【取材】初めてのゴル、多頭でもゴル。ずっとゴールデンのことしか考えられない!―特集「ゴルの魅力VSラブの引力」
何十年も憧れ続けたゴールデンを迎えた、千葉さん夫妻。最初のノエルちゃんでの苦労を乗り越え、3年前にはジョイくんを迎えて夢だった多頭飼育もスタート! 愛犬との旅行のためにキャンピングカーも購入し、まさに犬中心の生活だと語る、千葉夫妻の“ゴールデンライフ”を紹介します。
犬を迎えるならば絶対ゴールデン!
2020年の6月現在、8歳のノエルちゃんと3歳のジョイくんという、2頭のゴールデンレトリーバーと暮らす千葉さん夫妻。
妻のゆいさんは、愛ウサギが旅立ったあと、ゴールデンを迎えたいと旦那さんに相談したそうです。
「30年ほど前、近所にとても愛らしいゴールデンがいたんです。それで、すっかりゴールデンに魅せられてしまって。
将来、犬と暮らす夢が叶うならば必ずゴールデンにしようと決めていました。
夫も大型犬が好きだったので、栃木県のブリーダー宅で生まれたゴールデンを迎えることで話が進みました」

一番左が、ノエルちゃん
千葉さん夫妻は、7兄弟姉妹の中から選ぶことができた3頭の中から、一番サイズの大きな子犬に決めたと言います。
「もともと大きいコが欲しいと思っていたんですよ。女の子なのに、今では36kgというビッグゴールデンになってしまっていますが(笑)」とのこと。
兄妹とはじゃれあわず、ひとりでおもちゃで遊んでいた姿にも惹きつけられるものがあったそうです。

ジョイくん(左)よりもノエルちゃんのほうが10kgビッグ
ノエルちゃんを生後3ヵ月で迎えてから、千葉さん夫妻の生活はガラリと変わりました。
「初めての犬。しかも大型犬。夜中に大きなウンチをしたりするのでゆっくり眠れないわ、散歩では引っ張らないけれど拾い食いはするわで、いつもてんやわんや(笑)。頭を抱えることも多かったですね」と、ゆいさん。
それでも1歳半になるとトイレの失敗もなくなり、落ち着いた生活ができるようになったそうです。

ノエルちゃんのチャームポイントは、ほんわか笑顔
犬中心の毎日
ノエルちゃんと暮らし始めてから、千葉さん夫妻は犬連れ旅行が最大の楽しみになったと語ります。
ノエルちゃんが生後8ヵ月の頃、山中湖へ初めての犬連れ旅行が実現しました。
「ノエルは緊張していたようでごはんも食べてくれず、客室内をウロウロ……。私たちもあまり眠れませんでした」と、ゆいさんは振り返ります。

足をカエルのように投げ出して、にっこり
その教訓を活かし、2度目の旅行からはウェットタイプの食べやすい食事やおやつ、大きなトイレトレーまで持参して宿にチェックインをしたそうです。
「『すごい大荷物ですね!』と多くの方に驚かれましたが、ノエルに少しでも安心して過ごしてもらいたいと思ったので、大荷物でも苦になりませんでした」
千葉さん夫妻の努力の甲斐もあり、ノエルちゃんはすっかり旅好きに育ち、那須高原、河口湖など、様々な場所で思い出を増やしていきました。

群馬県でりんご狩り
弟分との暮らしスタートで、姉犬ノエルちゃんは……
ノエルちゃんが5歳になった頃、同じブリーダー出身のジョイくんが千葉家にやってきました。
ゆいさんは、ノエルちゃんが新参者のジョイくんにジェラシーを感じて、ごはんを食べなくなったり下痢をしたりしないかと心配だったそうですが、ノエルちゃんはあっさりジョイくんを受け入れたと言います。
「最初からノエルのあとを追ってベタベタしてくるジョイを、怒りもせず、助け舟も出さず……(笑)。ノエルはひたすらにマイペースを貫いていましたね」

「男の子はよく言われるように甘えん坊ですね」と、ゆいさんはジョイくんの性格を語ります
ジョイくんとの多頭飼育生活になってから、千葉さん夫妻の旅のスタイルも変わったとか。
「キャンピングカーを購入し、夏季休暇には標高1000m以上の避暑地で過ごすようになりました」
白馬や霧ケ峰や蓼科に通ったほか、2019年にはマイカーで北海道まで足を延ばしたそうです。
「海辺や湖畔や牧場を散策したりして、本当に気分爽快で楽しかったですね」
新型コロナが落ち着けば、また北海道旅行を計画するとのことです。

北海道での一コマ
レトリーバーなのに、ちょっとレアな性格かも?
ノエルちゃんとジョイくんは、朝は1頭ずつ散歩に出かけ、夕方近くからは近所の犬のデイケア施設“NAGURI”のドッグランで過ごしています。
「ジョイが来てからのノエルは、犬っぽくなったと感じています。
以前、ノエルは他の犬と遊ぶことなんてなくて、ドッグランに行っても飼い主さんにばかり興味を示していました。
ところが、ジョイとは取っ組み合って遊ぶようになったり、ジョイと一緒ならばドッグランで他の犬と追いかけっこをしたりもするんですよ」と、ゆいさん。
ノエルちゃんの新たな一面をジョイくんに引き出してもらったかのようで、新鮮な感覚を覚えたとも語ります。

ドッグランで“犬らしい”遊びに興じるノエルちゃん
ノエルちゃんとジョイくんにはレトリーバーらしからぬ面も、千葉さん夫妻は感じているそうです。
「うちのコたち、ほとんど泳がないんです。
レトリーバーって、水を見ると本能で飛び込むと思っていたんですけど、違うことを初めて知りました。
ジョイは、夏は体を冷やすために温泉に浸かっているような感じで、プールや川の水にお腹を浸けたまま動きません(笑)。
ノエルも、水辺でチャパチャパ歩く程度です」

海が目の前なのに、泳ぐよりも枝で遊ぶほうが好き!?
いつも仲良く寄り添っているという、ノエルちゃんとジョイくん。
「ノエルのほうが大きいので、男の子に間違えられてはいけないと、ノエルには赤やピンクの小物を使ったり、ジョイには青やグリーンの服を着せたりしています。まぁ、ふたりにとっては色は気にならないでしょうけれどね」
滑らかな長毛を撫でると癒され、やさしい雰囲気に満ちているところが、ゴールデンの魅力だとゆいさんは語ります。
「これからも、ずっと。永遠にゴールデンの多頭飼育を続けたいです」という千葉さん夫妻のゴールデンライフは、まだ始まったばかりなのかもしれません。

こんな風に取っ組み合い遊びもします
撮影協力:(INUDOG) NAGURI
執筆者:臼井京音
ドッグライター・写真家として約20年間、世界の犬事情を取材。30歳を過ぎてオーストラリアで犬の問題行動カウンセリングを学んだのち、家庭犬のしつけインストラクターや犬の幼稚園UrbanPaws(2017年閉園)の園長としても活動。犬専門誌をはじめ新聞連載や週刊誌などでの執筆多数。
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