2021年8月18日1,437 ビュー View

【愛レトに深刻な病気が見つかった。その時あなたは?】目の前の愛レトと『いつも通りに』過ごすことの大切さ、その意味

「愛レトにはとにかく元気で長生きして欲しい…」それは誰もが願うことです。嬉しいことに犬の平均寿命は伸びており、医学の進歩により治せる病気も増えています。それでも病気のことになるとナーバスになってしまうのが現実です。そんな気持ちをどうコントロールしてレトと向き合えば良いのか、自分の経験も含め考えてみました。

ある日突然、愛レトに病名がつくということ

レトリーバー,病気,向き合い方,感情

In Green/shutterstock

 

小さな病気や怪我は私たち人間もレトも生きている以上経験するもの。大抵の場合はあれこれ悩むことなく「早く治そうね」とすんなり言えるのではないでしょうか。

 

でももうちょっと深刻な事態になりそうだと思った時はどうでしょう。

 

「もしかしたらでもきっと大丈夫」

 

そんな気持ちを抱きながら検査の結果を聞く時の気持ち。

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Kyla Metzker/shutterstock

 

私も何度か経験していることですが、結果が良くないものであった時、その病名を告げられた瞬間の気持ちは今でも忘れることができません。

 

どうしてこんなことになってしまったのだろう。

どうしたら治してあげられるの。

これからどうすればいいの。

何がいけなかったの。

 

様々な思いが脳裏をよぎり気持ちは暗くなる一方。食事も喉を通らない日々。

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Paranamir/shutterstock

 

知る前と知った後では世界が一変してしまいます。

 

でもそこからがオーナーの底力を発揮させるべきところ。

 

ネガティブな感情に振り回されないように、愛レトにとってのベストは何かを出来るだけ冷静に考えていきたいものです。

 

病名や病気にフォーカスしない

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OlgaOvcharenko/shutterstock

 

病名を告げられた瞬間から、意図せず私たちの頭の中には「×××という病気の○○ちゃん」もしくは「○○ちゃんは×××という病気」という思いが生まれ、何かにつけ浮かび上がってくるようになります。

 

そうすると何が起きるのか?

 

深い悲しみが生まれ、悲しみに押し潰されそうになってしまうのです。

 

目の前にいる愛レトはいつもと同じ表情と気持ちでこちらを見ているのに、「病気なんだ」と落ち込んだり、涙ぐんでしまったり。

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Prystai/shutterstock

 

知るまでとは全く違う世界がそこにはあります。

 

でも、その子自身は今までと何一つ変わっていないのです。

 

もちろん病気によって身体の不快感があることもあるでしょう。

 

でも「私は病気なの。これからどうなってしまうの?」なんて事は思っていないのです。

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Sarij/shutterstock

 

それより不安なのは大好きなオーナーが変わってしまったこと。

だから『いつもと同じ』が一番!

 

病気の時こそそれを貫き、安心を与えてあげるべきなのです。

 

本当に難しいのですが、私たちが安定した気持ちでいることでレトが幸せでいられるなら頑張ろうって思えませんか?

 

今は何を考えるべきか、頭を切り替える訓練をしよう

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SeventyFour/shutterstock

 

ショックで頭が真っ白になるのは仕方ありません。自分とレトを取り巻く世界が変わってしまったと感じるのも仕方ありません。

 

「いつもと同じが一番!」と書きましたが、それはレトにそう感じてもらうということであって、人間側には変わってしまった世界で新しくすべきことがあります。

 

病気にフォーカスしないというのは、考えないということではないのです。

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今後のことについてはしっかり冷静に病気と向き合い考える必要があります。

例えばこのようなこと。

 

・治療方針を決める

もし主治医と意見が合わなかったり少しでも疑問が解決しなかったりということがあればセカンドオピニオンの話も聞くなどして、納得した上で決定することが大切です。決して慌てて決めないように。

 

・情報を集める

集めすぎも良くないですが、多少の知識を付けておくことで様々な予測が立てられ、自分の感情のコントロールにも役立つことがあります。そのためにも信頼できる情報を見極める力を付けておきましょう。

 

そしてこれらのことをする上で私が心がけているのが『頭と心を切り離す』ということです。

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Felipe Cespedes G/shutterstock

 

病気のことを調べたり考えたりしているときは出来るだけ感情抜きにする。そして事実だけを取り出すようにしています。

 

例えば「○○という病気になってしまって悲しい。治療として×××という方法を提示されているけれど、それで治るのか不安」と思ったとします。

 

その中から事実と感情を分離してみます。

 

事実:○○という病気になった、×××という治療法がある

感情:病気になって悲しい、治るか不安

 

こう分けてみるのです。

 

そして感情の部分は捨てて事実だけを残すと、少し冷静になれませんか?

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mountaintreks/shutterstock

 

感情に振り回されて判断を誤らないようにするため、物事にバイアスをかけないようにするため、私は様々なシーンでこの方法を使っています。

 

それは私が冷静だからではなく、逆にとても心が揺れやすいからです。

 

病気としっかり向き合うためには感情は捨て、その分目の前のレトにいつも通りの愛情を注ぐ。

 

完璧にはできなくても良いので(むしろ完璧に出来る人はいないでしょう)、心がけるだけで何かが変わると思います。

 

苦しくなったら誰かに聞いてもらう

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Jaromir Chalabala/shutterstock

 

人には色々なタイプがあり、悩みをオープンに打ち明けられる人とそうではない人がいます。

 

私は自分で解決しようとしてしまう、つまり外に出せないタイプです。でも全部自分の中でどうにかしようとすると、消化不良を起こす場合があります。

 

結果的に胃が痛くなったり、食事が摂れなくなったり、眠れなくなったり。

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SeventyFour/shutterstock

 

こんなことは自分にもレトにも、誰にとっても良くないことです。

 

ですから限界まで待たずに自分の気持ちを一人でもいいから吐き出して聞いてもらうことはとても大事だと感じています。

 

家族や友人に吐露することに抵抗があるならば匿名でネットに書き込むのでもいいと思います。

 

ネット社会の現代ではそれが出来る環境がたくさんあります。こういう時こそ上手に使えばいいのです。

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Potashev Aleksandr/shutterstock

 

また「それさえもちょっと…」という場合は日記のようなものに思いの丈を綴るのでも良いですよ。

 

怨みつらみを書き残すことはあまりお勧めできませんが、とにかく何らかの方法で感情を外に出すことで心の中の澱を無くしましょう。

 

そして明日の活力を取り戻しましょう!

 

レトは今を楽しく美味しく生きていたいだけ

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HQuality/shutterstock

 

そもそも主役であるレトはそんなことより今日も楽しく美味しく過ごせれば幸せです。

 

私たちオーナーが病気に心を奪われている間も、レトたちは私たちのことを真っ直ぐな目で見つめ、愛を送り続けてくれているのです。

 

そのことを決して忘れないで、目の前の愛レトといつも通りに過ごすこと、それこそが愛レトにしてあげられる最善のことだと思います。

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Jaromir Chalabala/shutterstock

 

病気と向き合うことはとても大切です。

 

でも病気を忘れることはもっと大切かもしれないと思う今日この頃です。

 

Roco

『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。

撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。

フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」

 

 Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター

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