2020年11月1日974 ビュー View

【エッセイ】自分のうちの子のことのように泣いたり笑ったり。レトリーバーがいたから出会えた、レト友との時間に癒される

レトリーバーと暮らし始めたことで友達が増えました。私はあまり大勢の集まりに出かけることがありませんし、実はちょっと人見知りです。そんなことも手伝って知り合いも友人も多くないのですが、長く付き合っているレト友が何人かいます。知り合った当時のレトたちは虹の橋へ渡ってしまったけれど、2代目、3代目のレトと暮らしている人もいて、話題はいつもレトリーバーのことばかりです。

楽しいことだけじゃなく、悲しみさえも共有できる関係

atyana Vyc/shutterstock  

今はレトと暮らしていない私ですが、先代ゴールデンRubyが12歳くらいの時に知り合い今も親しく付き合っているレト友たちがいます。

 

年齢はそれほど離れていないものの、住んでいる地域はまちまち。しょっちゅう会うことはできませんが、ことあるごとに集まって楽しく過ごしています。

 

湖や川で遊んだり、トレッキングをしたり、雪遊びをしたり。泊まりがけということもあります。

 

犬に対する考え方が似ているだけでなく、ライフスタイルも似ているところがあるのでお互い無理がありません。

 

よく「食べ物の感覚が似ているって大事だよね」という話も出るのですが、集まれば食事をすることになるので、そこが似ているのはとても重要だと思っています。

 

楽しむ時は人間も、ですから。

 

楽しいことをたくさん共有して笑いの絶えない仲間たち、そして傍らには愛するレトリーバーたち。幸せな時間です。

 

でも長く付き合っていればその間に病気や旅立ちなどの悲しい出来事にも遭遇します。

 

そんな時、静かに見守ってくれたり励ましてくれたりする人がいるというのはお互いにとって大きな支えです。

 

楽しいことを共有することは簡単かもしれません。

 

でも悲しい時に気持ちを心から理解してそっと寄り添ってくれる相手となると、そうたくさんは見つからないように思うのです。

 

つい最近の悲しい出来事。また1頭が虹の橋へ

ilona.shorokhova/shutterstock

 

新型コロナウィルスによってレト友さんと会うこともままならなかった今年。

 

実は会えない間に1頭のゴールデンが旅立ってしまいました。1歳の頃から知っていた子です。

 

今となっては数少ない、Rubyとの思い出も共有できるお里が同じ英国ゴールデンでした。

 

最後のお別れに行きたかったもののお伺いできるような世の中の状況ではなく、そっと思いを馳せるしかなかったことは残念でなりません。

 

病気を患っていたこと、大型犬としてはすでに長寿だったこと、そういうことを考えたら『立派だった。立派過ぎるくらいに生き抜いた』と言える犬生でした。

 

飼い主さんもまわりの人が驚くほど様々な手を尽くし、その結果の長寿だったと思います。

 

それでも悲しみというのは容赦なく押し寄せてくるのですが。

 

友人が増えれば増えるほど訃報も増えるのは、犬と暮らす人間の現実です。

 

「またお空組が増えちゃったね。あちらではみんなで楽しくやっているのかな」と、そんな言葉を口にすることが多くなりました。

 

「もうすぐお誕生日だったね」そうだ、お祝いをしよう!

In Green/shutterstock

 

旅立ちから少し日が経ち、人と会うこともできるようになってきたある日。

 

「そろそろ納骨しようと思っているのでその前に会いに来て」という言葉に甘えて、お別れをしに行こう、久しぶりに集まろう、という話が持ち上がりました。もちろん十分注意して、少人数で。

 

実はその子が亡くなったのはあと2週間ほどで14歳のお誕生日、という時。

 

水が大好きな夏生まれ。毎年一緒に行く湖畔のキャンプ場でお誕生日をお祝いするのが恒例になっていました。

 

なので、今年は位牌の前で写真と共にお祝いすることに!

 

一緒に行く友人と打ち合わせをして、当日までは内緒。飾り付け用のアイテムやケーキも用意しました。

 

悲しみの中なのにお祝いなんて? と思う方もいるかもしれませんね。

 

でも「一緒にいるよ」「ずっと思っているよ」「忘れないよ」、そんな気持ちを伝えることが大切だと言うことを私たちは知っています。

 

そしてそれが出来る関係なのです。

 

HappyBirthdayの文字やバルーンを飾り、犬用ケーキを準備して、みんなでお祝いをしました。

 

去年のお誕生日はこうだった、ああだった、そんな話をしながら。

 

思い出話をしながら泣くこと、笑うこと

Konstantin Zibert/shutterstock

 

私たちはすでに全員が愛犬を失くしたことがあるので、それがどんなものか知っています。

 

とてつもなく深い悲しみや喪失感、絶望にも似た感情。

 

もちろん同じ気持ちになることはできないでしょう。感情はそれぞれ個人的なものです。

 

でも言葉にしなくてもわかる思いがあるから、ただ会って、思い出話をして笑って泣いて。それだけでいいのだと思っています。

 

今でもRubyの話やそれぞれの先代犬の話をたくさんします。それは笑っちゃうエピソードがほとんど。

 

やらかしちゃったこととか、もはや伝説、みたいなこととか。

 

そして話しているうちについ涙腺が緩んでしまったりするのですが、そんな風に感情を素直に出すことが出来る相手がいることに感謝しています。

 

一緒に泣いてくれる人がいる。

思い出を共有してくれる人がいる。

 

それは心の支えとなっています。

 

心地よい関係でいるために必要なことはなんだろう

LeventeGyori/shutterstock

 

大人になってからの友人関係というのは、その距離感にコツがいるような気がします。

 

と言ってもそんなに難しいことではないんですよね、きっと。

 

すでにそれぞれの生活があり価値観や考え方も確率しているので、お互いがそれを尊重することができればいいだけで。

 

家族ではないけれど、お互いの愛犬も自分のうちの子のように愛おしい。ずっと元気でいて欲しい。

 

年に何回も会うわけではないとしても、自然とそういう気持ちになっています。

 

喜びも悲しみも分け合える友達との出会いもレトがいたからこそ。

 

これからも相手を思いやる気持ちを忘れずに、ずっとこの心地よい関係を続けていけたらと思っています。

 

執筆者:Roco

『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。

撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。

フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」

 

 Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター

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