2019年7月25日9,178 ビュー View

いつか大型犬と暮らしたいと願っていた私がゴールデンレトリーバーと出会うまで。 ーRoco#3[ゴルの魅力VSラブの引力]!

私の最初の犬(自分の責任で育てた犬)はゴールデンレトリーバーです。

純血種、雑種問わずどんなタイプの犬を人生のパートナーにするのかはとても重要なこと。

ましてやそれが「最初」となれば悩むのは当然ですが、私の場合考え抜いた結果たどり着いた答えは「ゴールデンレトリーバーと暮らす」ということでした。

世の中にはたくさんの種類の犬たちがいる中でどうしてゴールデンを選んだのか、それまでの犬との暮らしも振り返りながら改めて考えてみました。

子供の頃は外飼いが当たり前。軒下出産も数回という時代の犬との暮らし

幼い頃から動物が好きでした。

 

好きになる特別なきっかけや心温まるエピソードなんていうものは特になくて、気が付いたら当たり前のように好きになっていました。

 

実家には常に鳥や兎、金魚などの小動物がいましたが、犬がメンバーに迎え入れられたのは私が小学校1年生の時。

 

近くの家で生まれたムクムクのMIX犬です。

 

メスなのになぜかリッキーと名付けられ、大きな病気をすることもなく12歳まで生きてくれました。

あの頃はこんなたくさんの大型犬に囲まれる日が来るとは思っていなかった

 

その頃はまだ庭で放し飼いという何とも大らかな状況で、その上去勢・避妊という考えもなかったため、実は自宅の軒下でいつの間にかパピーが誕生していたこともありました。

 

でもそれは当時特別なことではなかったように思います。

 

その他にも今思うと考えられないような飼い方をしていたのですが、愛情がなかったわけではありません。

 

特に私にとって犬の存在は大きく、楽しいことも悲しいことも全て言える特別な友達だったのです。

 

近所のコリーに出会って始まった「大型犬」への憧れ

子供の頃身近にいた犬たちはその多くが外飼いのMIX犬でしたし、「座敷犬」と呼ばれていた室内犬はヨークシャーテリアやマルチーズなどの小型犬。

 

純血種の大型犬は身近なものではありませんでした。

小さくても大きくても立派な「犬」

 

しかし小学校高学年になった頃、近所に「コリー」を飼っているお宅を見つけ、TVの中でしか見たことのない大きくて立派な犬を目にして衝撃を受けたのです。

 

なんて素敵なんだろう!と。

 

少し遠回りしてそのお宅の前を通り、広いお庭にいるその子と触れ合うのが本当に楽しみでした。

 

時代的にも「名犬ラッシー」(賢いコリーが活躍するTV番組)がブームになっていた頃だと思います。

 

そうして私の中で大型犬への憧れがどんどん強く大きく膨らんでいったのです。

 

実家からの独立、そしていよいよ「私の犬」探しへ

大きい犬に憧れていたものの、実家には常に犬がいたので自分で飼える年齢になっても大型犬を迎えようという気持ちはありませんでした。

 

しかし実家から独立していよいよ「私の犬」を探すタイミングがやってきます。

大型犬を迎えると決めたら即行動。情報収集は今より大変だったが楽しかった

 

決まっていたのは「大型犬」ということだけ。

 

その頃には犬種にかなり詳しくなっていましたから、好きな大型犬はたくさんいました。

 

世界の犬種図鑑とにらめっこしながら「この子がかわいい!」「この子も素敵!」と夢を膨らませる毎日。

 

現実無視して妄想にふけるのは本当に楽しかった!

 

とはいえ、実際には色々と考えなければならないことがありました。

 

見た目の好みより大切だったのは東京のマンションでの飼いやすさ、性格、しつけのしやすさ。

 

そういった数々の条件によって候補犬種の中から絞られたのが「ゴールデンレトリーバー」と「ラブラドールレトリーバー」だったのです。

 

どんな本でも評価が高かったゴールデンとラブ

インターネットで検索!は出来ない時代だったので、情報収集は必然的に紙の本。

 

当時のブリーダー探しには必須だった雑誌「愛犬の友」は毎号購入、そしてしつけの本、飼い方の本なども片端から買ったり図書館で借りたりしていました。

つやつやの黒ラブ、かっこいい!

 

そのような本のどれを見ても飼いやすさ、賢さという評価が常にトップクラスだったのがゴールデンレトリーバーとラブラドールレトリーバー。

 

その他にも温厚、フレンドリー、従順、しつけがしやすい、子供やお年寄りにも優しい、等々良いことばかり。

 

もちろん何もしなければそのように育つことはないという位の知識はありましたが、だからこそハードルは低くしておきたかったのです。

 

ずっと犬と暮らしてきたと言っても私は大型犬&しつけ初心者であることは間違いのですから。

優しい表情で気持ちを包み込んでくれそうなゴールデン

 

当時はラブとゴールデンのブーム(そういう言い方は好きではありませんが)で、近所でも散歩中の人を見かけることが増えていました。

 

実際に触れ合ってみると想像通りどの子も人懐っこく、優しく、天真爛漫。

 

ほぼ心は決まっていましたが、少しだけ他の犬種に心動かされることもありました。

 

でもその揺れる心も「飼いやすさ」という点が私を冷静にさせてくれました。

 

そうしてようやくブリーダー巡りが始まったのです。

 

黒ラブかゴールデンかの2択からゴールデン1択になったわけ

ラブとゴールデン、今ではその違いが明確なので迷うことはありません。

 

ですがその時は「レトリーバー」であればそれほど違いはないだろうから(どちらも同じような評価だったし)、あとは見た目の好みで決めようと思っていました。

パピーのかわいさは罪

 

そんなわけでブリーダー巡りも初めのうちはラブとゴル両方行っていました。

 

けれどそうしているうちに何となく性格の違いもわかるようになり、あまり元気過ぎるのは無理かなと思うようになったのです。

 

実際に何人かのブリーダーさんの話を聞くことで、私には「大人しい」ということも重要なポイントなのだということが見えてきたとも言えるでしょう。

 

やはり紙の知識だけではわからないことがたくさんあります。

 

さらに「やっぱりふわふわしているのが好き」という気持ちも捨てられませんでした。

 

子供の頃から犬でも猫でも短毛より長毛の方が好きで、ぬいぐるみも大好きで、そういった私の好みを満足させてくれるのは精悍なラブではなく柔らかなゴールデンだったのです。

 

そしてゴールデン1択に

「犬種はゴールデンレトリーバーに決定!」となった後もブリーダー巡りは続きました。

 

と言ってもそんなにたくさんの犬舎を見て回ったわけではありません。

 

仕事の休みを使っての訪問は1日1件が限度。

 

情報が少ない時でしたから、どこにどんな犬舎があるのかを調べるのにも時間がかかったからです。

出会うまでの時間も含めて全てが私とRubyの思い出

 

かなりの時間を費やした「最初の犬」探し。

 

なかなか決まらなくても焦ることもなく冷静にいられたのはなぜだかわかりませんが、たぶんそういうものだと探し始めた時から考えていたのかもしれません。

 

そしてついに私は「運命の犬」であるRubyと巡り合うのでした。

 

 

Roco

『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。

撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。

フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」

 

Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター

 

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