2021年10月9日3,023 ビュー View

介助犬候補犬のラブが、愛情いっぱいで過ごした10か月の記録〜「初めまして」から巣立ちまで〜

今回ご紹介するのは、とあるご家庭で『介助犬』になるために育てられた1頭のラブ。介助犬候補犬となるラブのパピー期は、人間との日常生活のアレコレを学ぶため、一定期間をパピーホームボランティアさんのお家で過ごします。そんなパピーが迎えられた日から巣立ちまでを今回は特集してご紹介! 対面時のあどけなさ残る姿からいつの間にか家族の中心になっていく様子、そしてお別れの時まで、普段は中々知ることのできない一連の光景をどうぞご覧ください!

「初めまして!」の日…

生後2か月でとあるお家に迎えられたのは、主役ラブのヤミー(Yummy)くん。

 

あどけなさ残るこのお顔…早速ですが可愛くてたまりませんね。

 
 
 
 
 
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可愛いヤミーくんをお迎えしたのは福岡さんご一家。

とはいえずっと一緒に暮らすわけではありません。

 

実はヤミーくんは『介助犬候補犬』。

 

介助犬候補犬は、生後2ヶ月から1歳までの約10ヶ月間をパピーホームボランティアさんのお家で過ごし、生活習慣や人・犬との関わり方を学びながら過ごします。

 

だから福岡さんは、いわば『育ての親』になるということですね。

 

そして福岡さんのお家に来たばかりの、とってもパピーらしい姿が収められた動画がこちら。

 
 
 
 
 
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やわやわとした皮膚の感じだけでときめいちゃいますね…。

 

しかしまだお家に慣れていないのか、表情からはちょっぴり不安そうな心も垣間見えるようです。

 

さて、ここからヤミーくんの成長、そして巣立ちの時までを追ってまいりますよ!

 

福岡家、初めての『犬』との暮らし

こちらの動画は、今でも福岡さんが「永久保存版のお気に入り!」と言ってしまうほど大切にされている動画です。

 

お家に迎えられた当初、初めて目にするゴム製のオモチャに夢中で、好奇心MAXのヤミーくん。

 

パピーらしい“くにゃくにゃジャンプ”で、ヤンチャに飛びついています!

 

そんなあどけない仕草に釘付けになったという福岡さん。

 

ご自身はご実家で飼育経験があるものの、実は福岡家として犬を迎えて暮らすという経験は今回が初めてのことなのだそう。

 

純粋さのカタマリのような一挙一動には、心を揺さぶるほどの可愛さがあるもの。

 

犬との暮らしで感じられる“幸福感”を改めて実感し、可愛さに触れながらも、娘さんたちとヤミーくんのふれあいシーンにもまた目を細めていたことでしょう。

 
 
 
 
 
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ボランティアさんの役割とは…

ところで、パピーホームボランティアさんの役割はどんなものかご存知ですか?

 

少しご紹介すると…

・人や犬との挨拶、トイレやお留守番など基本的な生活習慣を教える

・パピーが人を大好きになるよう、愛情たっぷりに育てる

・乗り物や旅行など様々な経験を通して「人間社会で楽しく安心して暮らすためのルール」を学ばせる

大まかに、このような役割があります。

 

と言うことでこの日はこんな経験をしました。

それは、お家のお姉ちゃんが奏でる『リコーダー体験』です。

 

その音色を耳にしたヤミーくんは…

 

「…?」。

 

音色がとても不思議なようで、わかりやすく首を傾げてしまいました。

 

その後も「それはなぁに!」とばかりに興奮して、不思議そうな反応を見せ続けるヤミーくん。

 

そのおもしろ可愛い姿にはお姉ちゃんもつい吹き出してしまい、リコーダーもうわずってしまいます。

 

いちいち可愛い反応を見せるヤミーくんがいたら、毎日笑顔が絶えないでしょうね!

