2019年7月6日725 ビュー View

【レトのしつけ】ほかの犬と遊べないレトを犬慣れさせるために〜焦らずゆっくりと〜

レトリーバーはもともとはフレンドリーな犬種。でも、社会化が不足していていてほかの犬が苦手だったり、逆にほかの犬と遊びたい欲求が強すぎるせいでガツガツ行き過ぎて嫌われてしまうパターンもあります。ほかの犬からも愛されるレトになるように、まずは愛レトはどうかを振り返ってみて、必要に応じてトレーニングをしてみましょう。

社会化が不足してしまうと……

レトリーバー,トレーニング

InBetweentheBlinks/shutterstock

社会化とは、おおざっぱに言えば、生きていく上で接することになるあらゆるものに慣れること。

 

犬の場合は離乳してから生後3ヵ月頃までが、子犬の社会化期と呼ばれ、社会化にもっとも適した時期になります。

 

なぜなら、子犬のうちは警戒心よりも好奇心のほうが高いから。

 

好奇心で近づき、それが安全なものだとわかるとすぐに受け入れられる柔軟さを持っています。

 

そのため、子犬の社会化期には恐怖体験をせず、あらゆるものに対して「OK」と思う経験を積めるのが理想的。

 

子犬の社会化期には、やさしい100人と触れ合い、じょうずに遊べる犬たちとたっぷりコミュニケーションを取らせるようにしたいと、パピートレーニングの第一人者で獣医師でもあるイアン・ダンバー博士は強調しています。

 

子犬の社会化期に、ほかの犬と触れ合うチャンスが得られなかったり、ほかの犬に攻撃されるなど怖い体験をしてしまうと、犬が苦手な成犬になってしまう可能性があるのは、これでおわかりいただけたでしょう。

 

愛レトは、どうですか?

 

犬慣れさせるには、焦らずゆっくりと

レトリーバー,トレーニング

Djordje Ognjanovic/shutterstock

ほかの犬に会うとしっぽが下がってしまったり、避けようとしたり……。

 

どうも愛レトは犬が苦手だと気づいたら、ドッグランに連れて行きたくなるかもしれません。

 

でも、ちょっと待って!

 

犬が苦手なのにドッグランでほかの犬に囲まれるのは、恐怖体験にしかなりません。

 

まずは散歩中に出会う、やさしい性質で犬慣れしている犬と、1対1で触れ合わせるところから始めましょう。

 

愛レトが相手に近づき、くんくんとにおいを嗅ぐあいさつが少しでもできたら、ほめて自信を持たせてあげてください。

 

犬慣れのファーストステップは、量より質が大切。

 

たとえ1頭でも、「犬って怖くないんだ」と愛レトが思えるようになるのが最重要課題です。

 

だんだんと慣れてきたら、公園などでほかの犬と少しずつ触れ合わせていきましょう。

 

子犬の社会化のためにと、やはりしっぽが下がるタイプの愛レトをドッグランに放り込むのも厳禁です。

 

繰り返しますが、量より質が重要なので、まずは一緒に遊べる犬友達をパピーレトのために1頭でもいいので作ってあげましょう。

 

犬慣れさせるには、焦りは禁物です。

 

犬の幼稚園も利用価値大

レトリーバー,カフェ

Tanate Phueakkwannak/shutterstock

日々の生活でなかなかほかの犬と接する機会を持てないようであれば、週に1回でもいいので、子犬の社会化を目的とした“犬の幼稚園”などの施設に愛レトを連れていくのがおすすめです。

 

日帰りで通園するスタイルの犬の幼稚園やしつけ教室では、ドッグトレーナーがうまく犬たちをコントロールしながらほかの犬への社会化を手伝ってくれるのがメリット。

 

たとえば、大きさが同じ位の犬同士を遊ばせたり、テンションが近い犬同士を選んで遊ばせたり、じょうずに挨拶や遊びができたらほめてくれたりします。

 

ほかの犬と遊びたい欲求が強すぎて突進してしまうタイプのレトリーバーにも、犬の幼稚園のドッグトレーナーはじょうずに接することができるようにサポートしてくれるでしょう。

 

犬の幼稚園ではこうして、犬社会のスマートマナーを身に着けながら、ほかの犬に対しての健全な社会化を進めることができます。

 

勢いが強すぎる愛レトを抑止するには 

レトリーバー,トレーニング

Ken Griffiths/shutterstock

犬の幼稚園や出張ドッグトレーナーなどの力を借りず、飼い主さん自らが愛レトの激しすぎる行動を改善する方法もあります。

 

レトリーバーが中型犬や小型犬に突進してしまうと、さすがに相手も威圧感を抱いてびっくりしてしまうでしょう。

 

そうならないための第一歩は、自宅での練習から。

 

日々の生活で、愛レトが興奮したらオスワリをさせて落ち着かせることを徹底しておきます。

 

その後、散歩中に犬にあいさつをさせる前にもオスワリ、ドッグランに入る前にもオスワリというように、犬が自らの気持ちを落ち着けるためにとる行動のひとつでもあるオスワリをさせて、愛レトが高揚しすぎないように抑制するのです。

 

ドッグランでの遊びが激しすぎる場合は、愛レトが興奮してきたら飼い主さんのもとへ呼び戻すようにします。

 

足元に来た愛レトを座らせて、胸を飼い主さんが少し強い力で撫でながら気持ちを鎮めましょう。

 

落ち着いたら、再度、「よ~し」と低い声で愛レトを送り出します。

 

再びテンションが上がりすぎたら、また呼び戻して。

 

これを繰り返すうちに、愛レトは「激しくしすぎたら楽しい遊びが中断してしまうんだな。じゃぁソフトに遊んでおこう」となるに違いありません。

 

もし呼び戻しができない場合は、飼い主さんが愛レトのもとへ近づいて首輪を持ち、「オスワリ」と声をかけましょう。

 

頭脳明晰で順応性も高いレトリーバーたちですが、飼い主さんが社会化を心がけて、ちゃんとマナーを教えなければ、ほかの犬にじょうずに接することができなくなる可能性も。

 

それを心得つつ、誰にでも愛されるレトに育ててあげたいものです。

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

愛レトのマーキング対策を!オスが片足を上げるワケ

 

臼井京音 プロフィール

ドッグライター・写真家として約20年間、世界の犬事情を取材。30歳を過ぎてオーストラリアで犬の問題行動カウンセリングを学んだのち、家庭犬のしつけインストラクターや犬の幼稚園UrbanPaws(2017年閉園)の園長としても活動。犬専門誌をはじめ新聞連載や週刊誌などでの執筆多数。

 

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