【レトの健康】走らせよう!ストレス解消と筋トレに効果的なランニング
愛レトが満足できるほど、走らせてあげられていますか? 走ることは心身の健康にとても役立ちます。愛レトに最適なランニング法を、愛レト目線で見ていきましょう。
走るのはレトリーバーの喜び

Chendongshan/shutterstock
レトリーバーは鳥猟犬。水の中で作業をすることが多い犬種ではありますが、水鳥が撃ち落された場所に向かうために陸上でも走っていました。
レトリーバーが満たしたいと感じている作業欲求の中には「走る」ことも含まれているのです。
つまり、愛レトのあくなき作業意欲をかなえてあげるには、まずは走らせるのが有効な手段というわけ。
走っている愛レトはきっと「おぉ。自分は今、働いてる~! 充実している~!」と感じていることでしょう。
走ることでの健康上のメリット

In Green/shutterstock
人間でもランニングやジョギングは健康を維持する方法のひとつ。そのメリットはさまざまにあります。
まず、走ることで有酸素運動ができるため、心肺機能を高めることができます。
走ると脂肪を燃焼させられるため、ダイエット効果も期待できます。
当然のことながら、走ること自体が筋トレになり、筋肉がついて運動機能を高めることもできます。
心の健康のためにも、走ることが役立つのは言うまでもありません。
走るという行動で狩猟欲求や作業欲求を満たすことで、愛レトのストレス発散になります。
愛レトを走らせる場所は選別して

anetapics/shutterstock
愛レトが走ると、ジャンプをして着地するような状態になります。
足をついた地面が硬すぎると、足腰への衝撃が強くなりすぎるので要注意。
人間のように衝撃を吸収するジョギングシューズを履けないレトたちには、ダイレクトに衝撃が体に伝わるからです。
地面が柔らかすぎても体を踏ん張れないので、バランスを取るために体勢が乱れてしまうので好ましくありません。
ベストなのは、硬すぎず柔らかすぎない地面。
愛レトにとっては、芝生や土の上が最適です。なるべくそのような地面を選んで走らせるようにしたいものです。
走らせる前には準備運動を

Anna Goroshnikova/shutterstock
自宅で走らせるには広さが足りなという家庭では、散歩中に愛レトを走らせていることでしょう。
走らせる際に大切なのは、急にダッシュをさせないこと。
急に走り出すと体が驚いて、筋肉も十分に伸ばすことができず、靱帯断裂などといったトラブルが生じかねません。
まずは準備運動のようにして、軽く走らせるようにします。
公園でロングリードにして走らせるのであれば、ロングリードにする前の通常の短いリードのときに飼い主さんが軽く並走してあげるのがおすすめです。
ドッグランも同様で、入場とともにいきなりリードをはずすのではなく、リードをつけたまま飼い主さんが一緒に少しだけ走ってあげましょう。
ボールやフリスビーで遊ぶ際も同様。
いきなり遠くに投げるのではなく、まずは至近距離に転がしたり投げたりして愛レトがダッシュをしないですむように心がけてください。
適度な運動量が理想的

Alex Zotov/shutterstock
一般的に、ラブラドール・レトリーバーはゴールデン・レトリーバーの2~4倍ほどの必要運動量があると言われます。
それを考えると、走らせる距離の長さや時間は、ラブのほうが必要かもしれません。
もちろん、レトの年齢などによっても必要な運動量は違います。
目安としては、愛レトが自宅に戻ったり、運動を終えて自動車の中に入ってからしばらくするとウトウトし始める程度の運動量が適切だとされています。
運動を終えて数十分経っても目がランランと輝いていたり、ソワソワしている場合は、もしかすると十分な運動量を確保できなかった可能性があります。
そうした様子が運動後に度々見られるようであれば、運動量を増やしてあげるようにしましょう。
その日の体調によって、あるいは気分によっても走りたくないことがあるかもしれません。
そういった変化にも気づいてあげつつ、運動量を上手にコントロールしてあげたいものです。
飼い主さんと一緒に走れればうれしい

Mikayla E/shutterstock
ご存じのとおり、犬は群れで行動をする動物です。
とくに、レトリーバーは単独行動をするのではなく、ハンターの指示を待ってからハンターとともに行動をする犬種。
ひとりで走るよりも、飼い主さんと一緒に走ることがいちばんうれしいはずです。
可能な限り、愛レトと一緒に走ってあげましょう。
とはいっても、実際には愛レトと同じスピードで、愛レトが満足するレベルを一緒に走るのは不可能なのが現実でしょう。
その場合は、ボールやフリスビーなどを投げて愛レトを追いかけさせるのがよいかと思います。
ほかには、公園やドッグランで「マテ」を愛レトにしてもらい、飼い主さんができる限り遠くまで離れて(※ほかの人や犬の迷惑にならないように気をつけましょう)、「ヨシ」の合図とともに愛レトに駆け寄ってもらいます。
あるいは、コンパスが円周を描くように愛レトを走らせ、その円の中心部の小さな円を飼い主さんが描きながら走るのもよいでしょう。
多くのレトリーバーは、仲間と遊ぶのが大好き。ドッグランでほかの犬と遊びながら走るのも、きっと愛レトにとっては楽しいに違いありません。
愛レトが喜ぶ方法と適度な運動量で、心身の健康維持と充足感の提供にぜひ努めてあげてください。
執筆者:臼井京音
ドッグライター・写真家として約20年間、世界の犬事情を取材。30歳を過ぎてオーストラリアで犬の問題行動カウンセリングを学んだのち、家庭犬のしつけインストラクターや犬の幼稚園UrbanPaws(2017年閉園)の園長としても活動。犬専門誌をはじめ新聞連載や週刊誌などでの執筆多数。
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