2023年1月18日3,941 ビュー View

こんな時、どう声をかければいいの?声の掛け方に迷うとき

レトリーバーと暮らしているからこそのたくさんの出会い。でも出会いが増えれば人間関係ちょっと困ることや悩むことも出てきます。犬育てについての価値観の違いや、訃報を聞いた時の振る舞い方などもそうです。こんな時あなたならどうしますか?

困ったなぁ、悩むなぁ、と思うことですぐに思い浮かぶのはこの2

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/Evgeny Atamanenko

人と人とのコミュニケーションですから、普段から会話やメッセージのやり取りには気を使いますし、悩むこともあるのは当然。

 

こう言ったらどう思われるかな? 変に伝わっていないかな?

 

永遠の悩みですね。

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/My July

その中で「どう声をかけたらいいのか迷う」シチュエーションで多くの方が「そうそう」って思うのは、こんな状況の時ではないか思います。

 

・相手の犬育てについて疑問に思った時

・病気や訃報を聞いた時

 

全く違うシチュエーションですが、どちらもセンシティブな内容なので触れ方に注意が必要。

 

どう伝えたら相手に嫌な思いをさせずに気持ちを伝えられるのか、本当に難しいです。

 

他人の家庭のことには口を出さない、干渉しないが基本

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/dekazigzag

 ドッグランで他人の犬の振る舞いや飼い主の振る舞いで迷惑をかけられた。

 

そういう話、よく聞きます。

 

雑談をしている中でちょっと気になる話があった(しつけ、食事、運動など)。ということもあると思います。

 

そんな時、知識がある人ほど「良かれと思って」指導的なことをしてしまうことが。

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/Lumi Studio

ほとんどは犬への強い愛情が根底にあり、「飼い主がしっかりしないと犬がかわいそう」という優しい気持ちと正義感からなのですが、これが人間関係をこじらせる火種となってしまうのです。

 

「人の家庭のことに口は挟まない」のは基本。

 

愛犬が可愛いのはみんな同じで、一生懸命考えています。

 

それなのに家庭環境も性格も考え方もそれぞれですから、家族ではない他人にあれこれ言われたら大抵の人はガッカリしちゃいますよね。

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/Andrii Drachuk

そうは言っても命に関わるようなことや、重大なことであればキッパリ言うことも必要です。

 

特に自分の犬に危害が及ぶようなことがあるのなら。

 

ただ、重要というその線引きは人によって違うのでこれがまた難しい。

 

相手との関係性や性格でも同じことを言っても結果が変わってくるので、そこも悩むポイントなのです。

 

「話し方・伝え方」がどう思われるかの分かれ道

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/Olena Yakobchuk

話し方や伝え方の本がベストセラーになっていることからもわかるように、コミュニケーションの難しさで悩む人はとても多いです。

 

でも悩むということは相手のことを真剣に考えているということなので、とても素敵なことですよね。

 

なので、もし黙っていられなくて口に出してしまう自分はおせっかいなんじゃないかと思っている方がいたとしたらそんなに落ち込まないで欲しいです。

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/Kitreel

私も「こうすれば絶対」というテクニックを持っているわけではありません。

 

それでも気をつけていることの一つに「自分はベテランである」というようなことを言わない、仄めかさない、ということがあります。

 

何かのアンケートで(どこだったか忘れてしまいましたすみません)、言われて嫌な気持ちになる言い方に「自分は長く犬と暮らして来たから」というものがありました。

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/Rohappy

そんなつもりではなくても相手には「ベテランぶってる」「上から目線」と捉えられることがあるようなので本当に注意が必要だと思いました。

 

知識が豊富な人に教えてもらうこと自体は「助かる」と思っている人が多いので、「私もずいぶん悩んだわ」など同じ立場で話をしていれば相手の方から質問をして来てくれますし、それがなくても別に気にする必要はありませんよね。

 

知識の押し売りをしないことも大切です。

 

他人の家のこと、では片付けられない話

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/eva_blanco

犬育てについては口を出さないというスタイルでいられても、病気の知らせや訃報に黙っているのは難しい時があります。

 

大切な友人やその愛犬を何とか元気付けたい、何かしてあげたい。

 

その気持ちは痛いほど良くわかります。

 

でもそう言う時になんて声をかけたらいいのか

 

何度経験しても、いつまで経っても私はわからないでいます。

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/Prystai

これもまた相手との関係性やその方の性格というものが大きいので、私の場合ということでいくつか書かせていただきますね。

 

まず、病気になった時。

 

その病気が治るものかそうでないものかで違って来ますが、私は「頑張って」と言われるのは嫌ではないタイプです。

 

ただ単純に、その言葉通り、励ましてくれていると思っているので。

 

応援メッセージと捉えています。

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/Tanya Consaul Photography

Rubyが病気になった時、たくさんの方がネット越しで「頑張って」「応援している」とメッセージをくださいました。

 

