【取材】テレパシーは誰にでも備わっている機能。どんどん使って愛レトと話をしよう〜アニマルコミュニケーター 宮田眞由美さん〜
飼い主に変わって犬たちと話をしてくれるアニマルコミュニケーターの宮田眞由美さん(以後マユミさん)は3頭のゴールデンレトリーバーと暮らしてきた大のレト好き。そのマユミさんにアニマルコミュニケーションとはいったいどういうことなのか、犬たちは何を考え私たちに何を伝えようとしているのか、レトリーバーとの思い出と共にお伺いしてきました。
目次
アニマルコミュニケーションって何だろう?テレパシーの存在とは
「アニマルコミュニケーションとは簡単に言うと、動物の気持ちや考えていることを通訳するということになります。90%はテレパシーを使って話をします」。(マユミさん)
動物や植物は常に言葉以外のもので会話をしているとのこと。
人間の場合その能力は言葉や文明によって退化してしまっただけであって、そもそもは皆に備わっているものなのだそうです。
「直感・ひらめき・あうんの呼吸・虫の知らせなど、ふっと頭に浮かぶことってありますよね。それが動物の声として伝わってくるのがアニマルコミュニケーションです」。(マユミさん)
確かにそのような「第六感」と呼ばれるものを感じたことは誰にでも1度や2度はあるはずです。
例えば赤ちゃんとお母さんの関係ではまだ言葉を発さない赤ちゃんの気持ちを母親が察知しているということを否定する人はいないと思います。
スポーツなどでも多く見られるあうんの呼吸もテレパシーと考えればわかりやすいと思います。
このように考えるとテレパシーは私たちの周りに多く存在し、しかも当たり前のように皆が利用してきているのです。
私たちもしているアニマルコミュニケーション
このテレパシー能力を使って犬たちは私たちに色々なことを伝えようとしているそうです。
そして私たちにもそれをキャッチし気持ちを伝える能力があるにも関わらず、どうして「できない」と思ってしまうのでしょう。
「もし“あなたは自分の犬とお話しませんよね”と言われたら“え?毎日お話していますけど”って思いますよね。それってすでにテレパシーで会話しているってことなのです」。(マユミさん)
でも先に例に取ったスポーツと同様にその精度は訓練によって増していくので、退化してしまった力を取り戻してもっと話が出来るようにするためにはやはり努力が必要なようです。
「実際にやってみることがアニマルコミュニケーションを理解する一番の方法です。誰にでもできることですが、私たちプロはたくさんの訓練と実践によって精度を上げていますので、より深く話ができるようになっています」。(マユミさん)
飼い主への命がけの思いを感じた出来事
ゴールデンレトリーバーの女の子が玄関から出て行ってしまったきり1週間全く見つからないという状態でマユミさんに依頼が来たことがあります。
そしてその子と話してみると…。
「実は飼い主さんが人生の岐路に立っていて、大きな決断をしなければいけない状態だったようなのです。それで彼女(ゴールデン)は“ママ、決心して”と伝えたくてわざと家から逃げたのです」。(マユミさん)
「決心するから帰ってきて」と飼い主さんからのメッセージを伝えると、隠れるのをやめて出てきてくれたそうです。
ゴールデンは飼い主の心の葛藤を知っていて、それを伝える前に見つかるわけにはいかないと隠れていたのでした。
「嫌で逃げるという子は少なくて、気持ちを伝える手段としてわざと逃げるという子が実は多いのです。でも本当に伝えることが出来るかどうかはわかりません。生き延びることが出来るかもわかりません。だから命がけです」。(マユミさん)
悩みを抱えた飼い主のために時には命をかける犬たち。
「考えている、というより愛が深いのです」(マユミさん)
アニマルコミュニケーターでいるわけ
マユミさんが最初に「人間以外と話した」のはJICAボランティアとしてアフリカで暮らしていた時のことです。
「ある時から風と会話をするようになりました。その時のことは毎日日記につけています」。(マユミさん)
しかしアフリカを離れてからはその時のことは忘れかけていたのだそうです。
ですが、病気になった愛犬ロッシュの気持ちが知りたいと思ったことをきっかけに“アニマルコミュニケーション”というものを意識するようになりました。
「でも私はスピリチュアルというくくりが好きになれなかったし、アニマルコミュニケーターになりたいと思うことなど全くなかったのですが、流れがそうなっていたという感じです」。(マユミさん)
なってからもやめたいと思うことはしょっちゅうでした。
「でもやめたいと思うたびにやらなければならないような仕事が入り、やめることができなかったので観念して今に至ります(笑)」(マユミさん)
亡き愛犬、3頭のゴールデンレトリーバーが残してくれたもの
