2018年12月18日3,029 ビュー View

レト大活躍!見ても挑戦しても楽しいアジリティーとは?

世界的にもっともポピュラーなドッグスポーツと言える、アジリティー。大げさに言えば本来はワーカホリックに近いレトリーバーたちに、その有能な運動神経と頭脳を活かせるアジリティーはぴったりな競技です。見ても楽しく、行っても楽しい。そんなアジリティーの魅力を探ってみましょう。

アジリティーとは?

レトリーバー,アジリティー

KajaNi/shutterstock

アジリティーを一言で表すと、犬の障害物競走。1978年にイギリス最大のドッグショーであるクラフトで初披露されました。もとは、馬術の障害競技をモデルに誕生したと言われています。

 

発祥の地であるイギリスのみならず、世界中で大人気のドッグスポーツであることは間違いありません。特にレトリーバーの競技人口(競技犬口)は高く、見る人をワクワクさせる魅力があります。

 

実際に愛レトとチャレンジするかどうかは別にして、基礎知識を得ておくと、見学するチャンスがあった際にはさらに楽しめることでしょう。

 

団体によって多少ルールが異なりますが、ここでは、FCI(国際畜犬連盟)に属していて、世界選手権に日本代表選手を派遣しているJKC(ジャパンケネルクラブ)のルールを紹介します。

 

審査方法

レトリーバー,アジリティー

Lois McCleary/shutterstock

決められた時間内に、決められた順番で、いかに着実に障害をクリアできたかを審査します。

 

コースごとに標準タイムとリミットタイムが設定されていて、標準タイムを1秒オーバーすると1点減点され(1.15秒オーバーは1.15点減点といった具合)、リミットタイムを過ぎると失格になります。

 

障害の正面横に立ててある番号順にクリアしていかなければなりませんが、順番を間違えても失格になります。

 

障害物の前で躊躇して動きが止まってしまったり、障害物を落下させたりするのも減点の対象です。

 

減点方式で、障害での減点とタイムの減点が合算されて、減点の少ない選手が上位を獲得できます。

 

どんな障害物があるの?

レトリーバー,アジリティー

Mark Herreid/shutterstock

リングの中にスタートからゴールまで100~200mの長さのコースが設けられていて、コース上に15~22個の障害が設置されています。

 

コースの内容は競技会ごとに異なり、指導手は出走直前まで障害物の配置がわかりません。

 

ハードル

バーをジャンプして越える障害。バーは触れると容易に落ちてしまうので、犬はバーに触れないようにして飛び越えなければなりません。アジリティー競技の中でもっとも多く使用されています。

 

Aフレーム

「A」の字型にして傾斜した2枚の板を立てた障害。板上にある、色分けされたタッチ部分に触れないと減点されてしまう「タッチ障害」です。

 

チューブ・トンネル

長さ3~6m、直径60cmのジャバラ状のトンネルを潜り抜ける障害。トンネルに入ってから後戻りをすると減点されます。

 

ウィービング・ポール

スラロームとも呼ばれる、60cm間隔で立てられた12本のポールの間のすべてを犬がすり抜けていく障害。1本目のポールは、犬の左側からエントリーしなければなりません。

 

シーソー

文字通り、長さ3.6~3.8mのシーソーに乗って通過する障害。両端90cmのところには色分けされたタッチ部分があり、犬がそこに触れないと減点されます。

 

ロング・ジャンプ

手前に向かって傾いた板(ユニット)が2~5枚等間隔で並べられていて、そのブロックの四隅に置かれたコーナー・ポールの間を飛び越える障害。

 

タイヤ

ロープなどで吊り下げられたタイヤを飛び越える障害。地面からタイヤの開口部中央までの高さは、体高カテゴリーがSとMで55cm、Lで80cm。

 

ドッグ・ウォーク

歩道橋とも呼ばれる、高さ1.2~1.3cm、長さ3.6~3.8cm、幅30cmの橋の上を渡る障害。入口と出口の傾斜しているところに色分けされたタッチ部分があり、そこに触れないと減点されます。

 

競技クラス

レトリーバー,アジリティー

Mark Herreid/shutterstock

犬の体高によって、35cm未満のスモール(S)、35cm以上43cm未満のミディアム(M)、43cm以上のラージ(L)の3クラスに分かれています。

 

クラスごとに障害物の高さなどの設定が異なります。

 

さらに、犬の足が触れなければならない部分がある「タッチ障害」やテーブルを含むアジリティー(AG)と、ジャンプ障害がメインのジャンピング(JP)の2つがあり、出場者は両方に出走して、それぞれの競技ごとに順位がつきます。

 

難易度や旋回スピードの違いで、比較的簡単なコースに設定されたアジリティー1度から難易度の高くなる2度、最高難度の3度までのレベル分けもされています。

 

アジリティーの見どころ

レトリーバー,アジリティー

Mackland/shutterstock

アジリティーのスタートを切る前のレトリーバーの表情を、まずは見てみてください。指導手の一挙手一投足に集中して、瞬きもせず意識を向けています。早くスタートしたくて、目はきらきらと輝いているに違いありません。

 

いざスタートすれば、レトたちは俊敏な動きと速いスピードで、バーや障害物を嬉々として次々にクリアしていくことでしょう。

 

アジリティーでは、いかにタイムロスのないコース取りができるかが勝負。指導手のコース取りの指示を、障害をクリアしながらもレトが見つめている様子も必見です。

 

指導手とレトが一糸乱れぬ団結力を披露してくれる光景を見れば、自分も愛レトとチャレンジしてみようかと思うかもしれません。

 

レトリーバーはもとは猟犬で、人と一緒に仕事をするのが大好きな犬種です。愛レトとの一体感と充足感を味わえるアジリティーに、ぜひチャレンジしてみてください。ネットで検索すれば、近くで開催されているスクールなどがきっと見つかるはずです。

 

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