2021年8月11日2,769 ビュー View

【取材】タイで迎えたゴルとフラットは仲良しすぎ!人気インスタグラマーの“レト中心生活”―渡辺よしこ「ゴルの魅力VSラブの引力」

渡辺よしこさんが夫の駐在先のタイで出会った運命の犬が、ゴールデンレトリーバーとフラットコーテッドレトリーバー。2頭は何をするにも一緒の仲良しコンビ! レトリーバーが生活の中心だと語る渡辺さんのレトライフを、今回はたっぷり紹介します。

レトリーバー,取材,海外

タイの駐在生活で出会ったゴールデンで生活が一変!

2015年、よしこさんは夫の駐在先であるタイのパタヤで暮らしていました。

 

パタヤは海辺のリゾート地。陽光をたっぷり浴びながらおおらかな気持ちで駐在生活を送るうちに、念願だった犬との生活を実現できそうだと感じたとか。

 

「昔からの憧れは、ゴールデンレトリーバー。犬を飼うのは初めてだったのですが『ゴールデンしか考えられない!』と、タイ国内のブリーダーさんを探してチェリーを迎えたんです。

 

コロコロと動き回る子犬の愛らしさに、夢中になりましたね。タイでの生活に、一気に張り合いが生まれました」と、よしこさんはおよそ6年前のことを振り返ります。

レトリーバー,取材,海外

2021年夏現在6歳のチェリーちゃん。泳いだ後の充実感あふれる姿

 

タイには、ソイ・ドッグ(小路の犬)と呼ばれるような地域犬や野良犬がウロウロしています。

 

ワクチンプログラムが終了してチェリーちゃんの散歩ができるようになっても、渡辺さん夫妻はソイ・ドッグと接触しないように、ほとんど街を歩くことはありませんでした。

 

「タイでは、首都バンコクなどでも同様にソイ・ドッグがいるので、感染症や咬傷事故の危険を避けるため、路上で愛犬を散歩させているオーナーさんの姿はあまり見かけません。

 

その代わり、プール付きの庭があった自宅の敷地内で、いつもチェリーの運動をさせていました。

 

チェリーはレトリーバーなのに水が少し怖いみたいで、泳ぎませんでしたけれど(笑)」

レトリーバー,取材,海外

タイでの思い出の一コマ(渡辺さんのInstagramより)

 

ある日、夫も驚愕の新入りが……!?

チェリーちゃんと暮らし始めて数週間たった頃から、よしこさんには少し気になることがありました。

 

「チェリーをひとりでお留守番させると、とても寂しそうだったんです。それで、夫に相談をしました。『チェリーのお友達を迎えようよ』と。

 

夫は『え!?  うん、まぁいいけど……』と、少し困惑気味でした。無理もありませんよね、だって、夫も私も犬との暮らしが初めてなのに、いきなりの多頭飼育ですから(笑)」

 

こうして、渡辺家に2頭目の愛犬、フラットコーテッドレトリーバーのシュガーちゃんがやってきたのです。

レトリーバー,取材,海外

レバーカラーのシュガーちゃんは、チェリーちゃんの約2ヵ月後に誕生

 

「実はシュガーを迎えたのは、夫の海外出張中なんです。タイに帰国した夫が『ただいま~』と玄関に入った瞬間、2頭の子犬が並んで出迎えたので目を丸くしていました」と、よしこさん。

 

次の出張の出がけには「帰ったら、もう1頭増えて3頭になるなんてことはないよね?」と笑っていたとか。

 

フラットコーテッドレトリーバーを迎えたのは、望んで選んだというよりも、縁があってのことでした。

 

「ゴールデンと体格も同じようだし、同じレトリーバーだから性質的にもそれほど差はないかと思ったんですが、真逆の性格でびっくりしました」と、よしこさんは言います。

 

とはいえ、当初の目的どおり2頭はすぐに仲良くなり、シュガーちゃんを迎えたのは、チェリーちゃんのためにも大成功でした。

レトリーバー,取材,海外

2頭は何をするにも息ぴったり

 

活発すぎるフラットのおかげで泳ぎを覚えたゴル

レトリーバー,取材,海外

 