 
 
 
 
 
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家族みんなでカート散歩に

さて、お次は生後3か月となったヤミーくんのカート散歩の様子です。

 

慣れないカートに動揺しているのか、やや緊張気味であたりをキョロキョロするヤミーくん。

 

しかしそれでも立ち上がらず、お利口さんに座ったまま。

そんなところはパピーでもラブらしい一面です。

 

ご一家に囲まれながら「Good, Good!」と褒められ、ちょっぴり緊張しながらも嬉し楽しい外出になったことでしょう。

 
 
 
 
 
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いつの間にか『家族』を繋ぐ存在に

福岡さんご一家にたっぷり愛されながら、ぐんぐん育っていくヤミーくん。

 

しかし、ヤミーくんを育てているうちに“福岡さんご一家”にとある変化が。

実は、気づかぬうちに『家族のぬくもり』が増していたのです。

 

こちらをご覧ください。

 
 
 
 
 
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こちらは、福岡家のお姉ちゃんのおふたり。

 

女の子どうし、年齢も近いからか揉めることも多かったのだそう。

しかし間にヤミーくんを挟んだらこの通り。

 

気づけばケンカの回数は減り、逆に笑顔になる回数が増えたのです、しかもとびきりの。

 

お姉ちゃんの最高の笑顔とヤミーくんへの愛情表現。

もうたまらなく微笑ましい瞬間ですよね。

 

ヤミーくんはいつの間にか、ただそこにいるだけで愛を与える存在になっていたのです。

 

本当に素晴らしいことですよね。

 

あっという間に大きくなりました!

このように、もはや福岡家の一員として当たり前の存在になったヤミーくん。

 

しかし大型犬の成長は早いもので、ヤミーくんはあっという間に立派な姿に成長しました。

 

お次のポストは、まだ来たばかりの頃からの成長がまとめられているもの。

ぜひ続けてスワイプしてみてください。

 
 
 
 
 
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柵に頭を突っ込んで困り果ててしまっていたヤミーくん、とても愛くるしい姿でしたね。

 

ヤミーくんは、うまく抜けられて褒められたことを今でも覚えているでしょうか。

 

その真相はわからないものの、きっと福岡さんご一家は昨日のことのように思い出せるに違いありません。

 

だって、どんな些細な一瞬だってきっと宝物のように大事な思い出になっていたはずですからね。

 

そしていよいよ、巣立ちの日が。

愛を与えあって暮らした幸せな10か月間。

 

「大事にしたい」と思う時間ほど早く過ぎ去るもので、気づけばもう巣立ちの時。

 

そう、いよいよヤミーくんが訓練センターに入所する日を迎えました。

 

福岡さんご自身は「自信を持って『愛情たっぷり育ってきた』と言えるからこそ、笑顔で送り出せた」と言っています。

 
 
 
 
 
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この数々の写真を見たら、どんな風に送り出してきたのか伝わるでしょう。

 

しかし、10ヶ月の間は間違いなく『家族』として過ごした福岡さん。

 

送り出しを終えた帰宅後、「ヤミーがいなくて、気を抜くと、涙がでてしまいます」と、寂しさを拭いきれなかったようです。

 

でもそれは当たり前のことですよね。

だってかけがえのない家族だったのですから。

 

しかし、それでも笑顔で送りだせることができた福岡さんご一家は、本当にご立派であると感じさせられます。

 

送り出したあと、初めての再会!

送り出した翌月、福岡さんご一家はヤミーくんに再会する機会がありました!

 

ヤミーくんも相当嬉しかったようで、とろけるような笑顔を見せてくれています。

 
 
 
 
 
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スワイプすると動画が添えられていますが、お姉ちゃんたちもとにかく嬉しそうで、束の間の再会を互いに喜び合う姿にはどうしたって胸を打たれてしまいます。

 

コメント欄には「少し会わないだけなのに、なんだか大人びて見えるのは気のせいかなぁ」なんて言葉も。

 

そう感じさせられるのはきっと、介助犬になるために日々施設で頑張っているという証拠でしょうね。

 

また、こちらのポストに添えられた福岡さんの文章。

 

その文末にある「大好き」という一言が、今回のパピーホームボランティアでの『経験の全て』が詰まっているように感じました。

 

愛情をたっぷり受けて育ったヤミーくんは、きっと未来のパートナーさんとも、愛を与え合い暮らしていくに違いありません。

 

いつまでも元気で、その懐っこい笑顔を見せ続けてほしいものです。

 

 

*福岡さんご一家は、まだまだ認知度の低い介助犬について、多くの人に広まることを願っています。ボランティアに興味がある方は、是非一度協会のサイトを覗いてみてはいかがでしょうか。

 

・社会福祉法人 日本介助犬協会:https://s-dog.jp/

 

 

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