をした後も、手術が成功したよとか、新しい家族が決まったよとか知り合いの方に連絡をいただいてて。よかったなぁと思っていたときに、こういう形でお会いさせていただけて。ラムちゃんのご家族がいる前であれですけど、本当に素敵なご家族に出会って幸せな生活をおくってるんだなぁと思いました。
ぼく自身も、こんなにラブラドールと触れ合ったのは20年ぶりくらいです。外を歩いていると散歩中の子を見かけたら目で追っちゃいますけど、なかなか触らせてくださいとは言えないじゃないですか。今日は思う存分触らせてもらえて、ただただ幸せでした。」
大型犬のような暮らしをした過去
「ぼくね、芸人時代まったく売れてないときに、後輩の彼女の家に住ませてもらってたことがあるんですよ。後輩とその彼女が10畳くらいの部屋に同棲してて、そこにぼくと他の芸人も加わって。10畳一間にオトナ6人で住んでたんです。唯一お金を持っているのが後輩の彼女さんで、その子が仕事から帰ってくるとごはんを作ってくれるんです。
まず大きいボウルに入ったサラダが出てきて、そのあとにカラフルな器に白いごはんと肉のそぼろを入れたのを机の上にバーンと置かれてみんなで食う。そんな生活を1年半。そのときに大型犬みたいな暮らししてるなって思って(笑)。」
今も、犬に近い状態かもしれない
「でね、メルマガにも書いたんですけど、最近思ったことがありまして…。ぼくは今犬を飼いたすぎるのに、なんで東京にいるんだ?と。犬を飼いたいのに飼えないなら、犬みたいな生活をしてみようと思って知り合った女の子の家に1日半くらいいてみたんです。若いならいいけど40歳過ぎてどうなのと思いきや、考えられないくらいの開放感がありました。携帯とかも開かないようにして、水餃子食べさせてもらったり、まさに“飼われてみた”という感じですね。
別にその子とは変なこともなく、でもなんか常に悶々としてる時間がつづくという。もうめちゃくちゃですよね。でも、これで生活できるならこんなにいいことはないなって思いました(笑)。そんなこともあって、また犬みたいな生活を1年くらいしようかなと思ってた時期なんで、今日も犬に近い状態だったかもしれませんね。」
ラムちゃんには、群を抜いて品で負けてる
「今日も写真を撮ってて思ったんですけど、裏コンセプトというか、ラムちゃんとぼくはどっちが飼い主なんだっていうね。ラムちゃんは座った姿が凛々しいから、ぼくは群を抜いて品で負けてる。川につづく道で撮った写真も、なんとなくラムちゃんの方が上に立っていたり。
いやぁ…ぼく、ほんとにしっかりしてないんでしょうね、野良犬感というか。たまに仕事で幼稚園に行くんですけど、一緒に行くハイキングウォーキングの松田には、女の子がちゃんと距離をもって接するんですよ。でも男の子は真っ先にぼくのケツを蹴っ飛ばしてくる。初対面でこいつはケツ蹴っていいやつだって思うんでしょうね(笑)。
でも仕事ではその方がいいなって思うから嬉しいですよ。油断してくれるってのはいいことじゃないですか。それにしてもラムちゃんは凛々しくて品がありますよ。ぼくも将来はラブラドールを3、4頭くらい飼って、常に犬と一緒にいられる暮らしがしたいですね。」
おわりに…
今回ラブラドールのラムちゃんとマンボウやしろさんの撮影にあたり、飼い主と犬、ひいては家族とも違った独特の世界観がただよっていました。途轍もないラブラドール愛と、実際に体験した“飼われてみる”という生活が、犬と人間の垣根を超えたオリジナルの関係性を作り上げたのかもしれません。
犬は飼い主に従うことに喜びを感じるというけれど、やっぱり生きものには友達が必要。マンボウやしろさんとラブラドールのラムちゃんは、まぎれもない親友といった感じでした。
もしマンボウやしろさんがラブラドールを迎えることになったら、たくさんのプレゼントを持って真っ先に取材をさせていただきたい。そう強く思うほど、とても魅力的で犬愛にあふれる方でした。
マンボウやしろさん、ラムちゃん、取材にご協力いただきありがとうございました!
photo:Otake Hiroaki/text:Chika Yugawa
model dog:ラム
location:東京ヒュッテ
マンボウやしろ
元お笑い芸人。1997年よりお笑いコンビ「カリカ」として活動し、2011年に解散。その後ピン芸人を経て2016年に芸人を引退。現在はラジオパーソナリティ、演出家、脚本家、MCなど多方面で活躍中。
Twitter:https://twitter.com/manbouyashiro
メルマガ:マンボウやしろの『死ぬまで生きます』
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