2019年6月13日2,819 ビュー View

【カメラマンが伝授】愛レトの写真を自分のイメージで楽しく撮ろう~写真の基礎のキ~

スマホカメラで驚くほど綺麗な写真が撮れるようになり、SNSの追い風も受けて写真はとても身近なものになりました。機能はどんどん向上し、何も考えずにスマホをタップすれば適当な塩梅でそれなりの写真を撮ってくれます。なのに「うちの子の写真が上手く撮れない」と悩んでいる人がたくさんいるのはなぜなのでしょうか?それはきっと「自分のイメージ通りに撮れていない」ということ。難しいウンチクは必要ありませんが(私も苦手!)自分がいいと思う写真を撮るには多少の基礎知識は必要ですし何よりも近道なのです。今回はカメラの機種関係なく使える「写真の基礎のキ」をお伝えします。

スマホでも一眼レフでも一番大切なのは「心の持ち方と感じ方」

心の持ち方なんて書くと「え?」って思う方もいるかもしれません。それってもしかすると写真はカメラ、つまり機械で撮るものだという意識からくる違和感ではないでしょうか。

 

もちろんカメラは機械です。しかも今みなさんが使っているのはスマホにしても一眼レフにしてもほぼデジタルですよね。

 

そのことが機械の仕組みや操作方法を覚えなければいけないというところに意識がいってしまう理由のような気がしています。

たくさん写真を撮ろう!

 

でも操作方法を覚えることより大切なことがあります。それが「心の持ち方と感じ方」です。

 

「写真を撮る時の心構え」と言っても良いかもしれません。

 

まずは「なんとなく」撮ることをやめてみましょう。

 

写真はシャッターを押せば(スマホならタップすれば)それで撮れてしまいますし、デジタルであれば何枚撮ってもタダのようなものです。消すことも簡単です。

 

でも「なんとなく」で撮った写真からは何も伝わってきません。

 

では「なんとなく」ではなく撮る場合、どんなことを考えたら良いのでしょうか。

 

簡単です。愛レトの素敵なところ、かわいいところ、面白いところなどあなたが「大好きだ!」と思うところを素直に感じれば良いのです。

 

この時に注意して欲しいのは、見た目の好きばかりを考えてしまうことです。そうではなく「おっちょこちょいなところ」「優しいところ」と言った性格的なことも思い浮かべてみてください。

 

写真は姿かたちをそのまま写すだけのもの、という先入観があったとしたら捨てちゃってくださいね。

まっすぐに見つめてくる瞳とその気持ちが愛おしい

 

写真を撮ることは光を見る、状況を見る、形を見る、バランスを見る、内面を見る、などたくさんの「見る」の重なりでもあります。

 

いいなと思う写真をたくさん見るだけでなく絵画やイラストからも様々なエッセンスを受け取ることができるので気軽に「見る」ことを楽しんでみましょう。

 

・「なんとなく」をやめる

・愛レトの素敵なところ、好きなところを思い浮かべる

・「見る(観察する)」ことを身に付ける

 

「写真は光」何度も唱えて頭の中に入れてしまおう!

それでは皆さんが愛レトを前にした時に感じる気持ち、それを写真にしてみましょう!

あ、「それが難しいんだよー!」って声が聞こえてきましたよ(笑)。

 

そこで次に「光」のお話です。

 

光ということは良く耳にするけれどそれがどういうことなのかわからない、という方も沢山いるはずです。当然だと思います。

 

ここからは知識的なことになりますが、難しいことはありません。

 

「光の強さや方向で写真が変わる」と覚えてください。

 

そして実践していくうちに自然と身に付きますので安心してください。

光を意識すると心の中のイメージが形にしやすくなり、見え方が変わってくる

 

光を知ることは愛レトへの気持ちを表現するための第一歩。

 

「写真は光」

 

とにかくこれを何度もおまじないのように唱えていればそれだけで意識が変わり写真が変わります。

 

光の向き

室内・室外にかかわらず、光がどこから射してきているのかを意識してみてください。

 

光の向きによって印象を変えることが出来るので、愛レトのどんなイメージを撮りたいのかを考えてそれが決まったら太陽や照明の位置を確認して撮影場所を決めましょう。

光に透ける被毛と輪郭の柔らかさが美しい、逆光での撮影 

 

 

「明るくないと!」と思う気持ちから愛レトが太陽の方を向く「1.順光」で撮ろうとする方が多いのですが、陰影が綺麗に出ないのであまりおすすめできません。

 

また、眩しくて目がぱっちり開いていない写真になりがちです。

 

特にシニアの場合は光を眩しく感じることが多いので避けてあげましょう。

クリアな画像といえばそうだけれど、立体感もないし目がショボショボ

 

