『情報リテラシー』は愛レトを守るための必須能力。得た情報を使いこなす力が、彼らの犬生に影響するのです
遊びに行く場所、食事のこと、病気のこと、あらゆる情報が簡単に手に入る時代です。今やほとんどのことは検索さえすれば手に入れられると言っても過言ではないかもしれません。けれどそこから得た情報の信ぴょう性はどうでしょう? 様々な憶測で右往左往する前に今一度「情報リテラシー」について考えてみましょう。
目次
情報の入手先は数々あれど、ウェブ検索の時代です

yda Productions/shutterstock
情報リテラシーとは「得た情報を活用する力」や「情報を得るための操作をする力」と言えますが、今回は「情報を活用する(使いこなす)力」にスポットを当てて考えてみます。
さて、みなさんはいつもどこから情報を得ていますか?
・テレビ、新聞、ラジオなどのマスメディア
・本や雑誌
・ウェブメディア、ソーシャルメディア(SNS含む)
・友達や知人からの口コミ
このようなものの中から自分が必要としている情報を探して(場合によっては提示されて)判断するのが一般的ですよね。
そして今一番利用することが多いのは「ウェブメディアやソーシャルメディア」ではないでしょうか。
例えば「大型犬 旅行 ホテル」のようなキーワードを入れればレトリーバーと泊まれる宿の情報を掲載したサイトがいくつも出てきます。
旅行のハウツー的な記事も出てくるかもしれません。
このように、毎日何かしらを検索する生活が当たり前になっています。
そしてその中から情報を整理していくことも当たり前になっているのですが、実はその能力には大きな個人差があるのです。
【問題】コロナウイルスは犬に移るのか? 調べてみよう

ukulak/shutterstock
ここでひとつ実践してみましょう。
今世界中で私たち人類の生活をおびやかしている「新型コロナウイルス感染症」。
手洗い、うがい、マスク、消毒…、みなさん様々な対策を取られているはずです。
検索もたくさんしていると思いますが、今回は「犬への感染」について調べてみていただきたいのです。
もしかしたらすでにニュースになっているので調べている方もいるかもしれませんね。
でも今一度、調べてみてください。
どこで調べるのかも、キーワードも自由です。
・・・
さて、結果はいかがでしたか?
答えは出ましたか?
入手したあとどうするかが「情報リテラシー」の差

goodluz/shutterstock
調べてみていただいておわかりのように、今回のような「未知のウイルス」に関しては「今はこう」という答えしか出すことができません。
そのことが不安を増長させる一因ですが、そのような感情に振り回されないことが何よりも大切です。
「犬への感染」については、2月28日に香港・漁農自然護理署が「新型コロナウイルス感染者の家庭で飼育されていた犬から同ウイルスの弱陽性反応が出た」と発表したのが始まりでした。
ここで「弱陽性反応が出た=移った」と考えてしまうこと、もしくは何かのメディア見出しの「飼い犬から陽性反応=移るんだ!」と慌ててしまうこと、それが情報リテラシーの低さです。
今回は日本獣医師会の見解がかなり速やかに発表されました。
それによって冷静になれた人も多かったことでしょう。
けれど最初の情報だけでその先を見ることがなかった人、もしくはその続きをチェックし続けていない人の知識は、その時点で止まってしまっているのです。
情報は一度得たら終わりではありません。
今自分が信じていることが最新のものなのかは常に気にしておきましょう。
(参考)一般社団法人日本獣医師会による新型コロナウイルス感染症に関する情報
情報の整理とシェアの仕方について考える

LightField Studios/shutterstock
得た情報を鵜呑みにするのではなく、確かな情報かどうか検証することはとても大切です。
そのためには少なくともこの2つは必ず確認しましょう。
・情報が公開(執筆)された日付
・情報元
そしてナーバスになりがちな内容の場合、受け取り手として以下のような心構えが必要です。
・記事は最後までしっかり読み、理解する
・自分にとって都合良く理解するのではなく、公正な立場に立つ
・恐怖に支配されない
そしてシェアの仕方にも注意が必要です。
大切な情報であれば友人知人にシェアしたくなるのは当たり前ですし素敵なことです。
でも時にSNS上で古い情報や間違った情報をシェアしているのを見るとちょっと残念な気持ちになります。「どうして調べなかったのかな?」と。
以下のような気遣いをしておくとシェアされた方も安心して受け取ることができるので心がけてみてください。
・情報の新しさと正確さを確認する
・日付を入れる
・自分の考えを追加する
・発信元はどこか確認してリンクを張る
あまり神経質になってしまうと動けなくなってしまうのでゆとりは必要ですが、シェアのシェア、の場合は気を付けましょう。
また、センシティブになりがちな内容のものは最新の注意をはらうこと。
良かれと思ったことが逆効果、なんてことになったら悲しいですから。
「使いこなす力」がなければどれだけ情報を集めても意味がない

Dario Vitellini_/shutterstock
情報はありとあらゆるところから受け取ることが可能です。
新聞、テレビ、そして今皆さんが見ているウェブサイトなど。
毎日たくさんの情報に囲まれている私たちはその中から「選択して」情報を自分のものに取り入れています。
多すぎる情報の弊害に負けないよう、受け取った情報をどう生かすのかを真剣に考え、情報リテラシー能力を高めましょう。
力が付いてくると判断する時間も早くなり、迷わなくなります。
そのことは必ずレトとの暮らしに役に立つはずです。
執筆者:Roco
『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。
撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。
フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。
子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」
Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター
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