一般的にフラットのほうがゴールデンよりも運動欲求が高く、活発だと言われます。

 

渡辺さん夫妻も、シュガーちゃんとの生活が始まってほどなくしてからそれを実感したとか。

 

「とにかくシュガーは何に対しても物怖じしない性格です。

 

せっかくパタヤの自宅にプールがあったのに泳げなかったチェリーを横目に、シュガーはダイナミックに飛び込んでスイスイと泳ぎ……

 

怖くてプールに入れないチェリーを、シュガーは水の中から『一緒に泳ごうよ! 気持ちいいよ』と、手招きして何度も誘っていたんです。

 

そのうちチェリーも一歩ずつプールに入るようになって、いつも仲良く並んで泳ぐようになりました。

 

そのうち、雨の日でもプールに入るほどチェリーは泳ぐのが好きになりましたね(笑)」

 

今では、チェリーちゃんはシュガーちゃんより飛距離も高さもある豪快なジャンプで水に飛び込んでいるそうです。

レトリーバー,取材,海外

見よ! チェリーちゃんのこの華麗なジャンプを! 水中でシュガーちゃんも「すごいな」と感心しているかのよう

 

チェリーちゃんとシュガーちゃんがやって来てから数ヵ月後。

 

よしこさんはインスタグラム“lovecherrysugar”を開設し、この7年間ほどでフォロワーは1,000人を超えました。

 

2頭はタイで1年半を過ごしたのち、現在は東京都内で暮らしています。

 

「日本では、ノーリードで近づいてくるソイ・ドッグや野良犬を気にしないで散歩ができるので安心です。

 

けれど帰国してさっそく、テンション高めのシュガーにリードをぐいぐい引っ張られて派手に転んだりもしました。

 

ゴールデンに比べてやっぱりフラットは活動量が豊富。なんというか、暴走気味でもあります(笑)」

レトリーバー,取材,海外

泳ぐときも2頭はいつも一緒です

 

犬友とのオフ会やお出かけが楽しみ

渡辺家の生活は、チェリーちゃんとシュガーちゃんを中心に回っています。

 

「泳ぐのが大好きなので、毎週のように川遊びやプール遊びに連れて行き……」と、そのレトリーバーライフはなかかなアクティブです。

 

よしこさんは水遊びが大好きなチェリーちゃんやシュガーちゃんと一緒に、カヤックに乗るのも楽しみのひとつ。

 

「チェリーは落ち着いていますが、シュガーはカヤックやカヌーの上でじっとしていられないんです。すぐに水に飛び込んで泳ぎ始めてしまって。

 

そのうちチェリーもマネをして飛び込むんです。ずっと泳いでいてくれたらいいのですが、すぐに『引き上げて~』と催促され、カヤックに上げてほどなくするとまた飛び込むのが続き……

 

私もかなりの体力が必要なんですよね。カヌーやカヤックで優雅に湖上散策をするのが夢です(笑)」

 

多頭飼育だからこその、ワイワイとにぎやかな思い出が増えていく毎日のようです。

レトリーバー,取材,海外

名栗湖でチェリーちゃんと一緒にカヌーに乗るよしこさん

 

よしこさんは、レトリーバーが数多く集まるイベントやオフ会に参加することも多く、そこでレト友がたくさんできました。

 

「チェリーとシュガーをタイで迎えていなかったら、私の生活は今のような充実感や笑いにあふれていなかったのかもしれません。チェリーとシュガーがつないでくれた縁が、どんどん深まっていきます」

 

2頭を撫でながら、そう語るよしこさん。

 

今後は、穏やかな性格のゴールデン・チェリーちゃんと、セラピードッグ活動にもチャレンジしてみたいと夢を膨らませています。

レトリーバー,取材,海外

「たっぷり遊んで眠いね~」と、顔を寄せ合い帰路は夢の中へ

 

執筆者:臼井京音

ドッグライター・写真家として約20年間、世界の犬事情を取材。30歳を過ぎてオーストラリアで犬の問題行動カウンセリングを学んだのち、家庭犬のしつけインストラクターや犬の幼稚園UrbanPaws(2017年閉園)の園長としても活動。犬専門誌をはじめ新聞連載や週刊誌などでの執筆多数。

 

 

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