2019年7月4日3,954 ビュー View

【レトの心】足を引きずる、病院で吠える。それって飼い主にかまってほしいサインかも!?

愛レトの名演技に、だまされてしまったことはありませんか? 足を急に引きずって歩いたり、触っていないのに「キャンキャン」と悲鳴をあげたり……。レトリーバーたちはなぜ、演技をするのでしょうか? その理由を探りつつ、飼い主さんはどう応対したらよいかも考えてみましょう。

名俳優レトの十八番は3本脚歩行!?

ゴールデンレトリーバー,演技

Benislav/shutterstock

多くのレトオーナーさんから聞くところによると、レトリーバーが使う仮病の筆頭に挙げられるのは、片脚を持ち上げてのヒョコヒョコ歩行のようです。

 

たとえば、過去に脚を傷めて動物病院で手当てをしてもらった経験があるレトがいるとします。

 

病中病後は飼い主さんの手厚いケアを受けられ、いつも以上にやさしくしてもらうという最高の経験をレトたちは味わうでしょう。

 

すると、「そうか。脚を1本持ち上げて歩くと、飼い主さんはやさしくしてくれるんだ」と、レトは学習するはずです。

 

この応用編を繰り出すレトもいるようです。

 

たとえば、家族が愛レトの存在をすっかり忘れて、料理や仕事や客人への対応などに終われていたとき。

 

愛レトが急に脚を地面に着けずにヒョコヒョコと歩きながら家族の前に登場するかもしれません。

 

もちろん家族や客人は「あら? どうしたの? 〇〇ちゃん」と、愛レトに意識が向かい、「痛いの? だいじょうぶ?」と撫でたりおいしいおやつをあげて気を紛らわせようとしたり……。

 

やがて自分をかまってもらって満足したレトは立ち上がって、スタスタと歩き出すでしょう。

 

愛レトの痛そうな様子はひょっとすると演技だったのかと、飼い主さんが首を傾げつつ作業に戻ると、しばらくしてまた愛レトがヒョコヒョコ歩きで現れた!

 

でもよく見ると、地面から上がったままなのは、さきほどとは逆の脚……。

 

これで飼い主さんは、愛レトが演技をしていたのに気づくはずです。

 

そのほかのパターンも紹介しましょう。

愛レトの予防接種のために動物病院に連れて行こうとしたとします。

 

その際に愛レトは病院へ行く準備だと言う気配を察して、脚が痛くて歩けないフリをすることもあるでしょう。

 

すると飼い主さんは「う~ん、なんか愛レトは脚が痛そうだけど今日は自動車を使えないから歩いて行くのはむずかしいな。週末に自動車が使える日にするか」と、病院行きを取りやめる可能性も。

 

こうなれば「しめしめ。脚を痛そうにしていれば、とりあえずは外出はなくなるよね」と、愛レトの術中にはまったことになります。

 

 予測をして痛がるパターン

レトリーバー,旅行

K.Phaitoon Bualaor/shutterstock

次に多いのが、レトが嫌なことをされると予測をして「キャンキャ~ン」と鳴くという演技ではないでしょうか?

 

たとえば、飼い主さんが爪切りをしようとして前足を握り、爪切りを近づけたら「キャーンッ」と愛レトに悲鳴をあげられたことがあるかもしれません。まだ爪も切っていないのに。

 

これも、愛レトが過去に学習をした成果によるもの。

 

飼い主さんが爪切りを失敗して、愛レトの爪から出血させたとします。

 

レトとしては本当に痛いので、「キャン」と悲鳴をあげるはず。

 

焦って止血処置をしたあと、それ以上は爪切りを続けない判断をする飼い主さんが少なくないでしょう。

 

そうすると、愛レトは「キャン」と鳴けば爪切りはストップされると学習することになります。

 

同様に、動物病院の診察台の上で、まだ体に触れられてもいないのに「キャン」と痛そうな悲鳴をあげるレトもいるようです。

 

こちらも注射や処置の前に鳴いて、飼い主さんや看護師さんにやさしくなだめられた経験がもとになり、処置を遅らせたりなだめてもらうのを目的に愛レトが演技をしているのかもしれません。

 

もちろん、もう注射を打たれたと勘違いをして「キャンッ」という声を出してしまったのかもしれませんが……。

 

名演技は愛レトがかまってほしい気持ちの産物

ゴールデンレトリーバー,演技

Toey Toey/shutterstock

せっかくの愛レトの大俳優ぶりを「嘘つき~!」と、邪険に扱ってしまうのは気の毒です。

 

愛レトが名演技を繰り広げた大きな理由は、飼い主さんにかまってほしいから。

 

まずは「そうか。かまってほしかったんだね」とか「今から起こることに恐怖を感じているんだね」といった具合に、愛レトの気持ちを受容してあげましょう。

 

仮病を使っている愛レトには、笑ったり、そばに駆けつけてかまってあげるなど、大げさに反応しないのもポイント。

 

飼い主さんは冷静に、いったん呼び戻しをしてから(そのとき愛レトは走って来るかもしれません!)、オスワリをさせてごほうびにおやつをあげたりなでてあげてください。

 

仮病を使ってもそれほど効果がないとわかれば、仮病の頻度は減ってくるでしょう。

 

爪切りに関しては1本爪をきるごとにごほうびにおやつをあげるなどして、愛レトが抱く苦手意識の克服にも取り組んであげたいものです。

 

動物病院での治療処置や注射が終わったら、「えらかったね」とほめながらごほうびのおやつをあげるのもおすすめです。

 

飼い主さんから見れば演技なのかと思っても、実際に愛レトが病気になっている場合もあります。

 

引きずる脚が左右バラバラだったりするケースでは、仮病である確率が高いといえます。

 

ほかにもふだんの愛レトの様子を日ごろからよく観察しておけば、仮病を見分けられるでしょう。

 

ところが、いつまでも痛そうにしていたり、愛レトが別にピンチに陥っていない場面でも鳴いたり具合が悪そうにしているようであれば、病気の可能性があります。

 

仮病か本当の病かを見分けるのがむずかしければ、躊躇せずに動物病院で診察を受けましょう。

 

 

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