【愛レトに深刻な病気が見つかった。その時あなたは?】目の前の愛レトと『いつも通りに』過ごすことの大切さ、その意味
「愛レトにはとにかく元気で長生きして欲しい…」それは誰もが願うことです。嬉しいことに犬の平均寿命は伸びており、医学の進歩により治せる病気も増えています。それでも病気のことになるとナーバスになってしまうのが現実です。そんな気持ちをどうコントロールしてレトと向き合えば良いのか、自分の経験も含め考えてみました。
ある日突然、愛レトに病名がつくということ

In Green/shutterstock
小さな病気や怪我は私たち人間もレトも生きている以上経験するもの。大抵の場合はあれこれ悩むことなく「早く治そうね」とすんなり言えるのではないでしょうか。
でももうちょっと深刻な事態になりそうだと思った時はどうでしょう。
「もしかしたら…でもきっと大丈夫」
そんな気持ちを抱きながら検査の結果を聞く時の気持ち。

Kyla Metzker/shutterstock
私も何度か経験していることですが、結果が良くないものであった時、その病名を告げられた瞬間の気持ちは今でも忘れることができません。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
どうしたら治してあげられるの。
これからどうすればいいの。
何がいけなかったの。
様々な思いが脳裏をよぎり気持ちは暗くなる一方。食事も喉を通らない日々。

Paranamir/shutterstock
知る前と知った後では世界が一変してしまいます。
でもそこからがオーナーの底力を発揮させるべきところ。
ネガティブな感情に振り回されないように、愛レトにとってのベストは何かを出来るだけ冷静に考えていきたいものです。
病名や病気にフォーカスしない

OlgaOvcharenko/shutterstock
病名を告げられた瞬間から、意図せず私たちの頭の中には「×××という病気の○○ちゃん」もしくは「○○ちゃんは×××という病気」という思いが生まれ、何かにつけ浮かび上がってくるようになります。
そうすると何が起きるのか?
深い悲しみが生まれ、悲しみに押し潰されそうになってしまうのです。
目の前にいる愛レトはいつもと同じ表情と気持ちでこちらを見ているのに、「病気なんだ…」と落ち込んだり、涙ぐんでしまったり。

Prystai/shutterstock
知るまでとは全く違う世界がそこにはあります。
でも、その子自身は今までと何一つ変わっていないのです。
もちろん病気によって身体の不快感があることもあるでしょう。
でも「私は病気なの。これからどうなってしまうの?」なんて事は思っていないのです。

Sarij/shutterstock
それより不安なのは大好きなオーナーが変わってしまったこと。
だから『いつもと同じ』が一番!
病気の時こそそれを貫き、安心を与えてあげるべきなのです。
本当に難しいのですが、私たちが安定した気持ちでいることでレトが幸せでいられるなら頑張ろうって思えませんか?
今は何を考えるべきか、頭を切り替える訓練をしよう

SeventyFour/shutterstock
ショックで頭が真っ白になるのは仕方ありません。自分とレトを取り巻く世界が変わってしまったと感じるのも仕方ありません。
「いつもと同じが一番!」と書きましたが、それはレトにそう感じてもらうということであって、人間側には変わってしまった世界で新しくすべきことがあります。
病気にフォーカスしないというのは、考えないということではないのです。

Vyshnova/shutterstock
今後のことについてはしっかり冷静に病気と向き合い考える必要があります。
例えばこのようなこと。
・治療方針を決める
もし主治医と意見が合わなかったり少しでも疑問が解決しなかったりということがあればセカンドオピニオンの話も聞くなどして、納得した上で決定することが大切です。決して慌てて決めないように。
・情報を集める
集めすぎも良くないですが、多少の知識を付けておくことで様々な予測が立てられ、自分の感情のコントロールにも役立つことがあります。そのためにも信頼できる情報を見極める力を付けておきましょう。
そしてこれらのことをする上で私が心がけているのが『頭と心を切り離す』ということです。

