【苦悩の日々】パピーはもっと素直でカワイイと思っていた。ひと筋縄ではいかなかった子育てー 特集「レトを迎えたら」
多少の紆余曲折はあったものの念願の英国ゴールデンのパピーを迎えることが出来てルンルン(古い?)だった私。でもそんな気持ちでいられるのは少しの間だけでした。トイレのしつけ、歩き方、吠えないこと、などのトレーニングも思うようにはいきませんでした。でもそれとは別に「この子は難しい」とブリーダーさんに言われた理由がじわじわとわかり始めます。でもそれを乗り越えてお互い素晴らしいパートナーとなることが出来たのです。
目次
トイレのしつけでまず挫折

家に来たばかりのRuby。美人(犬)です
2か月半で我が家にやってきたRubyはすでに体重が9キロ以上あったので当然おしっこの量もそれなり。
失敗されるとつらいのに、なぜかなかなか覚えてくれませんでした。
ものの本に書いてあった通り、しては褒めて、少しずつトイレスペースを狭くして…とやってみても、ある一定の大きさ(スペース)から小さくできなかったのです。
どうしても失敗してしまう…。
9割は成功、でも1割失敗。
カーペットはすぐにダメになり何度も買い替えることになったので、最終的には使い捨てでもいいと思えるようなものにすることで落ち着きました。
結果的には100%トイレを失敗しないようになったのは生後9か月の時でした。
これって結構長いですよね?
ちなみにRoccaもRepettoもうちに来てすぐに覚えてくれたので、とても楽でした。
そんなことで、まずはトイレのしつけで軽く挫折感を味わいます。
今思えばそれを挫折だなんて考えること自体がばかげていたのですが、とにかく初めてのことだったので仕方ありません。
神経質になりすぎと言われても
そしてとかく神経質になっていた私は、ワクチン接種に病院に連れて行くのにもおかしなことをしていました。
「ワクチン接種が全て完全に終わるまでは外を歩かせてはいけない」
このルール?に従い、動物病院まで抱っこしていきました。といってもそのまま抱っこするには大きすぎる子犬…。
何の袋だったか忘れてしまいましたが、すごく大きなスポーツバッグのようなものにRubyを入れて、抱えて行ったのです。
だって、外を歩かせちゃいけないって…。
おバカさんでも真剣だった私の気持ち、わかっていただけますよね?
外に出られるようになったものの、今度は思うように歩けない
1難去ってまた1難。ようやくワクチン接種が全て終わり、「外を歩ける」ようになったRuby。
「これで一緒にお散歩出来るね!」
喜びに満ち溢れ…という気持ちを味わうことは一瞬しかできませんでした。
最初のお散歩はもう何が何やら(涙)。
全然まっすぐ歩かないし、ぐるぐる回るし、ひっぱるし、もうお手上げでした。
そもそもリードを付けて歩くことが初めてなのですから当たり前なのですが、それも私の認識不足です。
そして首輪とリードに慣れてきたものの、ひっぱることはやめません。
大型犬なのでそこはしっかりやらなければと思っていたので本に書いてあった通りに「引っ張ったらそれと逆の方向に歩く」を実践しました。
でもこれがまた問題で。
だって、すぐに引っ張るのです。
だから方向転換して逆に歩いてもまたすぐに逆向きにならなくてはなりません。
結局同じところを行ったり来たりで、全く前に進めない状態になるだけのことでした。
吠える、噛む、飛びつく、はしない子だった
トイレと引っ張りは思うようにいかなかったものの、楽ちんだったこともあります。
それは「吠える・噛む」がなかったこと。
集合住宅にいたので、吠えることだけはどうしてもすぐに辞めさせたかったのですが、そこに関してはすぐに理解してもらえたようです。
「絶対にこれだけはダメ」という私の強い気持ちが通じたのかもしれません。
また、噛む・飛びつくと言った相手に怪我をさせてしまいそうなこともすぐにしなくなりました。
子犬ですから甘噛みやじゃれつくということはあったのですが、「イケナイ」と言えばすぐにやめる物わかりの良さがあったのは助かりました。
でも、これはRubyにとって「どうしてもしたいこと」ではなかったからかな、と今は思っています。
「別にそんなにしたいわけではないからやめてあげてもいいけどね」
そんな感じだったのかもしれません。
物わかりが良いようで、とてつもなく意志が強い
当時、犬のしつけと言えば服従訓練と呼ばれるものが主流で、ちょっと大げさに言うと「飼い主が力で犬を押さえつける」のが当たり前でした。
特に大型犬はこちらをボスと認めさせないと後で大変だと言われていました。
そのような考え方なので、訓練所に3か月~6か月ほど預けて厳しい服従訓練をさせる人もたくさんいたのです。
でも犬育てをするために会社まで辞めた私にはその選択はなし。
自分で出来る限りのことをしようと思っていました。
Rubyの意志の強さは初めて会った時の目からわかっていたのですが、これが本当に一筋縄ではいかなくて。
「言うことを聞かない時はひっくり返して馬乗りになってキャンと言うまで許さない」
今では虐待と言われかねないそんなしつけ本の通りにしたところで、絶対に「キャン」と言わないのです。
しっぽも巻かない。でも暴れて噛んだり唸ったりすることもないのです。
ただじっと私から目をそらさず、にらみつける。
「認めたわけじゃないからね」
そう言われているようで(実際そうだったと思います)、つらかったし悔しかった。
トイレがどうとか、まっすぐ歩けないとか、そのような問題は最初の頃だけで、後の基本的なトレーニング(座れ、待て、付け、など)はどんどんクリアしていったRuby。
パピーらしいテンションはあるものの、落ち着いていて激しさはない子でしたから周囲から「いい子ね!」と言われることが多くなっていきました。
私にひっくり返されて叱られることもなくなり、私たちは周囲からはとても良い関係に見えたことでしょう。
2年が経ち、ようやく本当のパートナーに
時折「愛犬とは最初から通じ合っていた」「すぐにわかり合えた」という言葉を耳にします。
でも私にはそれがありませんでした。
私はRubyに選ばれたと思っていたし、選んだとも思っていましたが、それよりも「試されている」という感覚が強くありました。
日々の生活は穏やかで何の問題もありませんでしたが、どこかに「まだだ」という気持ちが残っていたのです。
そうして2年ほど経ち、ある時ふと感じることができました。
「あぁ、認めてもらえた。本当のパートナーになることが出来た」と。
こういうことは本当に個人的な感覚なので、なかなか理解してもらえないかもしれませんが、これが私とRubyなのです。
それからはまさに一心同体。
魂の結びつきってこういうことなのかなと思わせてくれた素晴らしいパートナーでした。
執筆者:Roco
『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。
撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。
フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。
子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」
Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター
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