2018年12月19日22,726 ビュー View

首輪とハーネス、レトリーバーにはどっちがいい?

愛犬との散歩で、首輪とハーネス、どちらを使っていますか? 散歩は毎日、合計1時間以上は行くのではないでしょうか? そう考えると、愛レトは生涯でかなりの時間、首輪かハーネスを付けていることになります。ぜひ、快適に過ごせるほうを選んで付けてあげたいもの。首輪とハーネス、それぞれのメリットとデメリットを今一度復習して、愛レトにはどちらがよいかを考えてみましょう。

大型犬には首輪派が多い!?

レトリーバー首輪ハーネス

Snova/shutterstock

昔から首輪のメリットは、リードの引き手の意志が犬に伝わりやすいことだと言われています。確かに、リードからの力が首に集中するので、犬は感覚を得やすいでしょう。

 

そのため、力がある大型犬を制御するために、首輪を使っている飼い主さんは多いようです。

 

昨今よく見かける、チェーン状の首輪に関して、筆者は犬のマッサージとTタッチの専門家から次のようなことを聞きました。

 

「ハーフチョークなど、金属の重みのある首輪を使用することで、首や肩が凝っているレトリーバーが少なくないんですよね。首輪の重みのせいで、頭部が下方に不自然に垂れているコもいます」と。

 

また、レトリーバーはもともと神経質な性格ではないものの、金属のジャリジャリという音を不快に感じて散歩中の動きが硬くなっている犬も少なくないとも、体のケアの専門家は指摘します。

 

そもそも世界の動物愛護先進国では、犬が引っ張ると首に苦痛を感じるようなトレーニング用の特殊な首輪は、今は使用を控えるように周知されています。

 

ハーフチョークはその対象には入りませんが、首輪を選ぶのであれば、なるべく軽量でソフトなものがよさそうです。

 

ハーフチョークに似た形をしていて、耳の後ろに輪っかの部分が来るように設計された布製の軽い首輪もあります。これは首への負担も軽減できるので、こうしたタイプが愛レトにマッチするようであれば使ってみてはいかがでしょうか。

 

イキイキと軽快に散歩をする愛レトを見たいですからね。

 

ハーネスは引っ張り癖がつく?

レトリーバー首輪ハーネス

Federico Barone/shutterstock

ハーネスのメリットは、愛レトが引っ張ったとしても、呼吸器に負担がかからないこと。

また、逆に飼い主さんがニオイ嗅ぎなどをするために立ち止まった愛レトを「そろそろ行こうよ」と引っ張る際も、ハーネスならば頸部に負担をかけません。

 

ハーネスで散歩をすると引っ張り癖がつくということも、よく言われています。首輪をしていて引っ張ると首が苦しくなりますが、ハーネスならば苦しくはならないからです。また、馬車のように、引っ張ることで飼い主さんがついてきていると犬が勘違いして、さらに引っ張るようになるのだとか。

 

けれども結論から言えば、それはトレーニング次第。首輪でもハーネスでも、レトに引っ張り癖がつくケースはあります。いずれにしても、飼い主さんの呼び声に意識と体をすぐに向けられるようにトレーニングをすれば、引っ張り癖を強化してしまうようなことはありません。

 

ハーネスの種類は多彩です。ベストのように体を包み込むタイプもあれば、引っ張り癖を軽減させる工夫が施されているものもあります。

 

ただ、引っ張りを抑止するハーネスをつけていても、愛レトがリードを引っ張ることで胸などに負荷がかかりすぎることがあるので要注意。そういったハーネスに頼らず、あくまでもトレーニングによって引っ張らなくするのを目指したいものです。

 

ハーネスには、保冷剤を仕込めるデザインになっているものも。こうしたものを季節限定で、夏の熱中症予防に活用するのもよいでしょう。

 

犬によってハーネス好きと首輪好きがいる

レトリーバー首輪ハーネス

Richard Bacon/shutterstock

筆者の2頭の愛犬は、1頭がハーネス、1頭は首輪で散歩に行きます。

 

もともと2頭とも最初は首輪だったのですが、興奮しやすいほうの愛犬はハーネスにしました。鳥を見たり猫を目で追ったり、きょろきょろと首をよく動かしながら首輪よりも快適そうに散歩をしています。ホールド感があるハーネスに、安心して身をゆだねているようにも見えます。

 

もう1頭も一時はハーネスにしたのですが、「う~ん、なんか背中が窮屈かも。動くとゴソゴソして違和感があるんですけど……」というような顔をして毎回筆者の顔を見るので、首輪に戻したところ、歩幅が広くなりました。

 

試しに違う種類のハーネスにもしてみたのですが、ハーネスをつけると若干動きの軽快さが失われるような気がします。

 

引っ張り癖がまったくなく、電柱のニオイを嗅ぎ続けるようなこともない愛犬なので、軽装備で動ける首輪を愛用しています。

 

このように、よく観察すると、犬によって首輪好きとハーネス好きとに分かれるような気がします。

 

もちろん、どちらでもOKというレトもいることでしょう。生活シーンによって使い分けるのも便利かと思います。

 

愛レトはハーネス、あるいは首輪を好むのか、一度見直してみてはいかがでしょうか。そして、いろいろと試してみて、愛レトのベストマッチを探してあげましょう。

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

引っ張られない散歩の練習!レトリーバーにオススメの方法

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