Felipe Cespedes G/shutterstock
病気のことを調べたり考えたりしているときは出来るだけ感情抜きにする。そして事実だけを取り出すようにしています。
例えば「○○という病気になってしまって悲しい。治療として×××という方法を提示されているけれど、それで治るのか不安」と思ったとします。
その中から事実と感情を分離してみます。
事実:○○という病気になった、×××という治療法がある
感情:病気になって悲しい、治るか不安
こう分けてみるのです。
そして感情の部分は捨てて事実だけを残すと、少し冷静になれませんか?

mountaintreks/shutterstock
感情に振り回されて判断を誤らないようにするため、物事にバイアスをかけないようにするため、私は様々なシーンでこの方法を使っています。
それは私が冷静だからではなく、逆にとても心が揺れやすいからです。
病気としっかり向き合うためには感情は捨て、その分目の前のレトにいつも通りの愛情を注ぐ。
完璧にはできなくても良いので(むしろ完璧に出来る人はいないでしょう)、心がけるだけで何かが変わると思います。
苦しくなったら誰かに聞いてもらう

Jaromir Chalabala/shutterstock
人には色々なタイプがあり、悩みをオープンに打ち明けられる人とそうではない人がいます。
私は自分で解決しようとしてしまう、つまり外に出せないタイプです。でも全部自分の中でどうにかしようとすると、消化不良を起こす場合があります。
結果的に胃が痛くなったり、食事が摂れなくなったり、眠れなくなったり。

SeventyFour/shutterstock
こんなことは自分にもレトにも、誰にとっても良くないことです。
ですから限界まで待たずに自分の気持ちを一人でもいいから吐き出して聞いてもらうことはとても大事だと感じています。
家族や友人に吐露することに抵抗があるならば匿名でネットに書き込むのでもいいと思います。
ネット社会の現代ではそれが出来る環境がたくさんあります。こういう時こそ上手に使えばいいのです。

Potashev Aleksandr/shutterstock
また「それさえもちょっと…」という場合は日記のようなものに思いの丈を綴るのでも良いですよ。
怨みつらみを書き残すことはあまりお勧めできませんが、とにかく何らかの方法で感情を外に出すことで心の中の澱を無くしましょう。
そして明日の活力を取り戻しましょう!
レトは今を楽しく美味しく生きていたいだけ

HQuality/shutterstock
そもそも主役であるレトはそんなことより今日も楽しく美味しく過ごせれば幸せです。
私たちオーナーが病気に心を奪われている間も、レトたちは私たちのことを真っ直ぐな目で見つめ、愛を送り続けてくれているのです。
そのことを決して忘れないで、目の前の愛レトといつも通りに過ごすこと、それこそが愛レトにしてあげられる最善のことだと思います。

