【エッセイ】マンネリ化してきた愛レトとのトレーニングに「モデル犬を目指す」という刺激はいかが?
パピーでも成犬でも家族としてレトリーバを迎えたらまず行うのがしつけやトレーニング。「最初はとにかく必死でやりました!」というのはよく聞く話。でもある程度のことが出来るようになり日々の暮らしで困ることがなくなってくると、その情熱は過去のものに…というのもよくあること。今回はそんなマンネリを抜け出すための方法の一つとして私が取り入れた意外な方法をご紹介します。
目次
トレーニングに終わりはないのはわかっているけれど
私たちがしつけやトレーニングをする最初の目的、それは一緒に暮らすために必要なことを覚えてもらい、生活しやすくするため。
そのためにトイレの場所、むやみに吠えない、お散歩で引っ張らない、呼んだらすぐ戻ってくる、そして人や犬への接し方はどうすればいいか、などを教えるわけです。
簡単そうに書きましたが、ご存知のようにこれだけでもきちんとできるようになるまでにはなかなかの根気が必要。
レトリーバーは比較的トレーニングの入りやすい犬種と言われていますが、身につくまでの時間は個体差がありますし、得意なことや苦手なこともその子によって違います。
挫けそうになるようなことも多々あるでしょう。
それでも「そんな苦労もあったよね」といつしか笑い話になっていくわけですが、そこからのことが今回のお話。
ある程度できるようになって日常生活に支障がなくなると、オーナーのモチベーションが下がってトレーニング自体フェイドアウトしがち。
本来終わりはないはずのトレーニング。
より高度なことを望むということではなくても状態を維持したり絆を深めたりするために継続することはとても大切なことなのです。
でもこんなことを書いている私も「わかっているけど困っていないからついサボっちゃう」派です。
人って自分に甘いですよね…。
ある日気が付いた「モデル犬」とトレーニングの関係
「困っていない」と言ったものの、それはあくまでも自分の基準であるという認識は私にもあります。
そして犬はオーナーと一緒に学ぶことを楽しめる動物だということも知っています。
それでも一度飽きてしまった基礎トレ的なことに戻るのには気が乗らないのは残念ながら正直な気持ちです。
ピアノを習ったことのある方にはわかるかもしれませんが、バイエルのような基本的な指の練習ではなく曲が弾きたい、という感じ。
わかりづらかったらすみません。
私は今までもいくつか面白そうなトレーニング方法を試してきました。
ノーズワークやクリッカーもここ数年で始めたことです。
基本的なしつけは終わっているので、必死に教えるというより楽しみの一つとして取り入れています。
他にも何か楽しそうなことがあればやってみたいと思っていた時、clubhouse内で運営しているルームにてモデル犬の育成をしている方やモデル犬のオーナーさんの話を伺う機会を得ました。
私の愛犬たちは私の仕事の関係で商品撮影時のモデルなどをすることがあるのですが、プロのモデル犬ではありません。
あくまでも素人が協力している、くらいの感じです。
でもその「プロ」たちの話はとても刺激になりました。
そして想像以上にモデル犬とトレーニングの関係は密接でシビア、でもとても楽しそうだと感じたのです。
モデル犬ではなく愛犬を育てている
世の中にはモデル犬という職業犬たちがいることは皆さんご存知だと思います。
テレビドラマやCM、雑誌などで活躍している有名な犬たち。
ドラマの進行に合わせて見事に演技をしている姿などを目にすると、あまりのすごさにびっくりしてしまいます。
どうしたらあんなことができるようになるのかしら。
うちの子にはとても無理。
そう考えたことがある人は多いのではないでしょうか。
ご多分に漏れず私も同様で、ずっと別世界のことだと思っていました。
芸能人みたいにキラキラした世界の住人で、憧れられる立場の人(犬)たち。
あぁ、やっぱり自分のいる世界とは違うわ、と。
そしてもう一つ。
オーナーさんの考え方がきっと自分とは違うのだろうと感じていました。
自分の犬をモデルにしたいと思うということはステージママ的な感覚の人なのかな、もしかしたら目立ちたがり?でも私はそうじゃないし、なんてことまで。(ほんとごめんなさい!)
でもそういう色眼鏡を外してみたらオーナーさんの犬への愛情、絆の深さが見えてきました。
難しいポーズや演技が出来るということはたくさんの時間を使って一緒にトレーニグをしたということ。
新しいことが出来るようになった喜びを愛犬と分かち合えることの素晴らしさは私も知っています。
特別だと思っていた「モデル犬」は愛犬の育て方、暮らし方の一つだったのです。
モデル犬オーディションにチャレンジ!
モデル犬として仕事をする方法の一つとしてメディア関係者からの紹介があります。
ただ、その場合は仕事というより「協力」という立場になることが多くなります。
でもその分求められるスキルは低いので気楽にモデル体験ができます。
私もたまにモデル犬(猫)を一般公募させていただくことがあるのですが、それは大抵「協力」パターンです。
ちょっと話がそれました。
モデル事務所に登録しておけばそこで仕事を探すことが可能となります。
何よりも企業間の契約があり相談にも乗ってもらえるので仕事をする上で安心感があるのは大きいと思います。
ただし忘れてはいけないのは責任もある、ということ。
もちろん「協力」の場合も無責任では困るのですが、自分の所属する事務所の信頼も担っているということを忘れてはいけません。
仕事ですから「大体出来る」でもダメ。
そのように厳しいこともありますが、緩んだ気持ちをちょっと引き締めるためにはこういう方法もあると思って私はモデル事務所への登録へと進むことにしたのです。
選んだのは知り合い数人が登録している二つの事務所。
まだ仕事をしていないので現場での違いなどはわかりませんが、登録には少し違いがありました。
・登録有料、オーディションの合格基準はそれほど厳しくない
・登録無料、オーディションの合格基準は若干厳しい
実は私の今回の目的は、モデル犬になって仕事をすることではなく、この登録のための「オーディション」を受けることでした。
日々のトレーニングに目的を持たせたかったのです。
思った通りオーディションという言葉の威力は大きく、基礎的なコマンドでも完成度を高めるために一生懸命復習しました。
ここ数年なかったことかもしれません。
合格も嬉しかったですが、犬たちが楽しそうにトレーニングに付いてきてくれたことが何より嬉しかったです。
真剣にやっていたからこそ、私の褒める言葉や笑顔にも力があり、そのことが犬たちを動かしたのだと思います。
トレーニング継続には日常にない刺激も大切
今回はトレーニングのマンネリを脱却する方法の一つとしてモデル犬というものを目標にしました。
そういったものがないとだらけてしまう性格の私にはちょうど良い方法でしたし、オーディションを受けるという経験はとても刺激になりました。
登録後には実際の仕事の情報が入ってくるのでそれを見ていると次の目標を作りたくなります。
今の実力では太刀打ちできないことばかりですし、実際にバリバリ仕事をさせることが目的ではわけではないのですが、「こういうことが出来る子がいるんだ!」と思うと「どうやって教えればいいのかな」という前向きな気持ちが湧いてくるのです。
Roco
『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。
撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。
フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。 現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。
子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」
Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター
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