魂のパートナー、ゴールデンレトリーバーRubyと歩んだ15年ーRoco#1[ゴルの魅力VSラブの引力!]
目次
ゴールデンレトリーバーと暮らすと決めた理由、そして運命の出会い
かれこれ25年も前の話になりますが、実家から独立して少し暮らしが落ち着いてきた私がしたこと、それは都会のマンションで一緒に暮らせる大型犬探しでした。
どの犬種が自分に合うのかを知るために「世界の犬種図鑑」を始めとした犬関連の雑誌をお風呂にまで持ち込み熟読し、その結果優しく穏やかな性格でしつけもしやすいゴールデンレトリーバーが第一候補となりました。
長く美しい被毛や微笑んでいるような顔つきも好みでした。

穏やかな性格は小さい子と遊ばせるにも安心。 妹となったトイプードルのRoccaの面倒も良く見てくれました。
そしてブリーダー巡りをしていたある日、情報誌の中のひとつの写真が私の目に飛び込んできたのです。
それは大きくて立派な白いゴールデンレトリーバーで、それまでに感じなかった衝撃を受けたことを今も鮮明に覚えています。
「英国ゴールデンレトリーバー」の存在を知ったのもその時でした。

パピーのかわいさは罪ですね。Rubyのこのような写真は残念ながらないので、別の子の写真です。今のように気軽に写真が残せていたら・・・と思わずにはいられません。
運命的なものを感じ早速訪問すると、他の子を圧倒する目力で強いアピールをしてくるパピーがいました。
パピーらしからぬ凛とした雰囲気に心惹かれていると、ブリーダーさんから「家族と静かにゆったりと暮らせる」という英国ゴールデンについての解説があり、私の気持ちはすぐに固まりました。
こんなはずじゃなかった!?途方にくれたパピー期
家の模様替えをし、ケージ・フードボウル・ドッグフード・ペットシーツなどを買い揃え、家に迎えるまでの2週間は夢が現実になったことを実感する日々でした。
いよいよ自分の犬(しかも大型犬!)を迎え入れられることがうれしくてうれしくて、「夢心地」とは正にこのことだったと思います。
けれど現実は甘くありませんでした。
たくさんの本を読んで準備したつもりでしたが、トイレのしつけ、お散歩の仕方、吠えさせない等、「本の通りにやっているのになぜ?」と、全てが思い通りにならない育児ノイローゼ期の到来です。
当時大型犬は訓練所に預けるという人が多かったのですが、それは私にはない選択肢でした。
「とにかく自分で頑張ろう!」
そう決めた私は日々悩みながらも奮闘し、その結果1歳になる頃にはどこに連れて行くにも困らない犬に成長していました。
ただ、私にはわかっていました。
「まだ心からRubyに認められているわけではない」ということが。

左:数枚しかないパピーの頃のRubyです。可愛い顔したこの子泣かされました。
右:14歳の頃のRuby。何も言わなくても分かり合えるパートナーに。
Rubyは目力の強さそのままの、強い意志を持つ子でした。
ブリーダーさんに「この子はちょっと難しいので初めての人にはおすすめできないのだけれど」と言われた意味はこういうことだったのでしょう。
けれどその次に続いた「あなたなら大丈夫だと思うから」という言葉と自分を信じてRubyと向き合い続けることにしたのです。
紛れもない真のパートナーとして共に歩んだ幸せの日々
Rubyが2歳になった頃、ようやく私はパートナーとして認められたことを確信します。
それは私たちの心のやり取りなので言葉で説明することは難しいのですが、パズルの最後のピースがパチッとはまったような瞬間でした。
同じような経験を持つ方もいらっしゃるかもしれませんね。

カフェが大好き!そして美味しいものも大好き!これは食べられませんけれどね。(笑)
さて、気持ちが完全に通じたことでますます手がかからなくなったRubyと心が軽くなった私は「勝手に啓蒙活動」と称して一緒に入れるお店やお宿を開拓するのが楽しみのひとつになりました。
もちろん自分たちが楽しみたいのが一番の理由でしたが、「大きな犬だって怖くない」「犬が一緒でも問題は起きない」そんなことを世間の人に少しでも知ってもらいたかったのです。
それらの記録はブログに残してあり、今でもたまに見返して幸せな気持ちに浸っています。

水があまり好きでなかったRubyには珍しい写真。シニアになってからも沢山旅行に行きました。
何気ない日常もRubyがいるだけで豊かになり、お互いの息遣いと存在を傍に感じるだけで幸せでした。
共に歩き、話し、気持ちを共有する。
言葉が話せなくても全てをわかり合える喜び。
私とRubyは魂のパートナーであると実感する日々でした。
シニア犬と暮らすことは最高の贅沢
大型犬であるレトリーバーは10歳を超える頃になるとシニアの色が濃くなってきます。
足が弱ったり、病気をしたり、それは歳を取れば当たり前のことなのですが、どうしても心を痛めることが多くなります。
Rubyも悪性の乳腺腫瘍や繊維肉腫などで数回の手術を経験しました。
ちょうどその頃、シニアのレトリーバーと暮らす人たちのコミュニティが作られて情報共有が盛んに行われるようになりました。
病気のこと、食べ物のこと、介護のこと、様々な相談やアドバイスが共有され、笑ったり励まし合ったりできる場所でした。
そこで私は「シニア犬と暮らせるのはとても幸せで贅沢なこと」だと知ったのです。
シニアになるのは当たり前のことではありません。
シニアになれるのは特別なことなのです。

ゴールデンのオフ会にて。左上で姿勢よく座っているのがRubyです。
おやつタイムにニコニコのゴールデンたち。かわいい!
そんな幸せを噛みしめ過ごしていたある日突然、Rubyに異変が訪れました。
2008年8月、14歳半の時のことです。
それまでは元気に走ることも出来ていたのが歩くことも難しくなり介助が必要になりました。
寝不足と不安で気持ちが落ち込みそうになることもありましたが、いつも仲間たちが助けてくれました。
そして何よりもRubyの存在そのものが私の希望でした。

補助ハーネスは市販品の他にオーダーでいくつか作りました。
素敵なものを身に着けさせることは「明るい介護」のポイントです。
余命宣告を受けながら翌年2月には15歳のお誕生日会を盛大に行い、3月の私のお誕生日も一緒にお祝いし、4月頭に開催された英国ゴールデンのオフ会ではすでに身体は限界に近かったはずなのに気丈な姿を見せ私を驚かせました。
そして翌週、全てをやり遂げ見届けたRubyは、満開の桜と共に旅立っていったのです。
あまりにも濃密で奇跡のようなこの時間を私は一生忘れることはないでしょう。
あれから10年…今でもレトリーバーが大好き!
あれから10年の月日が流れ、3歳だったトイプードルのRoccaも13歳になり、その妹分として迎えたオーストラリアン・ラブラドゥードルのRepettoも7歳になりました。

桜の季節が来るたびにまだ胸は痛むけれど、それも幸せな記憶があるからこそ。
こんなにも愛せる相手と出会えた奇跡に感謝しています。
様々な事情でレトリーバーとは暮らしていませんが、今でもたくさんのレトリーバー仲間に囲まれています。私は、人に寄り添い心を寄せてくれるレトリーバーが大好きなのです。
そしてRubyは今でも私と共に歩いています。
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