マユミさんは長い間ゴールデンレトリーバーと暮らしていました。
ロッシュ、ソレイユ、ルナ。今のマユミさんを作ってくれた存在です。
最初のロッシュは「話したい」という気持ちを強くさせてくれました。
「病気になったロッシュと話が出来たらって思ったのです。その時はこうなるとは思ってもいませんでしたが、流れを作ってくれたのはロッシュだと思っています」。(マユミさん)
ソレイユとルナはコミュニケーションの後押しをしてくれました。
「私が悩んでいたら教えてくれましたし、ソレイユとルナが他の人とのセッションに協力すると、私はその道に進んだ方がいいと伝えてくれました。私に直接言うと拒むので他の人を通じて言ってくるのです。(笑)」(マユミさん)
そうしてアニマルコミュニケーターとなったマユミさん。
ソレイユちゃんが亡くなる前日にもたくさんお話をしたそうです。
「次の日早かったので“寝るね”と寝室に行こうとしたら“ママ”という声が聞こえたのです。(テレパシー)それで30分位色々な思い出話をしました」。(マユミさん)
ソレイユちゃんは肺がんを患い、すでに1週間食事も摂れなくなっていました。
マユミさんはソレイユちゃんの大好きな歌を歌ってあげます。
「ソレイユちゃん、ソレイユちゃん~というような私が自分で作った歌があって、歌ってあげたらもう動けない状態なのに寝たまましっぽをバンバンと振ってくれました。今でもあの30分が宝物です」。(マユミさん)
そしてルナちゃん。
ソレイユちゃんが亡くなってちょうど一か月後に食道肥大症を発症してしまいます。
この病気では食べたり飲んだりした後に30分身体を縦にしていないとなりません。(逆流を防ぐため)
「大きな身体を30分間縦にして抱っこしているのはお互い大変でした。でもルナだけは家に来た時にはもう大きくなっていて抱っこ出来てなかったので、だから最後にこうして抱っこさせてもらっているのかという思いになりました。あの抱っこの感触は忘れられません。こうして全てプラマイゼロになるのかな、と思いました」。(マユミさん)
3か月で2頭をなくし、これが人生で一番つらかったときだそうです。
そしてマユミさんはこの時人生の岐路に立っていました。そして悩みを抱えていました。
「2頭が私を身軽にしてくれたのかもしれません。そんな余計なことをする必要ない!と怒りましたが、今となってはあれがあったからこの仕事を続けて来られたのだと思います」。(マユミさん)
目の前の愛レトにたくさん話かけよう
マユミさんのお話を聞けば聞くほど、犬たちの愛情の深さに驚き、感謝するしかありませんでした。
私たち飼い主に出来ることはその愛情をしっかりと受け止め、気持ちを理解してあげることだと思います。
失った感覚を取り戻して、もっと愛レトと話をしてみませんか?
「犬たちには飼い主が自分を理解してくれた、理解しようとしてくれている、ということがわかるのでとても喜びます。そして絆が深まります。そのお手伝いが出来ることを幸せに思っています」。(マユミさん)
宮田眞由美(マユミ)
アニマルコミュニケーター。
慶應義塾大学卒業(心理学)。国際協力機構(JICA)時代に赴任したアフリカで動物との会話が始まる。
フラワーエッセンスセラピスト、レイキティーチャーを経て、現在アニマルコミュニケーターとして活躍。
3頭のゴールデンレトリーバーと3匹の猫からも教えてもらったこともエッセンスに動物の声・気持ちをお伝えしています。
【愛犬プロフィール】
ゴールデンレトリーバー
ロッシュ:男の子 享年14歳 優しく穏やかで仏様の様な子
ルナ:女の子 享年12歳 母性に富み、猫の母親代わりを務める。真面目で律儀で優しい子
ソレイユ :女の子 享年11歳 天真爛漫太陽のような明るい可愛い子
HP:https://smart.reservestock.jp/menu/profile/7718
アメブロ:http://ameblo.jp/mayumi-ensoleille
執筆者:Roco
『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。
撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。
フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。
子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」
Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター
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