2019年9月29日423 ビュー View

赤ちゃんと愛レトを仲良くさせる方法~出産準備・新生児編~

愛レトがいる生活に、新しく飼い主さんの子供が加わるとき、スムーズに家族として愛レトに受け入れてもらい、仲良くしてもらうには? ぜひ、覚えておきましょう。

レトリーバーだからと過信は禁物

レトリーバー,赤ちゃん

Chirtsova Natalia/shutterstock

レトリーバーは一般的には攻撃性はほとんどなく、テリトリー意識も高くなく、穏やかな性質の犬種です。

 

赤ちゃんがいる家庭でも安心して一緒に暮らせるでしょう。

 

とはいっても、やはりレトたちだって急に家族に加わった飼い主さんの赤ちゃんのせいで、急に環境が変化すると戸惑います。

 

焼きもちのあまり、赤ちゃんを邪魔な存在として認識してしまうことも、なくはありません。

 

いくら愛レトがやさしいからと、過信は禁物。

 

赤ちゃんと愛レトとが仲良くなれるように、飼い主さんは出産前から準備を万端に整えてあげてください。

 

赤ちゃんのせいで愛レトが体調を壊すケース

レトリーバー,赤ちゃん

Chirtsova Natalia/shutterstock

愛レトが赤ちゃんの登場で体調を壊すケースがあります。

 

具体的には、食欲不振、下痢、元気消失などが現れる例が少なくありません。

 

原因のひとつは、家族みんなの意識が赤ちゃんばかりに向いて、愛レトに接する頻度が減ること。

 

飼い主さんはそんなことはないと思っていても、無意識のうちに、赤ちゃんの授乳中に近づいてくる愛レトを「ちょっと待って」と言って遠ざけてしまったり、赤ちゃんのにおいを嗅ごうとして鼻を近づた愛レトに「待って。あまり近寄らないでね」と注意してしまったり……。

 

愛レトは自分の行動を拒絶されていると感じて、さびしさを感じてしまいます。

 

もうひとつは、赤ちゃんに近づかせすぎないように、愛レトの行動範囲を制限してしまうこと。

 

赤ちゃんがきてからクレートに入れられる時間が以前よりも長くなったり、赤ちゃんとは別の部屋で待機させられる時間が増えたりすると、ストレスに感じてしまうでしょう。

 

さらに、赤ちゃんの泣き声で安眠を妨害されたりして寝不足になって、体調を壊すこともあるかもしれません。

 

おおらかな愛レトでも、家族のメンバーの増減や生活スタイルの変化はストレスになると、心得ておいてあげましょう。

 

赤ちゃん到着前の準備

レトリーバー,赤ちゃん

Chirtsova Natalia/shutterstock

飼い主さんは出産前から、出産後の生活で愛レトになるべくストレスがかからないように準備をしてあげてください。

 

 

制限される時間に慣らしておく

授乳中などに愛レトがちょっかいを出してきそうな場合、やはりクレートなどで待機しておいてもらえれば安心です。

 

事前に、愛レトがさびしさを感じない場所にクレートを用意して、その中で30分ほど過ごしてもらうように毎日練習をしましょう。

 

飼い主さんがソファに座ってテレビやスマホを観ている間などに、ソファの横に置いたクレートにおやつを仕込んだ知育玩具を入れて、愛レトには楽しいクレート滞在ができるように工夫してあげるのがポイント。

 

1日3回くらいこのレッスンを行って、愛レトにクレートで過ごすことに慣れてもらいましょう。

 

愛レトだけを残した別室で過ごさせると、どうしても家族からの疎外感を抱きがち。

 

リビングやベッドルームが多少狭くなったとしても、家族のぬくもりを同室で感じられるようにクレートを設置するのがおすすめです。

 

 

赤ちゃんのにおいのついた物を用意

ママが出産して退院するまでに、家族は病室から赤ちゃんのにおいのついた産着やタオルなどを持ち帰りましょう。

 

