2020年6月3日3,347 ビュー View

気温も湿度も上がってくるこれからの季節に気をつけたい『3つ』のこと。【レトリーバーを守るために】

最高に気持ちが良くお出かけに最適な5月を自粛生活で見送る形になってしまった2020年。外に出られないならおうちで楽しもう! とアレコレ探しているうちに半袖でもいいくらいの陽気になってきました。こうなると気になるのが暑さと湿気です。レトに限らず大抵のワンコはこの2つが苦手。さらに暖かくなってくると歓迎できない虫たちも活発に動き出します。日常は変わってしまいましたが、これらの予防は変わりません。今年もしっかり対策を取りましょう。

「熱中症」は人も犬も気を緩めてはいけない。とにかく予防!

jobertjamis/shutterstock

 

熱中症の怖さや予防対策はかなり広く知れ渡ってきました。意識していない、という人はいないのではないでしょうか。

 

それでも毎年かなり多くの人や犬たちが熱中症にかかり、場合によっては命を落としています。

 

初夏はまだ日陰に入ればそれほど暑さを感じない、そもそも暑くない(涼しい)という日も少なくないため「そろそろ気をつけなくちゃ」と思う反面、真剣味が足りないという微妙な時期です。

 

ですが身体が暑さに慣れていないこの時期こそ注意が必要であるとも言えます。

 

昨年もご紹介しましたが、ペット保険のアニコム損害保険株式会社では今年も「犬の熱中症週間予報」を配信しています。※1

 

地域ごとに(全国主要10都市)熱中症の注意レベルを「厳重警戒」「警戒」「注意」「やや注意」の4段階で表示してくれているのでとても参考になります。

 

※1 <配信SNS>
アニコム公式Instagram
アニコムグループ公式Facebook
アニコム公式Twitter

 

熱中症は家にいても起きるものです。

 

まだそれほど暑くないからと私たち人間の体感温度で考えてしまいクーラーをつけないでいると、一緒にいても愛レトだけが熱中症に、なんてこともあり得るので注意しましょう。

 

皮膚疾患はレトリーバーが気をつけるべき疾患。日々のチェックを忘れずに

Jaromir Chalabala/shutterstock

 

湿度が上がってきて梅雨時期になると皮膚に炎症を起こしてしまうにレトが少なくありません。

 

特にゴールデンのような長毛種に多いようで、私の周りのゴールデンたちも膿皮症(化膿性汗腺炎)やホットスポット(急性湿疹)に悩まされていることがあります。

 

ゴールデンに限らずレトリーバーはアンダーコートが密集しているので、その中が蒸れやすくなっています。

 

そのため細菌の繁殖がしやすい状況になり、ホットスポットに罹りやすいとのことなので注意してあげましょう。

 

また、垂れ耳なので耳の中が蒸れてそこで細菌が繁殖して外耳炎を起こすこともあります。

 

耳の中は意識して見ないと気がつきません。ブラッシングなどのお手入れの時には耳の中までチェックしてあげてください。

 

皮膚疾患は痒い、痛い、という症状が強く出るので、レトにとって辛い病気です。

 

そして見るからに痛々しいので飼い主としても心が痛みます。

 

とにかく注意すべきは「高温多湿」!

 

室内の湿度調整に気を配る、清潔を保つ、洗ったり濡れたりしたらアンダーコートまでしっかり乾かす、日頃のお手入れ時に耳の中を含め皮膚の状態チェックする、と言った習慣を身に付けたいものです。

 

フィラリア予防とノミダニ予防の時期は獣医さんと相談して決める

Danielle Armstrong/shutterstock

 

春になると「そろそろフィラリアとノミダニ予防の時期だね」「いつから始める?」と言った話題が巷に溢れます。

 

今年はお散歩時や動物病院などでの井戸端会議ができなかったので、「うっかりしてた!」と思った方はぜひ早めにかかりつけの病院で検査や処方をしてもらってくださいね。

 

フィラリア症は蚊が媒介となって寄生虫の感染を起こす怖い病気です。

 

一度罹ってしまうと駆虫が難しいのですが予防薬の投与で感染を防ぐことができるので、毎年検査と定期的な投薬をしていれば心配はないと言えるでしょう。

 

ノミやダニは刺されたら痒いということだけではなく、刺されることによって貧血や皮膚疾患、また感染症を引き起こすこともあるためその予防をしてあげることが必要となります。

 

これらの予防薬は錠剤・チュアブルタイプ・スポット剤と種類もいくつかあり、フィラリア症予防とノミダニ予防が1つの薬でできるタイプのものもあります。

 

月に1度の投薬が一般的だと思いますが、それ以上の期間効果が続くものも出ています。

 

1度の注射で12カ月間効果が続くというものもあるようですが、私の周りではまだ使っているという話は聞いたことがありません。

 

どのタイプにするのか、いつからいつまで投薬するのか(もしくはしないのか)などは地域的なことやライフスタイルによる部分もあるので、かかりつけの獣医さんと相談して決めるのが良いと思います。

 

市販もされていますが、私個人的な考え方としてはやはり病院で相談しながら決めていくのが安心ですし、人間関係と言った点でも良いと思っています。

 

ごく稀にアレルギー反応が出ることもあるので午前中投薬したらしばらく様子を見て、何かあったらすぐに病院に行けるようにしておくと気持ちに余裕が生まれると思います。

 

万全の対策をとっておけば、いつでも遊びに行ける!

Karina Eremina/shutterstock

 

まだまだ自由に遊びに行けるわけではありませんが、季節はまったなしで進んでいきます。

 

そしてそれに伴って危険もやってきます。

 

でも今まで通りしっかりと予防や対策をしておけば、いざとなった時にすぐに遊びにいけますよね。

 

その時が楽しみです。

 

執筆者:Roco

『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。

撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。

フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」

 

 Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター

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