2019年1月28日3,050 ビュー View

レトとの雪遊びで注意したいポイントとは?

愛レトは雪遊びが好きですか? 雪国育ちのレトリーバーであれば雪も外気の寒さもへっちゃらかもしれませんが、雪となじみのない生活を送っているレトの場合、雪で注意が必要なポイントがあります。あとから愛レトが雪で健康を害したりしないように、雪遊びを計画している場合は事前に対策をしておきましょう。

融雪剤や凍結防止剤には要注意

レトリーバー雪

Okeanas/shutterstock

冬のニューヨークを訪れると、小型犬からレトリーバーのような大型犬まで、ブーツを履いた犬をよく見かけます。「さすがNY。おしゃれだなぁ~」と思ったものですが、犬たちは、融雪剤で足裏の皮膚を傷めないように靴を履いているのだとか。

 

融雪剤には通常、塩化カルシウムが含まれています。この塩化カルシウムが水分と反応すると発熱して、犬の足裏の皮膚を刺激したり、場合によってはやけどに近いような状態になる可能性があるそうです。

 

犬は体についた異物を、なめたり噛んだりして取り除こうとします。足裏に違和感や刺激を感じると、それを解消しようとなめて融雪剤や除雪剤を口に入れてしまうことも。そのせいで消化管の粘膜が刺激され、嘔吐や下痢をしてしまうケースもなくはありません。

 

もしも、雪の日の散歩や愛レトとの雪遊びを考えているならば、その場所に融雪剤や凍結防止剤などが散布されていないかどうかを確認してください。もし散布されているようならば、犬用の靴を履かせてあげれば安心でしょう。

 

やっかいな雪玉を予防するには

 
 
 
 
 
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雪遊びにつきものなのが、雪玉です。これは、ふわふわとしたものに雪が球状になってくっついてしまうもの。短毛のラブラドールにはあまり問題はありませんが、長毛のゴールデンやフラットコーテッドには少々やっかいな、雪遊びの副産物と言えるでしょう。

 

雪玉の問題点はいくつかあります。

 

ひとつは、雪玉をつけたまま自動車に乗せたり室内に入ったりすると、溶けてべちゃべちゃになってしまうこと。

 

もうひとつは、雪玉をくっつけたままにしておくと愛レトの体が冷えてしまうこと。しかも雪玉は被毛にしっかりとくっついて取りにくいのが難点です。

 

雪玉がつかないように、予防策を講じるのをおすすめします。撥水や防水加工がされている犬用のレインコートや洋服を着せて雪遊びをするのがベスト。

 

ところが、耳のまわりや内股や脇や四肢など、洋服に覆われておらず露出しているところには雪玉はあっさりできてしまいがち。首から耳にかけてはスヌード、四肢にはレッグウォーマーを着用させるなどして、なるべく雪玉ができないように工夫を。

 

もし雪玉ができてしまったら、引っ張ると被毛が抜けたり切れたりしてしまう恐れがあるので、お湯を張ったバケツを用意して、少しずつお湯をかけながら雪玉を溶かしていくのがよいでしょう。

 

雪を食べすぎて下痢をすることも

レトリーバー火事

Jaromir Chalabala/shutterstock

子犬などに多い事例ですが、雪遊びが楽しすぎて興奮して、あるいは雪に興味津々で口に入れてみたら溶けていく感触がおもしろくて、雪を食べてしまうことも。

 

しかも、もともと食いしん坊のレトリーバーは、エンドレスで雪を食べ続けてしまうこともあるようです。

 

融雪剤や除雪剤や凍結防止剤などが含まれていないかぎり、雪を食べること自体で有害物質を体内に取り込むことはありません。けれども、冷たすぎるものが胃腸への刺激になったり、体が冷えてしまって軟便や下痢をする可能性があります。

 

旅行中、雪をたくさん食べてしまい、帰宅した宿で3~5分置きに愛レトがトイレに行き、食堂で夕食をおちおち食べていられなかったという話を聞いたこともあります。

 

水分を摂りすぎると、そのような状況が待っていることも考えられるので、なるべく雪は食べさせないようにしましょう。

 

雪よりも興味を持てるようなおやつを、雪遊びには念のため持参したほうがよさそうです。

 

子犬やシニアレトは雪で体が冷えないように

レトリーバー病気

fotisto-wim/shutterstock

子犬や老犬は、成犬に比べると筋肉量が少ないのと、体温の調節機能が十分ではない可能性があるので、寒い場所では体がすぐに冷えてしまいがち。

 

1歳未満の子犬の初めての雪遊びや、昔から雪遊びに慣れてはいるものの歳を取ってきたシニアレトには、なるべく短時間で雪遊びを切り上げるように気を付けましょう。

 

シニアレトの場合、人間と同じように暖かい場所から寒い場所に急に移動すると、ヒートショックを起こす危険性もあります。

 

ヒートショックとは、急激な温度差によって血管に負荷がかかり、血圧や脈拍が大きく変動すること。

 

シニアに限らず、雪遊びの前は、暖かい室内で愛レトの体を少し動かして準備体操になるようなことを行うようにしてあげたいものです。

 

洋服や靴には子犬の頃から慣らしてあげよう

レトリーバー病気

Dariia Pavlova/shutterstock

いずれにしても、室内飼育のレトたちが雪遊びで健康を害することなく楽しく行うには、洋服や靴を着用できれば理想的です。

 

急に靴を履かされても、愛レトはフリーズしてしまって動かなくなったり、靴を不快に感じて脱ぎたがるかもしれません。

 

そのために、可能であれば子犬のうちから、たまに室内で靴を履かせたり洋服を着せて、そのまま長時間噛めるおやつや知育玩具を与えたり、愛レトと一緒に遊ぶなどして慣れさせてあげてくださいね。

 

こうして準備を整えたら、さぁ、愛レトと雪の季節のステキな思い出づくりを!

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

シニアレトが気を付けたい、冬生活の5つのテーマ

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