衝撃の1枚!老舗犬情報誌で見た英国ゴールデンにひとめ惚れーRoco#4 [ゴルの魅力VSラブの引力]
ゴールデンとラブの性格的な違いをほとんど知らないままに見た目の好みで最初の犬として「ゴールデンレトリーバー」を選んだ私は、ブリーダー巡りを続けるうちに「英国ゴールデン」の存在を知ることになります。まずはその気品ある美しさに惹かれたというのが正直なところですが、決してそれだけではありません。その性質が私の望んでいる犬との暮らしと合致したことが一番大きかったのです。ブリーダーさんに話を聞き理想の犬だと確信した私は、それまで何頭もの素敵な犬を見ながらも決められなかったのが嘘のようにその場で「この子を」と決めてしまうのでした。
目次
本しか頼りにできなかった25年前のパピー探し事情

ネットが普及していなかった頃の情報収集は大変だった
「私の最初の犬」探しをしていたのは1993年~1994年の頃で、今から25年ほど前のことになります。
まだブリーダーで犬を譲ってもらうということはそれほど一般的ではなかったはずですが、私はなぜかそこにこだわっていて、ペットショップで購入しようとは全く考えていませんでした。
気になることはとことん調べて納得したい性格なので、まずは色々な「本」を読み始めたこと(その頃ネットがなかったので)がきっかけになっている気がします。
とにかく私の情報源は「本」でしたし、しつけや犬種選びの本は海外のものが多かったので、それが「犬はブリーダーで」という考えに繋がっていったのでしょう。って、曖昧ですみません。
さて、ブリーダー探しは『愛犬の友(誠文堂新光社)』 が頼りでした。この本は何と1952年創刊です!
その頃の愛犬家のバイブルと言っても過言ではない雑誌でした。
バイブル的存在「愛犬の友」の広告で衝撃を受ける

ゴールデンに米国系・英国系があることを初めて知った
内容は今の愛犬雑誌とは全く異なり、様々な情報コーナーの他に白黒メインのブリーダー広告ページがあり、電話帳(タウンページ)のような感覚でした。
全てに時代を感じますね。あの雑誌、取っておけば良かった…今、心から後悔しています。
話が逸れましたがとにかくその雑誌を見てブリーダーさんに電話をして、アポを取り、訪問して、を繰り返していた私ですが、ある日一つの広告に目を奪われることになります。
白い(と言っても白黒ページでしたけれど)被毛のゴールデンレトリーバーの写真。
色は白っぽいということしかわからないまでも、とにかく顔が美しくてびっくりしたのです。
超好み! ドストライク!
こんなゴールデンがいるの?と見てみると、そこには『英国ゴールデンレトリーバー』との文字がありました。
その記事はもう手元にないのですが、当時の衝撃と共にビジュアルが脳裏に焼き付いています。
英国ゴールデンレトリーバーを見に行く

白くてふわふわ!お持ち帰りしたい衝動にかられてしまう
犬舎は栃木県のちょっと不便な町にありましたが、心の中がその美しい犬の姿と「英国ゴールデンレトリーバー」という文字でいっぱいになってしまった私は会社を休んですぐにそのブリーダーの元を訪れました。
急いだのはちょうど仔犬が生まれているというタイミングだったこともあります。
行ってみると初めて目にする白い被毛の英国ゴールデンが何頭もいて、「本当にこういうゴールデンがいるんだ!」と、世界が広がった気持ちになりました。
写真の犬はそのブリーダーさんのところの看板犬(看板繁殖犬)で、名前はシャンプー。
生まれていた仔犬たちもシャンプーがパパでした。
この名前を口にする時、私の心は少しだけ苦しくなります。
シャンプーはたくさんの子供を残し、15歳10か月という長寿で旅立っていきましたが、子供たちも長寿の子がとても多いのです。(Rubyは15歳2ヵ月)
大きくてハンサムで優しくて…。
シャンプーの存在は今でもあの犬舎の子供たちとその飼い主たちの誇りです。
それなのに苦しくなるのはもうどの子もこの世にいないから、全て思い出になってしまったからかもしれません。

左がシャンプー、右がRuby。Rubyが亡くなってから訪れた犬舎で撮らせてもらった
ブリーダーさんは英国ゴールデンの素晴らしさを熱心に私に話してくれました。
家庭犬としてどれだけ素晴らしい資質を持っているのか、どれだけ自分がこの犬種を愛しているか、多くの人に知ってもらいたいと思っているか。
ラブとゴールデンで迷った結果、あまりアクティブでないほうが私には向いているということからゴールデンに絞ったこともあり、更に大人しいという英国ゴールデンはまさに理想的。
そしてそれまでに会ったどのブリーダーさんよりも愛と熱意を感じられたことも決めてとなりました。
仔犬は2頭、さぁどちらにする?

埋もれたい…
ちょうど仔犬が生まれていたところと言っても、すでに8頭のうち6頭は新しい家族のところに巣立っていました。
残るは女の子が2頭。
実家で飼っていた犬たちも1頭を除いては全てメスだったので、性別に問題はナシ。
後は性格、体格、容姿、私との相性です。
その頃読みあさっていた本の中には『仔犬のチェック方法』と称して「呼んだ時の反応や抱きかかえた時の反応を見ることが大切」と書いてあったので私も少しやってみようと試みました。
大きさはほとんど変わらず、見た目もその時の私には大きな違いは感じられなかった2頭。
でも違いは歴然としていました。
とにかく「目の力」と「アピール力」が違ったのです。
後にRubyとなる仔犬の方はとにかく「私を見て!私!私!」とアピール。
じっと目を見て、もう1頭のことは完全に後ろに追いやって、私を求めてきました。
生後2か月のパピーながらその目力の強さと言ったら!
結局もう1頭のほうはほとんど抱っこできず、私はRubyの思うままに「この子で」と言うことになるのでした。
「難しい子」だとしてもこの子に決めた!

14歳の時のRuby。うちに来てくれてありがとう
どちらの子にするか決めたことを伝えると、ブリーダーさんからは「この子はちょっと難しいかも知れません」という答えが返ってきました。
もう1頭の女の子のほうがおとなしくて育てやすいと思う、と。
ただ、「難しいってどういうことだろう?」と思いつつももう心は決まっていたので揺らぐことはありませんでした。
「でもあなたなら大丈夫でしょう」と続いた言葉に後押しされたということもあります。
その上私には「犬のことはわかるから大丈夫」という根拠のない自信があったのです。
後にその自信はこっぱみじんに砕けるのですが。
もろもろの準備があるため2週間後に迎えに来るという約束をし、帰宅。
こうして「パピー探し」は無事終了したのでした。
次にやるべきことはお迎えの準備です。
夢に見ていた大型犬との暮らし、理想の犬(であるはずの)「英国ゴールデンレトリーバー」を迎えることができる! という喜びに満ちた2週間が始まりました。
Roco
『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。
撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。
フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。
子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」
Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター
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