2019年2月23日2,790 ビュー View

ともに歩もう!シニアレトリーバーが喜ぶ散歩術

愛レトがシニアになると、歩くのが遅くなり、視力も弱くなり……。これまでのように散歩ができなくなるかもしれません。でも、シニアレトにマッチした散歩術を実践すれば、いつものように笑顔で散歩を続けられるはず!

シニアになっても散歩は楽しみ

シニアレトリーバー,散歩

Mary Swif/shutterstock

愛レトがシニアになって足腰や視力が弱ってきたら、散歩の方法を変える必要が生じてくるかもしれません。

 

では次のうち、シニアレトの散歩について正しいのはどれでしょうか。

 

1)1日2回を1回にするなど回数を減らす

2)ほかの犬との接触を減らす

3)天気のいい日にしか行かない

 

回答としては、どれも正しいとは言えません。

 

シニアになってカラダが以前のように動かなくても、レトたちは散歩が大好き!外へ出ることが唯一無二とも言えるくらい大きな楽しみなのです。

 

では、1~3までの回答を詳しく見ていきましょう。

 

1)短時間の散歩で回数を増やすのがベスト

シニアレトリーバー,散歩

KenSoftTH/shutterstock

足腰が弱ってきたシニアレトは、歩き続けると体に負担がかかります。そのため、今まで1回45分間の散歩を1日2回行っていたとするならば、1回20~25分間の散歩を3回行くなど、1日の散歩の回数を増やすのが理想です。

 

なぜ回数を増やすかというと、脳トレを1日に何度も行うことが認知症の予防につながるため。ぼーっとしている時間が継続するよりも、気分転換が1日に何度もできて頭を使えるほうがよいからです。

 

散歩をすると体の運動になるのはもちろん、においや皮膚への刺激や見る景色といったすべてが脳の運動につながります。脳の働きを活性化させるには、散歩が一番!

 

1回の時間は今までの半分でもいいので、なるべく散歩の回数を確保してあげたいものです。

 

2)ほかの犬との接触は増やしたい

シニアレトリーバー,散歩

Amelia Martin/shutterstock

肉体的にも衰えたことで、シニアレトは自身に対する自信を失ってきている可能性があります。なので、散歩中に出会うほかの犬に、かつてのように自分から積極的にあいさつに行かないかもしれません。

 

それでも、ほかの犬のにおいを嗅いだりして情報交換をするのは、愛レトの好奇心を満たせる大切な時間。愛レトのしっぽが下がるほど明らかに気がのらない様子ならば控えたほうが無難ですが、そうでない限りはゆっくりでもいいのでほかの犬のもとへ近寄って行ってあげましょう。

 

シニアドッグが若齢の犬と触れ合ったことで元気になったという例も、多数報告されています。気持ちが若返るのかもしれませんね。

 

 

そういう意味でも、ぜひほかの犬と触れ合うチャンスは増やしてあげて。これまでよりも意識して、公園などのほかの犬の集まる場所に立ち寄ってあげたいものです。

 

3)天気のいい日以外でも可能なら外出を

レトリーバー,マイクロチップ

Randy Tarr Photography/shutterstock

若くて元気なレトとの暮らしでも、台風や大雪などあまりにも悪天候の日の散歩は危険なので避けたいものです。

 

でも、小雨くらいならばレインコートを着せて、寒ければ防寒着を着せて、これまでのようにシニアレトを散歩に連れ出してあげましょう。

 

ポイントは、「今までは行ってたのになぁ」と、愛レトをがっかりさせないこと。それまでも少しくらいの雨ならば出かける習慣があったらなら、なるべく継続して散歩を。

 

もちろん、あまり負担にならないように、1回の時間はかなり短めでもかまいません。身体的な運動のためというよりも、少しの気分転換と脳トレができる時間を与えてあげるのが主目的です。

 

散歩コースはなるべく変えないで

レトリーバー散歩

Evgeny Bakharev/shutterstock

シニアになって視力が落ちてきているようであれば、散歩は慣れたコースをチョイスしてあげてください。

 

新しいコースだと、よく見えないために勝手がわからず、緊張して歩みを思うように進められなかったり、側溝に落ちるといった事故につながったりする危険性があります。

 

よく知っているコースのほうが、視力や聴力や嗅覚が落ちても安心して歩けるはずです。

 

ただし、1日2~3回すべて同じコースだと刺激不足になりがち。2回のうちの1回は同じコースでも逆回りをする、道路の反対側を歩くといった工夫を。

 

よく知っているコースでいくつかバリエーションがあるのであれば、毎回違うコースを選択したほうが愛レトのワクワク感が高まるでしょう。

 

多頭飼育の場合は別々に行くことも考えて

レトリーバー病気

Lunja/shutterstock

多頭飼育の場合、シニアレトが2頭ならば、どちらもゆっくりペースで歩けるので一緒に行っても飼い主さんが大変な思いをしないかもしれません。

 

でも、若齢で元気いっぱいの同居犬とシニアレトが一緒に散歩をした場合、ペースが合わなくてシニアレトを引っ張ってしまったり、無理をさせたりしかねません。

 

なるべくならばシニアレトのペースに合わせてゆっくり歩いてあげたいもの。元気な同居犬と一緒に外出すること自体が刺激になってシニアレトにも元気が湧くようであれば、同時の散歩も好ましいでしょう。

 

でも、シニアレトが焦ってしまって体力的にもつらくなるようであれば、飼い主さんは手間が増えますがシニアレトだけで散歩に行ってあげてください。

 

トレーニングを兼ねて、1日1回は逆に、元気なレトの歩みをシニアレトのスローなペースに合わせてもらうのもアリかもしれませんね。

 

シニアレトが楽しく心地よく散歩できるように、少しの気遣いと工夫とをしてあげたいものです。

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

ハイシニアレトの快眠生活の秘訣〜10歳を超えて〜

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