2018年12月17日13,161 ビュー View

研究結果でも明らか!人のそばにいたいレトだから、外飼いよりも室内暮らしを

レトリーバーと同じサイズの犬種はほかにも多く存在しますが、なぜ、レトリーバーが盲導犬や介助犬やセラピー犬として他犬種の群を抜いて活躍しているか、考えたことはありますか? 実は、犬の性格分析の研究結果からも、その理由が明らかになっているのです! それを見れば、レトがいかに人にべったり派かがわかるとともに、レトにベストな生活環境が見えてくるはず。

日本には外飼いの文化があるけれど

レトリーバー住まい

Stickler/shutterstock

ラブラドール、ゴールデン、フラットコーテッドなど、レトリーバーと暮らしているわたしたちは、室内飼育が多数派を占めているようです。

 

けれども、以前は秋田犬や柴犬を屋外で飼っていたからと、レトを迎えてもそのまま外飼いをしている方もいることでしょう。

 

確かにレトは小型愛玩犬よりもサイズが大きく、暑さ寒さにもそれほど弱いわけではないので、犬小屋と毛布さえあれば屋外で過ごせるかもしれません。

 

筆者は以前、生物の環境適応能力のすごさを思い知る、レトのエピソードを聞きました。北海道に暮らすレトの足裏にはびっしりと被毛が生えているけれど、沖縄に住むレトの足裏はほとんど被毛がなくてツルツルなのだとか。

 

とはいえレトたちは、日本犬とはかなり違うマインドの持ち主。その特性を知れば、きっとレトとは室内で一緒に過ごしてあげたくなるに違いありません。

 

犬種による性格分析を見てみれば……

レトリーバー住まい

claire norman/shutterstock

カナダの心理学者で大学教授であるスタンレー・コレン氏が2000年に行った、133犬種の行動特徴による性格分析を見ても、レトの性格的な特徴が明らかです。

 

これは、コレン氏が獣医師やトレーナーや競技会審査員など96人の犬の専門家に査定をしてもらった情報を分析したもの。コレン氏が16グループに分けたうちの1つ、レトリーバー・グループについての結果をご紹介しましょう。

 

・活動力(犬の屋外と室内での活動レベル。人間でいう“外向性”):比較的低い

・感情反応(感情の揺れの激しさ。人間でいう“神経症傾向”):比較的高い

・社交性(犬の友好性と仲間欲求。人間でいう“調和性”に近い):非常に高い

・知能と学習能力(人間の性格でいう“開放性”に近い):非常に高い

・支配性と攻撃性(縄張り意識の強さなど):比較的低い

 

もちろん、同じ犬種でも個体差はあります。けれども、この研究結果はレトにどんな性格傾向があるか理解する有効な手がかりになります。

 

活動力が低めのレトたちは、室内で暮らしても家族の足元にそっとくつろぎ、穏やかに過ごしてくれることでしょう。

 

感情反応が高めなのは、相手の気持ちを感じ取る力や共感力が高いことを示しています。さらに社交性と学習能力の高さから、レトは人のそばで暮らしたいという欲求が強く、家族のルールを教えれば学んで実行してくれることがわかります。

 

いっぽう、コレン氏による性格リストに唯一掲載されている日本犬の秋田犬は、活動力の低さはレトリーバーと同じですが、ほかの項目では高低が逆になっています。

 

(活動力の高い犬種は、ボーダー・コリーやコーギーなどの牧畜犬、テリア種など)。

 

この結果を見るだけでも、日本犬とレトリーバーとはかなりタイプの違う犬種であると、おわかりいただけたのではないでしょうか。

 

補助犬として他犬種の群を抜いて活躍する理由

レトリーバー住まい

Prystai/shutterstock

レトリーバーは英語の名のとおり、回収する犬。銃猟犬(ガン・ドッグ)の1種ですが、レトのみがハンターとたえず接しながら、ハンターからの指示に従って行動します。つまり、人と一緒にいることを好む個体が選択交配させられて今に至っていると考えてよいでしょう。

 

ちなみに、ほかのガン・ドッグで、獲物を指し示すのがポインターやセター、鳥を追い立てて飛び立たせるのがスパニエルです。

 

レトたちが仕事のうえで必要だった性質は、現在は盲導犬や介助犬として役立っています。相手の気持ちを読むのが得意で、人と行動をともにしたいレトたちにとって、補助犬はまさに適職。ほかの犬種以上にレトが活躍している理由も、うなずけるはず。

 

そんなレトたちに、人のそばにいられない屋外飼育を強いるのは、気の毒だと思いませんか?

 

外飼いの犬は寿命が短い

レトリーバー住まい

Hannamariah/shutterstock

野良猫や地域猫の寿命は、室内のみで暮らす猫の1/4ほどの3~4年と言われています。

同じように犬でも、屋外飼育の犬のほうが生活環境が過酷なので、室内犬に比べて短命になるそうです。エアコンが効いた快適な環境のなかで、室内犬のようにぬくぬくと過ごせないですからね。

 

もちろん、屋外生活であっても飼い犬の場合は感染症の予防接種を受けていたり、野良猫よりも食事や医療の面でも質の高い生活を送っているので、野良猫や地域猫ほどには一般的に短命ではありません。

 

レトの場合は、人と接する機会が少ないというストレスが原因で、屋外生活が病気を招くかもしれません。

 

愛するレトに心身ともに健やかで幸せでいてもらうためには、室内で、なるべくわたしたちのそばで過ごしてもらうのが理想と言えるでしょう。

 

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