そして洗濯してしまわず、ベビーベッドやソファなどにそれらをしばらく置いておいてください。

 

愛レトは、ママのにおいと混じった新しいにおいに気づき、しばらくはクンクンと嗅ぎ続けることでしょう。

 

そのうち、「新しいメンバーが増えるのかな?」という心構えが芽生えてくれるものと思います。

 

そうして赤ちゃんとの対面前から、赤ちゃんの存在を匂わせ、いざ初対面でも抵抗感なく受けれてもらえるように努めましょう。

 

ちなみに、レトリーバーは体が大きくて赤ちゃんにアプローチしやすいので、出産前に四面に囲いのついたベビーベッドを用意しておくと安心です。

 

出産後、愛レトがそれほど赤ちゃんの顔をなめたりしなさそうであることが確認できてから、ハイローチェアなどを購入するのが無難かと思います。

 

抵抗力の弱い赤ちゃんや高齢者は、健康な成人では無反応な雑菌に反応してしまうことがあります。

 

半数以上の犬には口腔内にパスツレラ菌という常在菌を持っています。

 

愛レトが赤ちゃんの口をなめたりすると、そうした常在菌などが原因で体調を壊してしまう恐れがないとは言い切れません。

 

念のため、赤ちゃんと愛レトとの触れ合いは注意をしていたほうが安心です。

 

 

赤ちゃんの泣き声を録音して持ち帰る

赤ちゃんの泣き声は日常的に耳にする音ではないので、赤ちゃんが到着してから急に泣き声がしょっちゅう響く生活になると、愛レトもうるさく感じてストレスになるケースがあるようです。

 

最近はスマホに録音機能がついていたり、録音アプリなどもあるので、それらに赤ちゃんの泣き声を入院中に録音して持ち帰るのも事前準備のひとつ。

 

愛レトに赤ちゃんの泣き声をたくさん聞かせてあげて。

 

その間におやつをあげるなどして、泣き声に対して嫌なイメージを抱かせないようにするのも重要なポイントです。

 

赤ちゃんと、スムーズに対面させるには

レトリーバー,赤ちゃん

Chirtsova Natalia/shutterstock

いざ、赤ちゃんとの初対面! 家族みんなが緊張することでしょう。

 

でも、その緊張が愛レトに伝わると愛レトも警戒心が湧いてしまったりすることも。

 

なるべく飼い主さんは平常心で、さりげなく赤ちゃんを愛レトに紹介しましょう。

 

「ほら、〇〇ちゃんだよ~。よろしくね~」などとやさしい声で飼い主さんが抱っこしたまま、まずは愛レトに赤ちゃんのにおいをたっぷり嗅がせてあげてください。

 

興奮するタイプで赤ちゃんに飛び掛かりそうな心配があれば、愛レトにリードをつけておいてもよいでしょう。

 

赤ちゃんに吠えたり飛び掛かりそうになったりしても、決して「コラ!」と愛レトを叱ってはいけません。赤ちゃんに対してネガティブな印象がついてしまうからです。

 

「シーっ。赤ちゃんは小さくて弱いから、そっとね~」と、ここでも柔和な表情でやさしい声を愛レトにかけつつ、愛レトのことも大切に思っているとわかるように愛レトをなでて落ち着かせてあげるのがベスト。

 

こうして家族はこれまでどおり愛レトのことも、そして新しく家族のメンバーに加わった赤ちゃんのことも大切にしているとわかれば、きっと愛レトと赤ちゃんはすぐに仲良くなっていくに違いありません。

 

 

執筆者:臼井京音

ドッグライター・写真家として約20年間、世界の犬事情を取材。30歳を過ぎてオーストラリアで犬の問題行動カウンセリングを学んだのち、家庭犬のしつけインストラクターや犬の幼稚園UrbanPaws(2017年閉園)の園長としても活動。犬専門誌をはじめ新聞連載や週刊誌などでの執筆多数。

 

 

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