【カメラマンが伝授】アングルとポジションを工夫して、レトの写真に動きを出そう~写真の基礎のキ#2~
写真の基礎のキ、第2回目です。
前回は「写真は光」ということを中心にお伝えしました。その言葉をおまじないのように唱えてくださいとも書きました。写真を撮る時、頭に真っ先に浮かぶようになっていればすでに写真が上達したと言っても過言ではありません。まだすぐに浮かばないという方はもう少し唱え続けてみてくださいね。「写真は光」です。
今回は前回説明した構図にプラスするとグンッと写真に変化が付くアングルやポジション、愛レトを撮る時に工夫することなどをお伝えします。
目次
レトリーバーを撮影する時、カメラのアングルとポジションの違いを知っておいた方が良い理由
アングルもポジションも言葉自体は耳にしたことはあるかもしれませんし、言葉そのものの意味を考えても何となく言おうとしていることはわかると思います。
でも写真を撮る時や撮った写真にそれがどう関係していくのかはイマイチわからない、というカメラ初心者の方がほとんどではないでしょうか。
または頭では何となくわかっているけれど出来ていない、ということも良くあります。
私が行っているフォトレッスンでも必ず基礎知識をお伝えしますが、やはり最初はなかなかそこまで意識が回らない、という方が多いのです。
でも前回の光と構図にプラスしてこれが出来るようになれば愛レトの写真にヴァリエーションを付けられます。
何より「光も構図も考えて撮ったのに何となくパッとしない」から抜け出すことが可能なのです。
では「アングル」と「ポジション」はどう違うのか?
■アングル…カメラの角度
■ポジション…カメラの位置
写真を撮る時はこの2つを組み合わせて使います。
そしてこの組み合わせによって「愛レトのカッコよさ、可愛さ、面白さなどを表現する」ことが出来るのです。
イメージを形にするわけですね。
うーん、難しくなってきましたか?
でも大丈夫、ひとつひとつ解説していきますよ。
カメラの角度を変えることで、レトの様々な表情を捉えることができる
私たちが何か物を見る時、見る角度を変えると見え方が変わってきますよね。
例えばお花。下から見上げた時と上から覗き込むようにした時では全く物の形も印象も変わります。
それと同様に愛レトをどの角度で写真に収めるかで随分印象が変わるのです。
印象が変わる、変えられる、ということはつまり「イメージ通りの写真が撮れる」ということ。
<ハイアングル&俯瞰>
上を見上げる顔は「かわいい」イメージになり、白目がチラリと見えると更に可愛さが引き立ちます。
この時気を付けたいのが地面や床の状態。
緑の美しい芝生やおしゃれなタイルの上などならベストですが、あまり美しくない場所だったらこのアングルは避けるのが無難です。
ただし、画面いっぱいにレトの顔を入れてしまうなどすれば隠せる上にダイナミックで面白い写真になります。
(例)
<水平アングル>
レトに向かって真っすぐにカメラを構えることで安定感のある写真になります。
向き合って話をしているような雰囲気を出したい時にはとても良いカメラアングルです。
安心感がある分いつも同じような写真に見えてしまうなど、面白みに欠ける写真になることがあるので工夫することが大切です。
(例)
<ローアングル>
下から煽る(見上げる)ように撮ると上部に広がりが出て解放的な写真になります。
レトリーバーの顔をローアングルで撮ると口元のビロビロ(私はパッキンとも呼んでいます)がクローズアップされて面白いので一度試してみてください。
ローアングルだと地面や床のことは気にしないで良いのでその点は気が楽かもしれません。
青空を見せたい時はぜひこのアングルで!
(例)
カメラポジションはどの高さから撮るか。アイレベルはカメラを構えた時の自然な高さ。
ポジションはアングルと異なりカメラに角度はつきません。
この「どの高さから撮るか」は角度と組み合わせることで写真の印象を変えることに繋がります。
高さというのは撮る人の身長や、立ったり座ったりという行動にもよって変わりますがそこはあまり神経質になることはありません。
さて、ここで問題です。
犬を撮る時にはよくやることですが、地面に這いつくばってカメラをまっすぐに構えて撮るのはどんな組み合わせでしょう?
(答え)
ローポジション・ローアングル
(例)
問題を出しておいてなんですが、これは答えられなくても構いません。
写真を学ぶ時に挫折する原因の一つがこの「言葉」だからです。
それよりも「こういう撮り方もある」ということをイメージで覚えてくださいね。
いつでも一番大切なのは「どんな写真が撮りたいか」
今回はアングルとポジションを解説しました。
これはカメラの設定ではないので、普段から自然とやっていることです。
写真を撮るためにはカメラをどこかの位置で構えなければなりませんし、被写体に向けて何らかの角度をつけなければならないからです。
この「いつもやっていること」に対して意識を向け、工夫することが出来ると写真が変わり、きっともっと楽しくなります。
でも実はいつも自然にやっていることを変えるのって結構大変なんです。
さらに言うと、「動けない」人がとても多いです。
私が体育会系だから言うわけではないのですが、「足を使うこと。もっと動いて!」。
これ、すごく大事。
自分が動かずに腕だけ伸ばす、身体をひねる、そんな恰好で撮っている方多いです。
その一瞬を捉えようとして不自然なポーズになってしまうのは仕方ないですが、そんな「決定的瞬間」でない場合はもう少し右だと思ったら右に動く、前だと思ったら前に動くというフットワークを持つようにしてください。
そうすることで写真が撮りやすくなる上に今より絶対に素敵な写真が撮れるようになりますよ。
さらに構図と組み合わせることでどんどんイメージ通りに!
光、構図、そしてアングルとポジション。
今までやってきたことを組み合わせて出来るようになると更にステップアップ。
って、この時点でもうどこまで階段を上がったでしょうか。
ひとつを意識すると他が出来なくなるというのは何の練習でも同じです。
なので一気に全部出来なくても大丈夫。
「写真は光」「写真はフットワーク」
ひとつ呪文を増やして、まずは意識改革からやっていきましょう。
愛レトの魅力が詰まった写真が沢山撮れますように!
Roco
『ヒトとイヌ』を永遠のテーマにしているフォトグラファー&ライター。
撮影・執筆の他、写真のレッスンも行う。
フォトグラファーになるきっかけを作ってくれた英国ゴールデンのRubyは15歳2か月で虹の橋へ。
現在の愛犬はトイプードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。
子供の頃からの夢は「ドリトル先生になること」
Facebook:Roco ~LoveLetters~ 写真と言う名のラブレター
https://www.facebook.com/ROCOLoveLetters/
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