2019年6月1日769 ビュー View

【レトのしつけ】拾い食い予防に「無視」をマスターしよう

レトリーバーのほとんどは食いしん坊。食が細くて悩んでいるという飼い主さんは、かなり珍しいかと思います。おまけに、他犬種に比べて好奇心が旺盛なのもレトリーバーの特性かもしれません。となると、どうしても出現する行動が、散歩中の拾い食い。中毒を予防するためにも、レトとの生活では必須とも言える、拾い食いを未然に防ぐ方法を一刻も早くマスターしておきましょう。

道路や公園や川辺には誘惑と危険がいっぱい

レト,しつけ

marcinm111/shutterstock

「ん? なんだろう? あ! 食べられるかも! パクっ」というのは、散歩中の愛レトの心の声を代弁したもの。

 

飼い主さんからすると、この心の声とともに繰り広げられる愛レトの一連の動作は、あっという間に感じることでしょう。

 

「あ! ちょっと待ってー」と、飼い主さんが愛レトに絶叫したときにはすでに路上の物体は愛レトの口の中、あるいは胃の中へ。

 

食べたものが、細かく砕けると胃腸に刺さりやすくなる鶏の骨や腐った食べ物、犬が中毒を起こすフルーツなどであった場合は一大事です。

 

とにかく、外出先で拾い食いはさせないようにしたいもの。

 

とくに暖かい時期になると、公園や川辺にレジャーシートを敷いて食べ物を広げる人が増えます。

 

いつもの散歩コースがピクニックスポットだと、飼い主さんが花の写真でも撮っている隙に、愛レトがいいにおいにつられてうっかり花見客の食べ物を盗み食いをしないとも限りません。

 

惨劇を防ぐために、「無視」を練習して習得するのをおすすめします。

 

まずは自宅で「無視」の練習を

レトリーバー,ノミ

DOGGY_TEAM/shutterstock

「無視」は、地面に落ちているものに愛レトが口をつけないようにする合図。

 

「リーブイット(Leave it)」という、英語で「放っておいて」、「そのままにしておいて」という意味のコマンドも知られていますが、日本語の「無視」がわかりやすく発音しやすいかと思うので、ここでは「無視」という言葉を使用します。

 

「むーしっ」という具合で発音をするのが、飼い主さんは言いやすく、愛レトにも聞き取りやすいかもしれません。

 

「無視」の練習方法を、順を追って説明します。

 

ステップ1

廊下やリビングの床に、愛レトが大好きなおもちゃを置いておきます。そのそばに、リードをつけた愛レトとともに近づいてください。おもちゃには届かない距離を保つようにするのと、飼い主さんは愛レトに声をかけたりリードを引っ張って興奮させてたりしないようにするのがポイント。
おもちゃをじーっと見つめている愛レトが、おもちゃから視線をはずした瞬間に「OK」などと言って、ほめて、飼い主さんがあらかじめポケットに入れておくなどして隠しておいたおもちゃを、愛レトにあげます。おもちゃは、床に置いたものと同じものを用意して、無視できたご褒美に少しだけ遊んであげましょう。

 

ステップ2

おもちゃの次は、フードを床に置いてステップ1と同じことを行います。 おもちゃのほうが、フードよりも拾い上げたい欲求が抑えられるかもしれないため、ステップ1ではおもちゃを使用しましたが、おもちゃへの欲求が強いレトには、フードからスタートしてもよいでしょう。 フードからも顔をそらすことができたら、ほめて、あらかじめフードポーチなどに入れて隠し持っておいたフードをあげてください。 もしフードに向かってグイグイとリードを引っ張ってしまうようであれば、おもちゃやフードから少し離れた距離で立ち止まって練習するようにしましょう。

 

ステップ3

練習方法は同じですが、愛レトがおもちゃやフードから顔をそらすだけでなく、今度は飼い主さんの顔を見上げて目が合って初めてご褒美をあげるようにします。 このとき、愛レトの名前を呼んだり、「見て」などと声をかけないようにしましょう。あくまでも、自発的に愛レトが飼い主さんの顔を見上げるまで待ってください。

 

ステップ4

拾い上げたいものから顔をそらして飼い主さんの顔を見ると、ご褒美がもらえるということを愛レトが理解したら、次はその行動と「無視」という言葉とを結びつけて愛レトに覚えさせます。 愛レトがおもちゃやフードから目をそらした瞬間に、飼い主さんははっきりとした声で「むーしっ」と声をかけてください。 それを何度か繰り返したのち、今度はおもちゃやフードに近づいた愛レトに、先に「無視っ」と合図を送ります。その声を聞いた愛レトが飼い主さんの顔をすぐに見るようであれば、「無視」の合図が理解できたと言えるでしょう。

 

ステップ5

室内でステップ4までができるようになったら、屋外でも練習してみましょう。 屋外ではさまざまなにおいがするため、においの強いおやつを選んで、それを歩道上などに置いておきます。いつもの散歩のようにしてそばを通りかかり、愛レトがにおいをキャッチして近づいていったら、「無視」の合図を出してください。 成功したら、たっぷりほめて、とっておきのトリーツをあげましょう。

 

「無視」が愛レトの命を守る!

レトリーバーしっぽ

Derek Smolk/shutterstock

屋外での練習ができるようになるまで、時間をかけてかまいません。

 

トレーニングのステップは、ゆっくりと確実に一段一段のぼっていくのがベスト。

 

1日5分でよいので、愛レトが失敗してテンションが下がらないように注意しながら練習を重ねましょう。

 

「無視」をマスターすれば、愛レトを誤飲や誤食という重大な事故から守ってあげられます! ぜひ、明日からでも取り組んでみてください。

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

名前を使ってレトリーバーと愛を深める方法〜叱るとき、名前を呼んでいませんか?〜

 

臼井京音 プロフィール

ドッグライター・写真家として約20年間、世界の犬事情を取材。30歳を過ぎてオーストラリアで犬の問題行動カウンセリングを学んだのち、家庭犬のしつけインストラクターや犬の幼稚園UrbanPaws(2017年閉園)の園長としても活動。犬専門誌をはじめ新聞連載や週刊誌などでの執筆多数。

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