それは当時の私にとって心の支えでした。(今もです)

 

ただ、頑張るという言葉に敏感に反応する方もいるのでこれはなかなか難しい言葉のようです。

 

「もう頑張ってるよ!」「これ以上頑張れっていうの?」と。

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/GUNDAM_Ai

特に心身共に疲れているとついそう思ってしまうことがあると思うので、そう思ったら頑張ってではなく「応援しているよ」だと柔らかく伝わると思います。

 

治らない病気の場合は「きっと良くなるよ」と言われるのも嫌だという方もいます。

 

あれこれ書いて伝えようとすると相手の方が気にする言葉を使ってしまうリスクが高まるので、親しい関係でない場合は短い文章で十分かと思います。

 

それだけで十分気持ちは伝わりますから。

 

訃報に対してはどんな言葉を避けたいか

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/Viktor Kholosha

Rubyが亡くなった当時(2009年)はまだSNSmixiくらいしかありませんでしたが、blogmixiにたくさんのコメントをいただきました。

 

言葉少ない方も長いメッセージも、どれも私にとって大切な宝物です。

 

ですから言ってはいけない言葉や嫌だと思う言葉はそこでは思い当たらないのですが、普段目にする言葉で少し気になることはあるのでそれを書きたいと思います。(あくまでも私の個人的な感覚です)

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/New Africa

闘病していた場合に使いそうな「もう辛く(痛く)ないね」「頑張ったね」という言葉。

 

愛犬が亡くなった時には後悔の念を抱く人が多いです。

「やっぱりこの子は辛かったんだ。私が頑張らせちゃったんだ」と悲しくなりそうなので、この時ばかりは私も「頑張る」という言葉を使わないようにしています。

 

もしそういうことを伝えるならば「偉かったね」「良い子だったね」という言葉に置き換えています。

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/4 PM production

あと一つ、これは使わないようにしているというのは、ご長寿さんまで行かずに亡くなった時に「早かったね」「早すぎる」という言葉です。

 

「長生きさせてあげられなかった」と悔やんでいたらとても辛い言葉ではないかと思っているからです。

 

Rubyの場合は15歳という年齢だったのでこの言葉はありませんでしたが、もしもっと早くに亡くなっていて、これを言われたらちょっとショックだったろうなぁと思うのです。

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/trofalenaRV

それにはこんな理由もあります。

 

昨年(202112月)にトイプードルのRocca16歳にあと少し、というところで亡くなりました。

 

それなりに長生きだったと思いますが、それでも「今は小型犬なら17,8歳とか当たり前、気をつけていたら20歳までだっていける!」というような言葉を目にするだけで悲しくなってしまうのです。

 

「もっと長生きさせられたのかもしれない」と。

 

ここで書いたことはあくまでも私の感じ方です。

 

みなさんはどうお考えになりますか?

 

訃報に対するコメントやメッセージに私がお願いしたこと

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/Bankrx

Roccaが旅立った後、悲しみに暮れる私を気遣い、そしてどう言葉をかけてよいかわからないという方がいることを知りました。

 

そこで私がお願いしたことがあります。

 

「ろっかちんかわいかったね」(ろっかちんは愛称)って書いてね、と。

 

私はそう言ってもらえるのが一番嬉しかったから。

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/Lunja

つらかったことより、楽しかったこと、幸せだったことを覚えていたいし、誰かの思い出の中のRoccaはずっとかわいかったRoccaのままでいて欲しい。

 

そしてRoccaもそう思っているだろうと思っていたからです。

 

姿が見えなくなってもなお「かわいかったね」と言ってもらえるってすごく幸せなことですよね。

 

Rubyの時にはそういうお願いはしませんでしたが、13年経った今でも時折アップするRubyの写真に「美しかったね」「品格があったね」と言ってもらえると嬉しくて舞い上がる気分になるのです。(笑)

 

相手の気持ちだけ考えて、愛を持って伝えることが大切

レトリーバー,エッセイ

shutterstock/Krakenimages.com

ネガティブな話の時のコミュニケーションは本当に難しいですけれど、自分の考えの正しさを追求せず、とにかく相手の気持ちになって話す。

 

もしくは口にせず我慢する。

 

そんな風にして飼い主同士の関係を上手に保つことがレト達にとっての幸せにも繋がると思っています。

 

レトリーバーは私たちが笑顔でいることが大好きだから。

 

 

Roco

『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。

東京都中央区にフォトスタジオを構え、撮影・執筆の他、写真のレッスンも行っています。

撮影はドッグファースト+優しく楽しいがモットー。

フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRuby2009年に152か月で虹の橋へ。 

Rubyイズムを引き継いだトイ・プードルのRocca202112月に旅立ち、現在の愛犬はオーストラリアン・ラブラドゥードルのRepetto7歳から家族になったトイ・プードルのRose

 

各種SNSや公式サイトはこちら

https://lit.link/atelierhrk

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