Jaromir Chalabala/shutterstock
病気と向き合うことはとても大切です。
でも病気を忘れることはもっと大切かもしれないと思う今日この頃です。
Roco
『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。
撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。
フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。
子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」
Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター
おすすめ記事
-
【掃除機革命!】ゴミ捨て不要・抜け毛がからまない・ナノイーX搭載のパナソニック『セパレート コードレス掃除機』に驚愕
レトリーバーにどっぷりハマって見えた、新たな事実…。それは彼らの換毛期はバラバラで、一年中抜け毛が激しいということ。しかも在宅時間が増えたから、今まで以上に抜け毛が気になって仕方がない…!
今回ご紹介するのは「スティック本体のゴミ捨て不要/抜け毛がからまない/ナノイーX搭載/超軽量」の革命的な掃除機。
編集部も驚愕した、今の時代にふさわしい掃除機の全貌をご覧あれ!(ハッキリいって、見なきゃソンです)
(sponsored by パナソニック株式会社)
PR -
【取材・看板犬】大型犬の聖地!湘南のドッグカフェ&ラン〜看板犬はゴールデンのマーリー〜
レトをはじめとした大型犬オーナーが頭を悩ませるのは、彼らが存分に楽しめるドッグラン探し。広いのはもちろんのこと、そこに集まる犬種だって私たちには重要!
今回取材をしたのは、大型犬が多く集まるドッグカフェ&ラン「Ven! (ベン)kitchen&dog garden」。ここの看板犬はゴールデンレトリーバーのマーリー。だからなのか、集まるワンコたちも大型犬が多数!
取材 -
【取材】おおらかな家族に愛されて16才7ヶ月に。病気知らずの秘訣はノンストレスライフ #4ミッシェル
平均寿命が10〜12歳と言われる大型犬のレトリーバーたち。しかしそんな平均を物ともせず、年齢を重ねても元気なレトリーバーを憧れと敬意を込めて“レジェンドレトリーバー”と呼んでいるRetriever life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドレトリーバーの肖像』です。
今回お話を伺ったのは16歳(取材時)の黒ラブ、ミッシェルちゃん。生後4ヶ月でご主人のお家にやってきて以来、大きな怪我や病気もなく今まで来たそう。今回はオーナーの渡邊さんとミッシェルちゃんを家族に迎えたご本人でもあるそのお母さまに、彼女の元気の源をたっぷり伺いました。
-
(ママ…♡)赤ちゃんみ溢れる甘えん坊ゴールデンが生き物として尊すぎて涙出る【動画】
今回は、甘えん坊ぶりが炸裂した赤ちゃんのようなゴルをご紹介。その巨体を丸ごとでっしりオーナーさんに預け、ウトウト気持ちよさそうに抱っこをされる姿を見たらもうでっかい赤ちゃんにしか見えないのです。バブみ感じる姿にはしっかり母性がやられちゃう!
-
遊具に遊びに行った女の子が心配で、遠目から見守り続けるラブラドールの背中が優しすぎた【動画】
ラブは愛情深い性格の持ち主。こちらのラブも例外ではなく、一緒に暮らす女の子にタジタジになりながらも、常に優しい心で見守ってくれているのです。その姿にほっこりが止まりません!
-
【インタビュー】マンボウやしろ〜究極のラブラドール愛と、女性に“飼われてみた”日々〜
元お笑い芸人の「マンボウやしろ」さんは、大のラブラドール好きとして知られています。ラブラドールが大きく描かれたTシャツを5着も所有し、将来の夢を聞かれたら「ラブラドールで軍隊をつくること」と答えるほど。
今は環境柄ラブラドールと暮らせないとのことで、今回はたっぷり触れ合っていただき、ラブラドール愛を語っていただきました。
取材 -
(バシッ)撫でられた相棒柴に嫉妬。すかさずパパにツッコミを入れたゴールデン【動画】
今回ご紹介するのは、嫉妬心丸出しのゴル。パパさんが同居犬を撫でたら思わずツッコミを入れたり、ドッグランでお友達が自分の家族に近づいたら割り込んだり。強すぎる独占欲が可愛すぎ!
-
大好きな赤ちゃんに優しく寄り添うラブラドール。揃ってグッスリな姿に癒された【動画】
今回は、赤ちゃんと暮らすラブの動画をご紹介。お世話が上手なことで知られているラブは、期待以上のお兄ちゃん姿を見せてくれたのです。まるで本当のきょうだいのようでホッコリが止まらないよ!
特集
-
ゴールデン・レトリーバー とは
ゴールデンのからだの特徴や性格、歴史など基本情報をご紹介!
-
ラブラドール・レトリーバー とは
ラブのからだの特徴や性格、歴史など基本情報をご紹介!
-
【特集】新・家術〜進化型家電と、新しい愛情物語
愛犬たちとのかけがえのない生活をもっと楽しく快適に暮らすために。
-
【特集】15歳を目指す健康術
レトが長生きする秘訣は、まだまだ世界中にあふれているはずだ。
-
【特集】レジェンドレトの肖像ー10歳を超えて
-
【マンガ連載】今日も父はレトバカです
-
【特集】ゴルの魅力 vs ラブの引力
それぞれをこよなく愛する人たちが、その思いを存分に語ります!
-
【特集】レト愛が止まらない!
隠れた著名人のレトファンをインタビュー!
-
【特集】レトを迎えたら。
レトを迎えたらしたいこと。アドバイスも!
-
レトリーバー 病気辞典
獣医師監修のRetriever Lifeオリジナル病気辞典。あなたの愛するレトを守るための情報満載
-
レトリーバー里親/保護犬情報
Retriever Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
迷子犬情報
Retriever Lifeは、迷子犬を家族の元へかえすための活動をしています
-
RETRIEVER LIFEとは
レトリーバーが、好きだから。国内最大級のレトメディア