おすすめしたいのはそれ以外の向きです。

 

特に「3.半逆光」「4.サイド光」はレトの毛並みを美しく写すのにもってこいです。

 

「4.逆光」も雰囲気が出ておすすめなのですが、フラットや黒ラブなど色が暗めの子の場合は顔が黒く潰れてしまうことがあるのでバランスを見ながら光の向きを変えてください。

天候と光の強さ

晴れ、曇り、雨、室内…お天気や場所、時間や季節によっても光の強さと質が変わります。

 

でもあまり深く考え過ぎないで大丈夫。

 

まずは「こんな感じ」だということを知り、それから光の向きと組み合わせて考えてみてください。

青空を綺麗に写したい時は太陽を背にして

 

<晴れ>

光の量が豊富なので画質が良くなる(粗くならない)

コントラストが強くパキッとした感じになるが順光すぎると立体感が乏しくなる

美しい青空を入れて撮りたい時にはGOOD

 

<曇り>

影が強く出ないので光の向きをそれほど意識しなくてよい撮りやすいお天気

コントラストが弱まるので優しい印象の写真になる

空は白く平面的になりがちなので入れる時は分量少な目で

 

<雨>

しっとりした雰囲気が出せる雨の日はトーンを落としておしゃれな写真に挑戦

光が弱いので手ぶれに注意

雨に濡れた道路に映り込む足元や風景などを狙って撮っても素敵

 

<室内>

室内は大抵光量が乏しいので窓際など出来るだけ光が入る場所で撮影する

スマホの場合特にブレブレの写真や粗い画像になってしまうことがある
動きがあるものを写す時には注意が必要

室内では綺麗な光が入ってくる窓際がおすすめ

 

お天気や光の向きだけでなく、時間帯によっても写真の雰囲気が変わります。

 

優しい雰囲気を出したい時は午前中、しっとりした雰囲気なら夕方がオススメ!

 

同じ日、同じ場所でも朝と夕方のお散歩では雰囲気が変わるので、両方撮ってみると面白いですよ。

 

構図

構図は写真のイメージを決める大切な要素です。

 

撮りたい被写体をフレームでどう切り取るか、どんな表情を引きだしたいか、つまり何を表現したいのかを決めるためのものです。

 

なので、愛レトの「好き!」を表現するためにもとても大切なものです。

 

とは言え私は「構図ありき」の必要はないと思っています。

犬たちが遊んでいる時にあまり構図を考え過ぎて撮れなくなるのは本末転倒

 

あまり「どんな構図で」に縛られると撮るのが楽しくなくなるから、というのがその理由。

 

「構図に当てはめてみる遊び」みたいなのだったら楽しそうですが、それよりも自分が気持ちいいと思えるバランスで撮ってみること。

 

そして撮った写真を見て何か変だなとか気持ち悪いなと思ったら構図はどうか考えてみてください。

 

構図は人間の脳がどう感じるかという観点で見るととてもわかりやすいのです。

 

バランスがいいな、安心するなと思ったら三分割構図だった、動きや奥行きを感じるなと思ったら対角構図だった、というような感じです。

 

たくさんある構図の中から今回は代表的かつ簡単に頭に入れられる3つだけご紹介します。

 

1. 日の丸構図…被写体を日の丸のように写真のど真ん中に配置する構図

以前はNGと言われることが多かった構図ですが、スクエアの写真が流行ったことでバランスがとりやすくなりました。

 

愛レトのアップなどを真ん中に思い切ってドーン! と大きく入れて撮るとインパクトがあって面白い写真になります。

このくらい思い切ってみるのも面白い

 

2. 三分割構図…画面を9分割してその線上や交点に被写体を配置する構図

一番ポピュラーで失敗がない構図と言えます。

 

この構図に従って撮ると人間が見ていて気持ちいい、安心感があると感じるようなバランスになります。

 

ここから色々とアレンジすることも可能です。

左側3分の1のところに配置した例
この場合真ん中に持ってきてしまうとぼんやりした印象の写真になってしまう

 

3. 対角構図…被写体を斜めの線に沿ってに配置する構図

斜めに配置することで動きや奥行きを出すことが出来ます。

 

複数のレトがいた場合、横に並べるだけでなく斜めにすると全く違う表情の写真になります。

 

風景と組み合わせるのもおすすめです。

奥行きを感じる構図

 

写真の基礎のキ、いかがだったでしょうか?

 

もし途中で「頭が痛い!」なんてことになっていたら全部を一気に頭に入れようとしないことです。

 

写真は楽しむもの。まずは心の目がレトを感じられるように準備をして、どんどん撮って、そしてたまに基礎知識を振り返るという繰り返しをしてみてください。

 

レッツトライ! 今日もあなたのレトをたくさん撮りましょう!

 

 

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